弁護士の若狭勝氏が16日、俳優の谷原章介がMCを務めるフジテレビ系「めざまし8」(月~金曜・午前8時)に電話出演した。
番組では、森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が、国と同省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官に損害賠償を求めた訴訟の進行協議(非公開)が15日、大阪地裁であり、国が約1億円の賠償請求を受け入れる書面を提出したことを報じた。
雅子さんの代理人弁護士によると、国に賠償を求める訴訟で、訴えがそのまま認められるのは極めて異例。国からの事前の通告はなかった。国との訴訟は終結し、今後は佐川氏のみを被告として続く見通し。真相解明を求めていた雅子さんは大阪市内での会見で「こんな形で終わってしまったことが悔しくてしょうがないです」と話した。国から明確な説明がないまま打ち切られ雅子さんは「ふざけんな。国は誰のためにあるのか」と憤りをあらわにした。
若狭氏は今回の国の決定に「私は3年間、こうした国が訴えられた時の国側の代理人の仕事をしていたんですが、少なくとも私が3年間のうちに一件もなかったし」と明かした上で「今回のように早期の段階で和解よりももっと国側の責任を自ら認める、と。一方的に認める認諾という手続きを取るというのは異例中の異例と言っていいと思います」と電話でコメントした。
さらに認諾の手続きを国がとった理由を若狭氏は「普通は国は認めませんので、国が認めるというのは、相当、これは間違いなく敗訴する。国側、財務省側とするとまったく得るものがない。しからば認めて早いところ、早期に裁判を終わらせる方がよっぽど傷が浅くすむというような思いだったのではないかと思います」と解説していた。