気象庁は3日、鹿児島県・奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表した。気象庁によると、梅雨入りは全国で今年初めて。平年より9日早く、昨年より2日早い。
奄美は3日、湿った空気や前線の影響によりおおむね曇りとなった。向こう1週間も、前線の影響により曇りや雨の日が多くなる見込みで、梅雨入りしたとみられると判断した。
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
高市陣営「誹謗中傷」動画疑惑が拡大か? 衆院選で野党候補を次々ディスり、「自分もやられたかも」の声続出
一国の総理のやることとは思えない。2月の衆院選の期間中に、高市首相の陣営が野党の候補者を中傷する動画を作成し、SNSに投稿していた疑惑が炎上している。
この問題を報じた「週刊文春」によれば、動画作戦を牽引したのは高市氏側近の公設第1秘書・木下剛志氏。実動部隊は、問題視された暗号資産「サナエトークン」の開発に関わった技術者の松井健氏だったという。
例えば、宮城4区から出馬して落選した中道改革連合の安住淳・前共同幹事長は、選挙中に足を組んでクリームパンを食べる様子がSNSで〈偉そう〉と炎上。この一件について、木下氏は松井氏に対し〈とても日本人の道徳心とは思えません。皆さんに知らしめてやって下さい〉とショートメッセージを送信。こうした依頼を受け、野党批判動画が続々と作成されたそうだ。
狙い撃ちされたのは、安住氏の他、馬淵澄夫、岡田克也、枝野幸男の各氏。さらに、中道そのものに対しても〈耳障りの良い言葉で「決断」から逃げ続けます〉などとする中傷動画が作成され、拡散された。
高市氏側は動画の作成、発信などを全て否定。しかし、文春記事にある木下、松井両氏のやりとりは妙に生々しく、疑惑は晴れたとは言えなそうだ。
■「組織的にやられたのでは…」
さらに、今回の一報を受け、落選した複数の中道前職からは「自分もやられたかもしれない」といった声が続出している。ある前職が言う。
「選挙中に同じような体裁の誹謗中傷動画が何度も流れ、おかしいと思っていました。全て高市陣営がやったかは分かりませんが、組織的にやっていた印象を受けます。ある候補は、自民に近い人物のアカウントに『○○候補は違法な裏金を受領している』などとフェイクニュースを流され、参っていた。抗議したところ投稿は止まったが、既に動画は10万回も再生され、時すでに遅し。惨敗を喫しました」
別の前職は「複数のアカウントから『クズ』とか『クソ』と同じような文言で中傷が殺到。今回の報道を見て『組織的にやられたのでは』と疑念が湧いた」と嘆息。こんな誹謗中傷動画を組織的に流していたとしたら大問題だ。
「今回、高市陣営が流したとされる誹謗中傷動画が、有権者の投票行動に影響を与えた可能性は十分に考えられます。民主主義の根幹である選挙がゆがめられた恐れがあり、極めて重大な問題です。かつて、野党を誹謗中傷し、与党を礼賛する『Dappi』というアカウントの背後に自民党がいた疑惑が浮上。大問題になりましたが、あの時に味を占めたということではないか」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)
この問題はまだ拡大する可能性がある。
◇ ◇ ◇
高市首相のデタラメや暴走ぶり、無為無策については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。
現場はホテルの駐車場内…車で女性をわざとはねた会社員の男(22)傷害容疑で逮捕 札幌市
札幌・中央警察署は2026年5月2日、札幌市白石区に住む会社員の男(22)を傷害容疑で逮捕しました。
男は2025年12月11日午前6時50分ごろ、札幌市中央区南7条西5丁目にあるホテルの駐車場内で、乗用車を運転し、パート従業員の女性(55)をわざとはね、けがをさせた疑いが持たれています。
女性は車と衝突した際に転倒し、首や腰のねんざ、腕の打撲などの軽傷を負いました。
調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めています。
事件直前に女性と男の間でトラブルがあったとみられ、警察は事件の経緯について詳しく調べています。
ハンマーで殴打疑い男、送検拒否 東京・福生、書類のみ地検支部へ
東京都福生市で高校生をハンマーで殴打し、重傷を負わせたとして、警視庁は3日、殺人未遂の疑いで逮捕した同市、職業不詳高林輝行容疑者(44)を送検する予定だったが、容疑者が拒否した。同庁は捜査書類のみを東京地検立川支部に送った。
逮捕容疑は、4月29日朝、自宅近くで話をしていた高校生ら7人のうち1人の顔を複数回殴って殺害しようとした疑い。
警視庁によると、高林容疑者は現場から逃走。同庁は自宅に立てこもったとみて、正午ごろに突入したが、既にいなかった。
翌30日、警視庁は高林容疑者を公開手配。5月1日夕、千葉県習志野市のアパートの一室で身柄を確保した。捜査関係者によると、逃走にはバイクや車を使ったという。
鉄アレイでハーフ美女を撲殺した「粗暴男」のキレっぷりと残忍性…8年間マレーシアで逃亡生活
男はハーフ美女の頭と顔を鉄アレイで何度もブン殴り、惨殺した。
8年前、東京・六本木の高級マンションでバレツタ久美さん(当時29)を殺害したとして、警視庁捜査1課は先月25日、マレーシアに逃亡していた住所職業不詳の高橋伸明容疑者(47)を殺人容疑で逮捕した。
2018年10月11~12日ごろ、高橋容疑者は当時住んでいたマンションの一室で、バレツタさんの頭を凶器を使って複数回殴った。バレツタさんの母親から「娘と連絡がつかない」と警察に相談があり、同月18日、捜査員が高橋容疑者の部屋を調べたところ、バレツタさんがベッド脇の床でシーツにくるまれ、血まみれになった状態で見つかった。頭や顔には殴られた痕があり、死因は頭蓋骨骨折にともなう脳の損傷だった。遺体は死後数日から10日ほど経っていた。部屋からは、凶器とみられる血のついた鉄アレイが押収された。
現場のマンションは六本木駅から徒歩5分。付近の防犯カメラの映像で高橋容疑者とバレツタさんがマンションに入るところは確認できたが、バレツタさんが出て行く姿は写っていなかった。高橋容疑者は事件発覚直前の13日、マレーシアに高飛びしていた。
警視庁は19年6月、殺人容疑で高橋容疑者の逮捕状を取得し、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配した。現地当局が昨年6月、違法薬物所持の疑いで高橋容疑者の身柄を拘束。今年4月、マレーシアから強制退去処分となり、現地に派遣された捜査員が25日朝、日本へ移送中の航空機内で逮捕状を執行した。
調べに対し、「今は何も話すことはない」と容疑を否認しているという。
バレツタさんはモデルで、日本と米国の国籍を保有。一方、高橋容疑者は複数の飲食店を経営し、六本木界隈で度々トラブルを起こしていた。2人は18年6月ごろ、飲食店で知り合ったが、喧嘩が絶えず、翌7月、高橋容疑者はバレツタさんに対する傷害容疑でパクられたものの、被害届が取り下げられ、起訴猶予となった。
■過去にもタイに高飛び
「高橋は14年にも自身が実質経営する六本木の飲食店で、店で飲んでいた20代のガーナ国籍の男性がビリヤード台にビールをこぼしたことにブチ切れた。『ぶっ殺すぞ』と叫びながら、男性の背中を刃物で刺して全治2週間のケガをさせた。事件の9日後、高橋はタイに出国。7カ月後、タイの空港で身柄を拘束され、警視庁に殺人未遂容疑で逮捕されています。キレやすく、一度キレたら手がつけられない」(捜査事情通)
こんな粗暴な男と出会わなければ、バレツタさんが命を奪われることはなかった。
多くのナゾが残り「動機」も不明なのに…京都の安達結希くん事件の報道はなぜパッと消えたのか(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)
【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】
「人殺しにプライバシーなどない」
私のような古い週刊誌屋は、先輩からそうハッパをかけられ、犯人や被害者の親族、友人、仕事場の同僚を回り、犯人の家のゴミ箱まで漁った。
私たちは「取材靴」といっていたが、つま先に金属の入った頑丈な靴を履き、取材先の家のドアを叩く。相手が何者かと思って顔を出すと、こういう者ですがと名乗りながら、戸の隙間に靴を差し込む。
「帰ってくれ!」と怒鳴るが、戸は閉まらない。「そこを何とか、お宅は殺人犯の○○と親しかったですね」と次々に質問を投げかける。中にはほとほと困って、ポツリと本音を漏らしてくれる人もいた。
8人の女性を強姦殺害した大久保清が逮捕されたのは1971年。私と若い記者は、大久保の両親が群馬県の温泉にいることを突き止めた。風呂帰りの両親に声をかけると、「おまえらのような虫けらに話すことなどない」と一喝された。
73年、立教大学の助教授が愛人の女子学生を山中に殺して埋め、一家心中した。雑誌は記者クラブに入れないから情報がない。仕方ないので記者と2人でスコップを買い、夜中、遺体を捜してあちこち掘り起こして、警察にどやされ、慌てて逃げた。私の回顧譚はこれくらいにしておこう。
京都府南丹市で起きた結希くん失踪事件は、義父の安達優季(37)が死体遺棄の容疑で逮捕され、「私が殺した」と自白したことで殺人事件に変わった。
だが、この事件は全面解決したわけではない。この原稿を書いている時点では、なぜ安達が結希くんを殺したのかという最大のナゾの「動機」がわかっていないのだ。
当初から安達には不審な点が多くあった。彼の車のドライブレコーダーの映像が、一部意図的に消されていた。警察が安達のスマホのデータを解析したところ、結希くんが行方不明になった当日、「死体を遺棄する方法」をネットで検索していた。
数日後に、結希くんのバッグが山中で発見され、その後も、そこから離れたところで靴が発見された。さらに安達は、いち早く結希くんの捜索を呼びかけるポスターを作り、自分で配って回っていたのだ。捜査を撹乱させる意図があったのかもしれない。犯罪のド素人にしては手が込んでいる。
週刊文春(4月30日号)は、安達の逮捕後に結希くんの母親が、すがった女性霊媒師にこう言っていたと報じている。
「いまだに夫が犯人だと信じられないんです。絶対に一人じゃやってない。共犯者がいるとしか思えません。彼が、自分ひとりで罪を被ろうとしているように思うんです」
「人として最低な行為」コイン精米機に“くず米”混入で稼働停止に…「田んぼの泥のような臭いがする状態」運営者が明かした無人精米所のトラブルの実態
籾(もみ)つきの米や玄米を白米に精米できる無人設備「コイン精米機」。昨年の米価格高騰以降、利用者が増えるいっぽうで、無人運営ならではのトラブルも相次いでいる。4月下旬には、茨城県でコイン精米機を運営する男性が「機械を壊された」とXに投稿。湿った“くず米”が原因とみられる故障被害が波紋を広げた。
【証拠画像アリ】「数日間の売上が0円になりました」と運営会社が嘆く、精米機が壊れる原因となったくず米
「完全に機会損失になりますし、ショックは大きいです」
「人として最低な行為だよ」
Xにこう投稿したのは、茨城県小美玉市を拠点にコイン精米やコインランドリーを県内外で運営する男性だ。
投稿によれば、コイン精米機の中に湿ったくず米が入れられたために機械の内部に付着し、泥臭いにおいが付いてしまったために数日間の営業停止に追い込まれたのだという。
その被害の全容について男性はこう説明する。
「おそらく(利用者は)お米を精米機に入れて精米しようとしたのでしょう。だけど、入れたら詰まってしまった。水分を含んだ米が、機械にへばりついてしまったような状態でした。
それで、そのままヤバいと思って逃げてしまったのだと思います。私も毎日管理しに行くわけではないので、現場に行くと機械が故障した状態でした」
男性によれば、混入されたのは籾すり前の米で、籾の保管状態が悪く湿気を含んだか、あるいは秋の収穫後に乾燥させずにそのままにしてしまった籾ではないかという。
利用者の過失により機械が故障した場合、本来であれば利用者から運営会社に連絡を入れるべきところを、その利用者は連絡を入れないままその場をあとにしたという。
男性によれば3日から5日程度は機械が使えない状態で、「完全に機会損失になりますし、ショックは大きいです」と話す。
「直すのに労力がかかりました。業者さんに修理を頼むとやっぱりそれなりに費用がかかりますし。ですから、自分で全部機械を分解して清掃しました。
田んぼの泥のようなにおいがする状態でしたから、それが抜けるようにして。大変でした」
「悪意があったと断定はしていません」
男性によればこうした機械故障トラブルは頻繁に起こっており、その背景には地域特有の事情があるという。
「私の運営するコイン精米機は『籾すり精米』と言って、玄米ではなく、籾の状態から精米できます。
ですから、お米に殻がついていたために、中身がどういう状態なのか利用者が本当にわからなかったのか。それとも、くず米だと分かったうえで、悪意を持って混入させたのか。その点は判断できません。
米に籾殻がついていると、中身がくず米なのかどうかが分かりにくいので。何とも言えないですね。
茨城県でも、水戸市から北側の地域は籾で保管している人が多く、水戸市から南側は一般的な玄米で保管してる人が多いんです。このあたりは両方の人が混在しているエリアなので、特にトラブルが多いのかなと思います」
男性は次のように訴える。
「私の中では、トラブルを起こした利用者に、いたずらとか嫌がらせとか、悪意があったと断定はしていません。本当にこういうお米を食べなければ生活できないような人たちも今までに見たことがありますから。
そういうケースもあるので、どちらなのかわかりませんし、決めつけることも全くありません。ただ、私からしたら最低な使い方をしたなと思います」
「ちょっと水分が多いと機械の部品が壊れてしまうんです」
こうしたトラブルは茨城県だけの問題ではない。長野県岡谷市にあるコイン精米機でも、同様のトラブルに見舞われることはあるという。
精米機を運営する会社の担当者は次のように話す。
「大体の方は、精米中に機械が動かなくなった場合に連絡をいただきますが、故障したまま連絡なしにその場を去っていってしまう方もやっぱりたまにはいます。そういう場合は、次に利用したお客さんから連絡をいただいて修理に行く形になります」
同社はホームページでも、「水分の多いお米を入れない」「わらくずの多いお米を入れない」など、コイン精米機の使用にあたって注意喚起をしている。
「乾燥機にかけたお米は乾いていますが、この地域では『はざかけ』(稲の束を竿にかけて天日干しする方法)を行なう人たちが多いものですから、ちょっと水分が多いと機械の中でもち米のような状態になってへばりついてしまい、部品が壊れてしまうんです」
なかには米保存用の防虫剤のケースをそのまま精米機に入れてしまうことによる故障も発生しており、修理代は会社で負担するという。
前出の男性が指摘するように、米の保管方法は地域によって異なる。
一般的には玄米で保管する地域が多いが、中には籾の状態で保管する地域もあり、そうした地域には「籾すり精米機」が設置されている。
東京都の場合は玄米専用のコイン精米機が多く、その場合は「白米」「籾付き玄米」の投入が禁止されている。
記者が都内のコイン精米所を訪れると、利用者へ注意喚起を促す貼り紙が複数貼られており、「トラブルに関しては返金は一切受け付けません。併せて分解清掃修理費40,000円をご請求します」と書かれていた。
コイン精米所にかぎらず、無人販売所にはトラブルがつきものだ。だが、自らの行為で故障させてしまったのであれば、まずは連絡を入れることが最低限の義務ではないだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「私にも言い分があります」知人女性の太ももを複数回蹴り、けがをさせた疑い 無職の男(57)を逮捕
きのう(2日)、香川県高松市で知人女性の太ももを足で蹴る暴行を加え、けがをさせたとして高松市鶴市町の無職の男(57)が逮捕されました。
「暴力を振るわれた」という内容の相談
警察によりますと、男は2日午前10時ごろ高松市の自宅で知人女性(40代)の右大腿を多数回蹴り、女性に皮下出血をともなう打撲などのけがをさせた傷害の容疑が持たれています。女性は軽傷の見込みだということです。
警察に女性から「暴力を振るわれた」という内容の相談があり、捜査を行った結果、男の容疑が確認できたため昨夜逮捕したものです。
容疑に対して男の供述は
調べに対して男は「暴行は認めます。私にもいい分があります」と話し、容疑を認めているということです。警察で事件の経緯や動機など調べを進めています。
高市政権発足から半年 番記者が見た高市総理の“正念場”と“与野党への変化” 長期政権へ向けた周囲の動きと思惑とは【edge23】
発足から半年を迎えた高市政権。依然として高い支持率を維持する一方で、イラン情勢にかかる外交の重要局面、予算委員会で見せた体力面の不安、そして参議院という構造的なハードルなど、課題が次々に積み重なった半年でもあった。 政権発足前から高市氏を取材し続けてきたTBS政治部の大室裕哉記者と、この半年間における高市総理の“正念場”を振り返りながら、高市総理と周辺が見据える“その先”に迫る。
集中砲火の予算委に重圧の日米首脳会談―高市総理がくぐり抜けた難局
大室記者が「体力的な正念場」として挙げたのは2025年秋、臨時国会における予算委員会での審議だ。当時は衆参ともに少数与党で、予算委員長は立憲民主党の枝野幸男氏が務めていた。委員長の差配もあり、質問が高市総理に集中した。
高市総理は、大臣時代から各省庁が作った答弁書に自ら赤ペンで修正を入れるスタイルを貫いており、予算委員会が続く時期は徹夜もざらだという。日々、体力的に限界に近い状態で答弁に立っていたことが推察される。
3月12日の衆院予算委員会でも、終了後に席から立ち上がれない高市総理の姿をカメラが捉えていた。隣に座る片山さつき財務大臣と、医師免許を持つ松本尚デジタル大臣がすぐに駆け寄る様子も映っている。
この時は「風邪の疑い」だとして、委員会後に官邸で予定されていた中東の駐日大使を呼んだ食事会「イフタール」を欠席することに。持病のリウマチについて総理周辺は「気温や気圧次第で調子が変わるものの、普段は元気」と話しているが、夫の介護もしながら予算委員会に寝不足状態で臨んだことで疲れがピークに達していたと推察される。
「精神的な正念場」として大室記者が挙げるのが、3月にワシントンで行われた日米首脳会談だ。
元々この会談は、米中首脳会談を前に中国を含めた地域情勢の認識すり合わせや、新しい関税が日本に不利にならないように確認すること、さらに対米投資第2弾が主な議題だった。
しかし2月28日、アメリカとイスラエルがイランを攻撃したことで状況は一変。中東情勢が会談の最重要テーマに急浮上し、イラン攻撃後に世界で初めてトランプ大統領と首脳会談を行う立場に立たされた。同行団の一人は「日本を出発したときは宇宙戦艦ヤマトに乗った気分だった」と振り返るほどのプレッシャーだったという。
世界からも注目される首脳会談だったが、結果的に「アメリカが世界で孤立しそうな状況で寄り添った唯一の首脳」、「選挙で歴史的大勝を収めた強い首脳」の2つの要素が会談を成功に導いたと政権幹部は話す。首脳会談の同席者は「トランプ大統領は高市総理が選挙で大勝したことへのリスペクトを合計5回言っていた」、「内政の安定が外交の力になることを実感した」と話していたと、大室記者は振り返る。
半年で見えた“変化” 野党に配慮から一転…一方で党内には融和姿勢
就任から半年が経ち、大室記者がまず変化として指摘するのは「野党への向き合い方」だ。
高市総理は2025年秋、「年収の壁引き上げ」「給付付き税額控除」「首都機能のバックアップ体制構築」「ガソリン暫定税率廃止」など野党を意識した複数の政策を公約として掲げ、自民党総裁選に出馬した。衆参で少数与党という当時の状況から、総裁選でも「野党との連携」は大きなテーマの1つだった。
総理指名選挙後の挨拶回りでは、国民民主党の玉木代表のもとを訪れ「かわいい弟」と口にするなど、距離の近さがうかがえる場面もあった。
しかし2月の衆院選で自民党が過去最多の316議席を獲得し、単独で3分の2以上の議席を獲得したことで、状況は大きく変化した。
自民党が予算委員長ポストを奪還し、職権で日程を立てて審議を進め、強引ながらも衆院を通過させた。この予算の年度内成立をめぐる過程で国民民主党が要求をつり上げたこともあり、ある政権幹部は「国民民主党は信用できない」と話すようになったという。かつては連立の本命であったはずの国民民主党と官邸の間の溝は「かなり深くなっている」と大室記者は指摘している。
一方、高市総理の自民党内への向き合い方にも変化が見え始めた。会食嫌いを公言し、総理就任後も夜の会合をほとんど開いてこなかった高市総理が、4月21日に衆院予算委員会の理事らを総理公邸に招き、慰労会を開催した。
坂本哲志委員長と齋藤健筆頭理事への感謝の言葉から始まり、出席者の経歴などを事前に頭に入れ、一人一人に声をかけていたという。
これまで高市総理との関わりが薄かった出席者の一人は、「印象が変わった。女帝のイメージだったけど、気を遣う柔らかい方だと感じた。ああいう形でフランクに話せれば、高市さんの人間味も垣間見えると思った」と振り返った。
慰労会の2日後には、新人議員が集まる懇親会「鹿鳴会」にサプライズで登場し、激励や写真撮影を行ったり、5月以降には参議院予算委員会のメンバーや国会対策委員会の慰労会も予定されているなど、意識的に党内への働きかけを増やそうとする動きが読み取れる、と大室記者は話す。
長期政権のカギ握る「参院」と、動き始めた“議連構想”
長期政権を目指す上で、先述した体調のほかに、構造的な問題として立ちはだかるのが“参院の壁”だ。衆院では3分の2を超える議席を持つ一方、参院では依然として少数与党の状態が続く。当初予算も衆議院は3月13日に可決されたが、参議院では予算委員長ポストを野党が握っていることもあり、年度内成立が叶わず暫定予算を編成。無所属議員や日本保守党の賛成を得て4月7日にようやく成立した。
今後も重要法案の審議が控える中、参院での法案成立には野党の賛成を積み上げる必要があり、難しい国会運営が続くことになる。
こうした中、長期政権に向けた足元固めの動きも始まっているという。
安倍晋三元総理が長期政権を築いた背景には、保守系議員を中心とした議員連盟「創生『日本』」の存在があった。いま高市総理の周辺でも、議員連盟を立ち上げようとする動きが進んでいると大室記者は明かす。
この議員連盟を作る目的は、官邸と党の連携を強化し、高市政権が掲げる政策を推進しようというものだといい、高市総理に近い議員だけで固めるのではなく、自民党全議員に案内される予定だという。
そこで大室記者が注目するのは、この議員連盟の発起人に誰が名を連ねるか、ということだ。初会合は5月にも開かれる予定だとされているが、発起人には自民党幹部や大臣クラスのビッグネームが名を連ねると見られている。
一方で、そこに名前が載っていないことも意味を持つという。「純粋な勉強会ももちろんあるが、永田町では勉強会をただの勉強会と受け取る人はいない」と大室記者が話すように、この議連誕生が党内の政局に繋がる可能性もあるとみられる。
この議員連盟の誕生が、今後も続く高市政権の強固な基盤となるのか、新たな政局を生むきっかけとなるか、その行方が注目される。
《乳首切り落とし事件》同棲相手への猟奇的傷害で佐藤紗希被告に懲役6年求刑…弁護側は無罪を主張「立ち直りに向けて歩み始めている」
同居する交際相手男性(以下、Aさん)の乳首や指を切断したなどとして計3件の傷害事件に問われている佐藤紗希被告(23、2025年4月の逮捕当時)の第6回公判が大阪地裁で開かれた。
この日は、判決前最後となる双方の主張が展開され、検察官は傷害罪として特に重い部類であるとして懲役6年を求刑した。一方、弁護側は傷害行為は認めるものの、これまでのAさんとの関係性から同意があった行為であるとして無罪を主張し結審した。
これまで裁判を踏まえながら双方の具体的な主張を明らかにする。ライターの普通氏がレポートする。【前後編の前編】
※本記事には一部ショッキングな犯行態様が含まれます。
保釈後、影響力を発揮しはじめる被告人
3月に行われた前回公判を終えて身柄が保釈された被告人。SNSの発信なども再開しており、傍聴席には被告目当てと思われる傍聴人も散見された。
前回公判までは、パジャマのような服装で入廷することが多かった被告。この日は、白のYシャツに黒のスラックス、厚底の靴を履き、大きなメガネを着用していた。
変化していたのは、いで立ちだけではない。弁護人から新たに提出された証拠で、事件後から週4日ほど昼間にアルバイトを始めていることが明かされた。そのほかにも、自身が所持するブランド品などを売却。養父が立て替えたAさんへの弁償金を全て払い終え、再犯防止に向けた通院治療も始めているという。
医者からは改めて、被告の特性についての診断をされ、治療を継続する必要性や、愛情の感じ方についての歪みを指摘されたという。これまでの裁判でも指摘された点を実践していることから、弁護人は最終弁論で「立ち直りに向けて歩み始めている」と表現した。
そして、向き合うべき事件の法的評価について、検察官、弁護人の順で最終意見が述べられていく。
検察官は「被告が作り上げたAさんを孤立させる状況」を主張
争点は被告人が行った各種行為が、Aさんの同意があったか、または同意がなくても被告人が誤信する事情があるかどうか。 検察官は事件にいたる前までの両者の関係から改めていく。
被告人とAさんは2020年にSNSで知り合い交際に発展。付き合ったり別れたりを繰り返すなかで、被告の暴行の程度は徐々にエスカレートしていった。
身体的な被害以外にも、Aさんとその親それぞれが互いに不信感を募らせるようなメッセージを送ることもあったという。そして、友人から切り離すような行為をすることでAさんを少しずつ孤立させ、被告のもとを離れられないような環境を作っていった。