「ぼくの名前は福和(ふくわ)。福をどんどん呼び込むよ~」。23日に三重県伊勢市二見町の水族館「伊勢シーパラダイス」でゴマフアザラシの赤ちゃんの命名発表会が開かれた。命名者で東京都の建築設計事務所代表、吉田宗弘さん(28)も出席した。名付け親の吉田さんのひざにちょこんと乗った福和は、目をくりくりさせて愛嬌(あいきょう)たっぷりに満足げな表情を見せていた。
命名募集には、全国から2037通の応募があった。「令和の世に福を招いて」と父・大福と母・風和の名前から1文字ずつ取った吉田さんの案が選ばれた。発表会では、吉田さんに感謝状とゴマフアザラシのぬいぐるみ、伊勢シーパラダイスの年間パスポートなどが贈られた。吉田さんは「本当に可愛い。元気に成長する姿を楽しみに、これからは頻繁に足を運びたい」と目を細めていた。
福和は、3月23日午前2時7分に、鳥羽水族館出身の父・大福と伊勢シーパラダイス生まれの母・風和の間に誕生。母親が上手に授乳できなかったため、スタッフたちが人工保育で大切に育ててきた。そのかいあって、出生時に約7.5キロだった体重は、今では約22キロまでに成長したが、飼育員の永田牧子さん(43)を母親と思い込んでいるよう。永田さんは「私からしかエサを食べてくれないのが悩みの種。休みの日もエサを与えるために来ています」と笑う。「元気に育ってくれるかプレッシャーもあったので、ここまで元気に成長してくれてホッとした」
今後、福和はシーパラダイスでの各種イベントデビューを目指して特訓していくという。【小沢由紀】