携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)を利用した本人確認の手続き「SMS認証」を代行し、会員制交流サイト(SNS)などで他人に不正なアカウントを取得させたとして、大阪府警は16日、無職の坂本竜彦容疑者(39)=東京都墨田区=を私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで逮捕したと発表した。約3年間で約3600回の代行を繰り返し、約540万円の報酬を得ていた疑いがあるという。
SMS認証は会員制交流サイトなどの利用登録時、携帯電話に認証コードが送信され、本人確認をする手続き。他人に代行してもらえば、利用者が特定されなくて済むため、アカウントが犯罪に使われるケースも少なくないという。
逮捕容疑は2019年8月~21年7月、偽名を使ってSMS機能のある携帯電話のSIMカードを契約。認証に必要な電話番号と認証コードを依頼人の男性2人に伝え、アカウントを不正に取得させたとしている。
府警サイバー犯罪対策課によると、坂本容疑者はゲームアイテムの売買サイトで認証代行を持ちかけ、1件1500円程度で請け負っていた。「生活費を稼ぐためだった」と容疑を認めている。不正取得したアカウントについて依頼者は「サイト上で家出少女になりすまし、援助金を稼いだ」などと説明したという。
今回の事件を受け、府警は通信事業者2社にSIMカード契約時に身分証による確認を徹底するよう要請した。【澤俊太郎】