林外相の後援会に部下勧誘、山口県副知事ら書類送検へ…公職選挙法違反の疑い

10月の衆院選山口3区で当選した自民党の林芳正外相(60)の後援会に入会するよう部下を勧誘したとして、山口県警は近く、同県の小松一彦副知事(65)と山口市の幹部職員2人の計3人を、公職選挙法違反(公務員の地位利用)容疑で山口地検に書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、小松副知事は今年4月頃、当時参院議員だった林氏の後援会の入会申込書を部下を通じて職員に配り、後援会に加入するよう勧誘した疑い。県警の調べに対し、容疑を認めているという。
ほかに書類送検されるのは、山口3区の選挙区内にある山口市阿東総合支所の福永卓総合支所長と鶴岡泰広副総合支所長の2人。同様に部下の市職員らを勧誘した疑いが持たれている。容疑を認めているという。
小松副知事は1979年に山口県庁に入庁した。岩国基地対策室長や健康福祉部長、特別職の公営企業管理者を経て、2020年4月から現職。22日朝、読売新聞の取材に対し、「捜査中なので詳しいことは言えない」と答えた。
林外相は22日、外務省での報道陣の取材に「捜査機関の活動に関することなので、お答えは差し控える」と話した。
県警は、過去の国政選挙でも、県幹部が部下に自民党候補者の後援会に加入するよう慣習的に呼びかけていたとみて、詳しい経緯を調べている。
衆院山口3区を巡っては、岸田派の林氏が7月、首相を目指す考えを示し、参院からのくら替え出馬を表明。11選を目指した二階派の河村建夫・元官房長官(79)と激しい公認争いを繰り広げ、一時は保守分裂の様相を呈した。