どんたく、くんち、山笠…九州の「文化遺産の祭り」が熊本に集結 ラグビーW杯に合わせ

欧州やオセアニアを中心に約50万人の来日が見込まれるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に合わせ、九州・山口、沖縄を代表する約40の祭りが28、29の両日、熊本市に勢ぞろいする。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「唐津くんち」(佐賀県唐津市)、「博多祇園山笠」(福岡市)など五つの祭りが目玉で、国内外の観光客に熊本地震(2016年4月)からの復興と地域の魅力をアピールする。
九州地方知事会や経済界でつくる「祭りアイランド九州」実行委主催。ユネスコ登録の祭り以外にも、頭に灯籠(とうろう)を乗せた女性たちが華やかに踊る「山鹿灯籠まつり」(熊本県山鹿市)▽ひょうきんなひょっとこなどの面を付けてユーモラスな踊りで練り歩く「日向ひょっとこ夏祭り」(宮崎県日向市)――なども登場。福岡市の初夏の風物詩・博多どんたく港まつりの源流とされる「博多松囃子(まつばやし)」は、800年以上の歴史の中で初めて地元以外でお披露目となる。
29日に出演する博多祇園山笠は、地区ごとの七つの流(ながれ)から約350人が参加。祭りに合わせて初代熊本藩主の加藤清正の人形をあしらった舁(か)き山が街中を駆け抜ける。熊本県観光連盟の中川誠専務理事は「熊本地震からの創造的復興に拍車をかけるイベントだ。九州全域から応援をいただき大変ありがたい」と感謝する。
一方、ラグビーW杯では熊本、福岡、大分3市で計10試合が開催される。九州初戦は26日、福岡市であるイタリア―カナダ戦。熊本市ではフランス―トンガ戦(10月6日)など2試合、大分市ではウェールズ―フィジー戦(同9日)など準々決勝まで5試合あり、大勢のファンが訪れる見込みだ。祭りアイランド九州の実行委は「九州のすばらしさを伝え、リピーターになってもらう絶好の機会だ」と期待を込め、イベントを通じて九州各地をPRし、周遊促進につなげたい考えだ。

28、29の両日は熊本市中心部の花畑公園周辺がメイン会場となり、無料で見物できる。有料の桟敷席(4000円)は残り僅か。問い合わせはコールセンター(0570・001357)。【山崎あずさ】
熊本に集結する主な祭り
岩国藩鉄砲隊保存会演武(山口県岩国市)
博多どんたく港まつり(福岡市)
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ(佐賀市)
YOSAKOIさせぼ祭り(長崎県佐世保市)
城下町杵築観月祭(大分県杵築市)
高千穂の夜神楽(宮崎県高千穂町)
鹿児島三大行事「妙円寺詣り」(鹿児島県日置市)
読谷まつり(沖縄県読谷村)