東京都の小池百合子知事が、岸田文雄政権の新型コロナウイルス対策に苦言を呈した。新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大が世界的脅威となるなか、期待される「3回目のワクチン接種」のスピード感に、いら立ちを抱えているようだ。永田町内外では、要となる堀内詔子ワクチン担当相の手腕や存在感への疑問も噴出しつつある。
「3回目のワクチンは、もっと早くスタートしてほしかった」
小池氏は6日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」で放送されたインタビューで、岸田首相がオミクロン株の陽性者全員を入院させる措置を見直す考えを示したことを、「臨機応変だと思う」と評価したうえで、ワクチン接種について、こう語った。
オミクロン株については、ワクチンを2回接種していても感染する「ブレークスルー感染」の報告が相次いでいる。
岸田政権は、900万回分の未使用のワクチンを生かしつつ、医療従事者や高齢者を中心に接種計画を前倒す方針。ただ、一般人接種の具体的スケジュールは示されていない。
そもそも、ワクチン政策を担当する堀内氏は、昨年12月の臨時国会で答弁不安が指摘されたうえ、前任者の河野太郎・自民党広報本部長に比べると、積極的な情報発信も見られない。
これで、オミクロン株の脅威に対峙(たいじ)できるのか。
評論家の八幡和郎氏は「厳しい水際対策は『ワクチン接種を進める時間稼ぎ』のはずだったが、思うように(3回目の)接種が進んでおらず問題だ。河野氏は外相や防衛相を務めた後、ワクチン担当相となり、剛腕かつ重みがあった。菅義偉政権の『ワクチン確保や接種を重視する』というメッセージだった。堀内氏は初入閣であり、岸田首相の人材配置こそ問題ではないか。場合によっては、医療従事者より、高齢者への接種を優先するなど、戦略的な接種計画を進めるべきだ」と語っている。