まさに「火事場ドロボー」だ。
千葉県警鑑識課に所属する警察官が火災現場の実況見分中、現金を「ネコババ」していた。
千葉県鎌ケ谷市の住宅火災の焼け跡から現金35万8000円を盗んだとして、県警鑑識課の巡査部長、御園生貴史容疑者(39)が10日、窃盗の疑いで八千代署に逮捕された。
昨年9月5日、66歳の無職男性宅で火災が発生。翌6日、当時、刑事課鑑識係だった御園生容疑者を含む5人の鎌ケ谷署員が、午前9時35分ごろから午後5時15分ごろまで実況見分を行った。現場で現金を見つけた御園生容疑者は同僚の目を盗んで札束をくすね、自宅に持ち帰り、そのままビニール袋に入れて寝室のクローゼットに隠した。
「実況見分はあくまで出火原因を調べるためのもので、通常は火災に関連するものを探す。たまたま現金を見つけ、どさくさに紛れて持ち帰ったのだろう」(捜査事情通)
その後、能力を評価されたのか、御園生容疑者は鎌ケ谷署鑑識係から県警本部鑑識課に異動。1年3カ月の間、何事もなかったように業務をこなしていた。それが今になってバレたのは自らが起こした「盗撮事件」だった。
12月6日、八千代市内の商業施設で被害女性の知人から「友人が盗撮された」という通報があり、現場に駆け付けた警察官が近くにいた御園生容疑者に職務質問した。現行犯逮捕する証拠がなかったため、任意同行して捜査を続け、自宅を家宅捜索したところ、寝室のクローゼットの中から盗撮画像ではなく、ビニール袋に入った現ナマが出てきた。あまりにも不自然だったため、その場で本人を問い詰めると、「鎌ケ谷署に勤務していた時に、火災の現場からつい出来心で持ってきてしまった」と白状した。
「盗んだ金には手をつけておらず、一部の紙幣は半分や3分の1の大きさに焼け焦げていた。焼損した紙幣を交換するために銀行に持っていくと怪しまれるから、そのままにしていたのかもしれない」(前出の事情通)
■三重県警でもさい銭ドロ
同日、三重県警でも名張署の男性巡査部長(42)が窃盗の疑いで書類送検された。今年3月、菰野町の神社のさい銭箱をドライバーでこじ開け、現金200円を盗んだ。これまで同じさい銭箱から計1800円を盗んでいて、動機について「たばこやコーヒーを購入するお金が欲しかった」と供述。巡査部長の姿が神社の防犯カメラに写っていた。巡査部長はこの10年間、妻から小遣いをもらえず、自ら弁当を手作りしていたという。
警察官が「火事場ドロボー」に「さい銭ドロ」とは、あまりにもやることがセコい。