所有する乗用車の車検と自動車損害賠償責任(自賠責)保険が切れたまま秘書に運転させたとして、警視庁は5日、自民党の武井俊輔衆院議員(46)=比例九州ブロック=を道路運送車両法違反(無車検)と自動車損害賠償保障法違反(無保険)の疑いで書類送検した。
書類送検容疑は2021年6月8日午後6時半ごろ、東京都港区六本木3の交差点で、車検と自賠責保険が切れた乗用車を当時政策秘書だった男性(64)に運転させたとしている。直後にこの車が自転車と接触する当て逃げ事故を起こして発覚した。武井氏は後部座席に乗っていた。車検は同年3月、自賠責は同4月に失効していた。武井氏は容疑を認め、「車の管理をしていなかった」などと供述しているという。
また、警視庁は5日、事故を起こして通報せずに約150メートル逃走したとして、元秘書も自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道路交通法違反(事故不申告)容疑で書類送検した。自転車に乗っていた都内に住む男性(57)は左足などに軽傷を負った。この男性らが車を追いかけて止めたという。元秘書は容疑を認め、武井氏は「事故を認識していなかった」と説明しているという。
武井氏は昨年10月31日に投開票された衆院選で宮崎1区から出馬。小選挙区で敗れたものの比例九州ブロックで復活当選し、4選を果たした。武井氏の事務所は「所有者としての義務が欠けていたことは反省している」とコメントした。【柿崎誠、鈴木拓也】