大阪ビル火災、死亡24人のうち10人はフロア奥で発見…逃げ場を失いCO中毒か

大阪市北区曽根崎新地の雑居ビルの4階にある心療内科クリニックで起きた放火殺人事件で、死亡した24人のうち10人がクリニック奥側にある診察室付近で外傷がない状態で倒れていたことが、捜査関係者への取材でわかった。奥側に出入り口はなく、煙を吸って一酸化炭素(CO)中毒で亡くなったとみられる。大阪府警は、煙が一気に充満し、患者らが逃げられなかったとみており、司法解剖して詳しい死因を調べる。
府警によると、火災は約80平方メートルのうち約25平方メートルを焼き、約30分でほぼ消し止められた。クリニックは細長い間取りで、エレベーターと非常階段の出入り口2か所は、いずれも受付近くにあった。

捜査関係者によると、10人は、焼損がなかった奥側の診察室付近で、心肺停止状態で倒れていた。目立った外傷はなく、CO中毒とみられる。
府警は、逃げようと奥側に向かったものの、出入り口がなく、逃げ場を失い、煙にまかれたとみている。
また、ほかの死者14人は、待合スペース付近の通路で倒れており、やけどを負っていた。
クリニックのホームページによると、うつ病などで休職した患者らの職場復帰を支援する「リワークプログラム」を実施。多くの患者が訪れていたといい、40歳代の男性患者は取材に対し「奥が袋小路になっており、受付付近から火が出たら、逃げようがないのではないか」と話した。