大阪・ミナミで消防隊員2人が死亡した火災で、現場となった雑居ビルは、大阪市消防局の立ち入り検査で6項目の法令違反を指摘されていた。火災感知器の不足などが確認されたが、改善されたのは一部にとどまっていたという。市消防局は安全対策の不備が火災の拡大や消火活動に影響しなかったか、事故調査委員会で検証する方針だ。
市などによると、火災があった7階建てと6階建ての雑居ビルは同じ会社が所有しており、鉄筋コンクリート造りで約60年前に建てられ、その後に増築。飲食店や事務所などが入居していた。
市消防局は3年に1度、ビルに立ち入り検査を実施していた。直近の2023年6月には、避難路や防火扉の付近に障害物が置かれていないかなどを確認する「防火対象物点検報告」がされていなかった。また、法令の基準で設置が必要な場所に火災感知器が取り付けられていないなど、計6項目で法令違反が見つかった。
市消防局はビルの管理者に是正を求めたが、火災前までに改善が報告されたのは、1年に2回の避難訓練の実施だけだった。火災感知器は検査後に一部が設置されたが、まだ不足していたという。
市消防局は21日にも事故調査委員会を設置する予定。担当者は「火災のあったビルの管理者には継続して指導していた。立ち入り検査の状況なども踏まえ、隊員2人が死亡した経緯や出火原因などを調べたい」と語った。【大坪菜々美】
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
駆除されたヒグマ、死亡男性を襲った個体と特定 北海道・羅臼岳
北海道は19日、斜里町の知床半島にある羅臼岳(標高1661メートル)で15日に駆除されたヒグマのDNA型を鑑定した結果、同日に遺体で発見された東京都の20代男性を襲った個体だったと発表した。
ヒグマは親子の3頭が駆除されており、道によると、男性の衣類に付着していたヒグマの体毛などと駆除した母グマの肝臓のDNA型が一致した。
道警などによると、男性は14日午前に襲われた。格闘して両太ももから出血した状態で林に引きずり込まれたという。遺体は15日に山中で発見され、死因は全身多発外傷による失血死だった。男性の捜索中に母グマ1頭と子グマ2頭が見つかり、ハンターが発砲。男性の遺体は3頭がいた場所で見つかった。
道内では7月にも南部の福島町の住宅街で男性がヒグマに襲われて死亡している。【後藤佳怜】
大仙市で90代男性死亡、「クマに襲われた可能性」が一転、殺人容疑に SNSでは「クマが可哀想」「罪を着せるのはやめて」の声
秋田県大仙市の自宅寝室で90代の男性が倒れているのが発見され、その後死亡が確認された事件が起きた。秋田県警は当初クマなどに襲われた可能性があるとみていたが、19日になって殺人事件の疑いに切り替えて捜査を進めていると報じられた。これに、SNSでは一部で「何でもかんでも熊のせいにして」といった声も寄せられている。
市に直接的に苦情は寄せられていない
複数報道によると、18日午後、90代の男性が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。警察は当初クマなどに襲われた可能性があるとして捜査を進めていると報じられたほか、市の防災メールでも注意喚起された。翌日、司法解剖の結果、死因は刃物で複数回刺されたことによる出血性ショックだったとわかり、殺人事件に切り替えて捜査が進められていると報じられた。
この報道にXでは驚きの声のほか、一部では「何でもかんでも熊のせいにして」「クマに罪を着せるのはやめてください」「クマが可哀想」といった声が寄せられた。
なお、大仙市農林整備課は直接的にはこうした苦情は寄せられていないとしている。また、県警は苦情の内容は公表していないとした。
KADOKAWA前会長に懲役3年求刑 東京五輪に絡み6900万円贈賄の罪
東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、組織委員会元理事への贈賄罪に問われた出版大手「KADOKAWA」(東京都千代田区)前会長、角川歴彦(つぐひこ)被告(81)に対し、検察側は19日、東京地裁(中尾佳久裁判長)の公判で懲役3年を求刑した。
起訴状によると、角川前会長は、KADOKAWA元専務と元五輪担当室長=いずれも贈賄罪で有罪確定=の2人と共謀。組織委元理事の高橋治之被告(81)=受託収賄罪で公判中=にスポンサー選定での後押しを依頼し、その見返りとして2019年9月~21年1月、計約6900万円の賄賂を渡したとされる。
検察側は公判で、角川前会長が高橋元理事側へ金銭を支払うことの法的リスクについて元専務から説明を受けた上で、コンサルタント料名目とする方針を了承したと指摘。KADOKAWAが五輪のスポンサーを目指した背景には、前会長の意向が強く働いていると主張している。
一方で、角川前会長は起訴内容について「検察が勝手に作り上げた虚構」と無罪を主張。弁護側は前会長には決裁権限がなく、社内で贈賄のリスクが指摘されてからも報告を受ける状況になかったと反論している。
角川前会長は22年9月に逮捕され、23年4月に保釈された。起訴内容を否認したことで身柄拘束が長引き肉体的、精神的苦痛を受けたとして、国に2億2000万円の損害賠償を求める訴訟を24年6月に東京地裁に起こしている。【安達恒太郎】
石破首相、自民党役員会で外交日程を先行公表 「続投意欲を強調」見方広がる
自民党総裁の石破茂首相は19日の同党役員会で、インドのモディ首相が今月下旬に来日すると明らかにした。滞在期間中に首脳会談を実施する見通し。官邸での発表に先駆けて党側が外交日程を公表するのは極めて異例だ。
森山裕幹事長が役員会終了後の記者会見で説明した。この日は総裁選前倒しを検討する同党総裁選挙管理委員会も初会合を開催しており、「首相は外交日程に言及することで続投意欲を強調し、党内の退陣圧力をけん制した」(中堅議員)との見方も広がった。官邸は「夏季休暇の時期で官房長官会見や閣議がないなどの事情が重なり、総理発言が先行しただけ」(政府関係者)と“挑発論”の火消しに懸命だ。
モディ首相の来日は、広島市で2023年5月に開催した先進7カ国首脳会議(G7サミット)以来となる。同年7月には菅義偉元首相(衆院2区)がIHIの満岡次郎会長、JR東日本の深沢祐二社長(現会長)ら経済人約100人と訪印。モディ首相と会談し両国の経済交流の強化を約束した経緯がある。
【速報】淡路島の道路脇に女性の遺体が遺棄された事件 女性の身元が判明 死体遺棄疑いで逮捕された62歳男の妻
女性の遺体を兵庫県洲本市の道路脇に遺棄したとして、西宮市に住む会社員の男(62)が逮捕された事件。女性の身元が、容疑者の妻(当時70)だと確認されました。
▼「妻を自宅で殺して、車で運んだ」という旨の供述
8月7日午後0時半ごろ、洲本市由良町由良の道路脇に、全裸でうつぶせの状態の女性の遺体が遺棄されているのを、サイクリングをしていた男性が見つけ、通りがかった別の通行人を通じて110番通報しました。
翌8月8日朝、西宮市の会社員・清水成洋容疑者(62)が、勤務先の上司とともに西宮警察署に出頭。「きのう(7日)の洲本の死体遺棄の件は私です」という旨を話したということです。
清水容疑者の説明と、遺体が見つかった現場の状況が一致したことなどから、8月9日、兵庫県警は清水容疑者を死体遺棄容疑で逮捕しました。
調べに対し、清水容疑者は「死体を遺棄したことに間違いありません」と容疑を認め、「妻を自宅で殺して、車で運んだ」という旨の供述もしていました。
▼遺体の身元を「容疑者の妻」と確認
兵庫県警は8月19日午後、遺体の身元は、清水容疑者と同居していた妻(当時70)と確認されたと発表しました。
遺体は司法解剖も行われましたが、腐敗が進んでいることなどから、死因は特定されなかったということです。
県警は殺人容疑も視野に入れて、捜査を続けています。
「花嫁修業に苦労」と発言 前町田署長をセクハラで処分 警視庁
部下に「女子寮にいると自炊をせず、花嫁修業で苦労する」とのセクハラ発言をしたとして、警視庁は町田署の江口博行・前署長(59)を警視総監注意の処分にした。警視庁への取材で判明した。町田署は東京都内で2番目の約600人が所属しており、署長の階級は警視正だった。前署長は18日付で依願退職した。
警視庁によると、前署長は4月、飲食店での署員との懇親会で、複数の女性署員がいる場で「女子寮は食事が出るので自炊をしない」「花嫁修業で苦労する」と話した。結婚がしにくくなれば「出生率が下がる」という趣旨の発言もしたという。
また2月には、化粧を落とした女性署員に「元に戻ってしまった」と容姿に関する発言もしていた。警視庁はこれらがセクハラに当たると判断した。
処分は7日付。警視総監注意は、懲戒処分ではない「監督上の措置」で、注意の中では最も重い。警視庁に匿名の内部通報があり、調査に対して前署長は発言を認めた。「接し方には気をつけていたつもりだったが、申し訳ない」と話しているという。【深津誠】
JR日暮里駅近くで100万円入りバッグ強奪、男性大けが 外国人か 男2人組逃走中
18日午後6時ごろ、東京都荒川区のJR日暮里駅近くの路上で、ベトナム人の40代男性が2人組の男から暴行を受け、現金約100万円が入っていたとみられるバッグを奪われたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。男性は鼻を骨折するなどの重傷を負った。警視庁荒川署が強盗致傷事件として逃げた2人組の行方を追っている。
捜査関係者によると、男性は路上を歩いていた際に後ろから外国人とみられる男2人組に声をかけられ、振り向いた際にバッグを奪われて殴るけるなどの暴行を受けたという。男性がバッグを取り返そうとするも、2人は再び暴行し逃走した。
直後に男性が近くの交番に駆け込み、被害を訴えたことで発覚した。男性は2人と面識はなく、バッグの中に「現金約100万円が入っていた」と説明しているという。
【速報】「10トンダンプとバイクの事故。下に巻き込まれた人が意識がない」旨の通報 阪急茨木市駅前でダンプカーとバイクの事故 バイクを運転していた人が意識不明の重体か
19日午前11時40分ごろ、大阪府茨木市の阪急茨木市駅前で、ダンプカーとバイクがからむ事故が発生しました。バイクを運転していた人が意識不明の重体とみられます。
警察によりますと19日午前11時40分すぎ、大阪府茨木市の双葉町で、ダンプカーを運転していた人から「10トンダンプとバイクの事故が起きた。バイクを運転していた人が下に巻き込まれていて意識がない」という旨の110番通報がありました。
この事故で、バイクを運転していた人が病院に搬送されていますが、意識不明の重体とみられます。性別は女性とみられています。
現場は阪急京都線の茨木市駅のすぐ近くで、消防によりますと、交差点で出会い頭に衝突した可能性があるということです。
パチンコ店「強盗」従業員を逮捕 福島、被害者装い脅されたふり
福島県会津若松市のパチンコ店で現金約2800万円が奪われ男2人が逮捕された事件で、県警は19日、建造物侵入と窃盗の疑いで同店従業員の真鍋一皐容疑者(23)=同県会津美里町=を逮捕した。被害者を装い脅されたふりをして、実行役の男を勤務先に招き入れたとみられる。
事件を巡っては、すでに強盗容疑で実行役の専門学校生の男(19)=同県桑折町=と運転手役のアルバイト従業員村山廉容疑者(21)=宮城県多賀城市=が逮捕されている。県警は真鍋容疑者の認否を明らかにしていない。
県警は匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による犯行の可能性が高いとみて、実態解明を進めている。