佐賀県鳥栖市の住宅地で9月に当時79歳の女性が殺害された事件で、佐賀地検は17日、殺人容疑で逮捕されていた長崎大薬学部4年の山口鴻志(こうし)容疑者(25)=長崎市中園町=を、殺人罪で起訴した。13日まで約2カ月半実施した鑑定留置で心神喪失や心神耗弱といった精神障害が認められなかった結果を踏まえ、地検は刑事責任が問えると判断したとみられる。
起訴状などによると、9月10日午後1時ごろ、鳥栖市酒井東町の民家敷地内で、草むしりをしていた無職の大塚千種(ちぐさ)さんの頭部をハンマーで複数回殴打し、殺害したとされる。
捜査関係者によると、山口被告と大塚さんに面識はなかった。山口被告が見知らぬ土地で事件を起こし、逮捕当時に「人を殺してみたかった」という趣旨の供述をしていたことなどから佐賀地検は事件態様の重大性に鑑み、9月27日から鑑定留置を実施。鑑定では、山口被告が大学で何らかのトラブルを抱え、それが事件の引き金になった可能性があることも判明した。【高橋広之、井土映美】