大阪府は26日、新たに10~60歳代の男女8人が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に感染していることを確認したと発表した。このうち海外渡航歴のある人は1人で、多くは市中感染とみられる。愛知県でも女性2人がオミクロン株に市中感染していたことが判明。市中感染の確認は、東京や京都、福岡と合わせて5都府県となった。
府によると、新たにオミクロン株の感染が判明した8人のうち10歳代の小学生の女児は、23日にオミクロン株への感染が確認された男児と同じ小学校に通っていた。また、20歳代の教員の男性は、別の小学校の勤務だが、22日に国内初の市中感染の事例となった30歳代の男性教員の同僚だった。
愛知県で確認された女性2人は、10歳代と40歳代の同居の親子。渡航歴はなく、感染経路は不明という。母親はワクチンを2回接種済みだったが、娘は接種していなかった。
一方、奈良県では、米国から帰国した20歳代の女性がオミクロン株に感染していたことが判明した。女性は今月19日に米国から羽田空港に帰国。22日に38度台の発熱があり、検体をゲノム解析したところ、25日にオミクロン株と判明した。
女性はワクチンを2回接種済み。現在は無症状で県内の医療機関に入院している。帰国後、県内に戻ってからは、待機施設に入所していたため、濃厚接触者はいないという。