《『人の本性は言葉ではなく行動に表れる。』行動→国会に出席しない 言葉→「働いて働いて働いて働いてまいります」》と実業家のひろゆきこと西村博之氏がX(旧ツイッター)で批判したのは、高市早苗首相が4月の党首討論に応じないことに対してだ。
「ディープ・パープルやMEGUMIとは会えるけど…」
「4月16日、政府・与党は22日に予定されていた党首討論を高市早苗首相がモンテネグロのミラトビッチ大統領との会談が重なったために応じられないと野党に伝えました。昨年、与野党は4~6月に毎月1回開催することで合意していただけに、自民党は『約束を破った』形です」(全国紙記者)
与党の発表を受けて国民民主党党首である玉木雄一郎氏は、《あれ?党首討論やってもらえないのですか。4月、5月、6月はそれぞれ必ず1回ずつやることで与野党合意したと聞いていたのですが。外交日程が入ったとしてもQT(編集部注・党首討論)を夕刻にずらして出来るはず。過去に例もあります。今回は持ち時間12分で楽しみにしていたのですが残念です》とXで投稿。
昨年は時間をずらして夜間に開催することも行われていただけに、国会での追及から「逃げた」ようにみられている高市首相。
《ここは「残念です」で済まさず、実現させるべく強く申し入れするところかと思います。ディープ・パープルやMEGUMIとは会えるけど、他党の党首とは会えませんと言われているわけですから。この国難の中、野党からも建設的な意見を出して共に乗り切ろうと、強く言う場面です》と、エネルギー専門家の境野春彦氏もXで発言。
世間からも「高市総理は芸能人とは会えるのに、党首討論はできないのか…」「国会をバックレる。党首討論もバックレる。でも、MEGUMIに口紅やアイシャドウの色を相談する時間はある」と批判的な声が目立つ。
「高市首相は4月10日に、ファンであることを公言するイギリスのロックバンド『DEEP PURPLE(ディープ・パープル)』の表敬を受けました。13日には自民党本部で、タレントで実業家のMEGUMIさんと34分間の美容対談をしました。中東情勢が不安定で、ナフサ不足に国民が不安を抱えているなか、芸能人との交流には時間を割くのに国会には出ないのかと批判に火に油を注ぐ事態になっています」(全国紙記者)
女性初の首相として就任当初は高い支持率を得ていた高市首相の、メッキが剥がれつつある。
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
口論の末にフライパンで30代女性の顔を殴打か 傷害容疑でアルバイト従業員の男(48)を現行犯逮捕 新潟・長岡市
新潟県長岡市で20日、女性の顔をフライパンで殴りけがをさせたとして、アルバイト従業員の男が逮捕されました。
傷害の疑いで逮捕されたのは、長岡市蓮潟のアルバイト従業員の男(48)です。 警察によりますと、男は20日午後7時20分ころ、長岡市内の一般住宅で、30代の女性の顔面をフライパンで1回殴り、けがをさせた疑いが持たれています。
女性は顔から出血し、救急搬送されましたが、命に別状はないということです。
事件の直後、被害者の女性から「暴力を振るわれた」と110番通報があり、駆けつけた警察官に現行犯逮捕されました。
2人は何らかのトラブルから口論になったとみられています。警察の調べに対し男は黙秘しているということです。
新型コロナ後遺症「ブレーンフォグ」、脳に霧がかかったようにぼーっとする人が増加
新型コロナウイルス感染症の後遺症として、記憶障害や集中力低下が起こる「ブレーンフォグ」の症状を訴える人の割合が増えているとの調査結果を岡山大病院がまとめた。新型コロナの法律上の位置づけが引き下げられてから5月で3年となるが、後遺症に長く苦しむ人もおり、きめ細かなケアが必要だ。(神戸総局 行成靖司)
オミクロン株の患者に「ブレーンフォグ」多く
同病院は2021年2月、専門外来の「コロナ・アフターケア外来」を開設。大学病院として全国的にも早い取り組みで、26年3月までに20都府県の1233人を診察した。〈1〉日本で最初の感染者が見つかった20年に流行した「従来株」(120人)〈2〉21年夏から流行した「デルタ株」(140人)〈3〉22年以降に変異を重ねながら流行している「オミクロン株」(973人)――に分け、症状などを分析した。
その結果、ブレーンフォグを抱える患者は従来株では15%、デルタ株では24%だったが、オミクロン株では37%となった。従来株の約2・5倍の割合だ。一方、後遺症の特徴といわれた味覚障害や嗅覚障害は、オミクロン株では各12%で、従来株の半分ほどだった。
専門外来を担当する大塚文男教授によると、炎症が続いたり、ホルモンのバランスが乱れたりすることがブレーンフォグの原因とみられる。オミクロン株の患者にこの症状の割合が高い理由はわかっていない。
感染から時間がたつと、後遺症の症状がなくなる人も多いが、同病院の専門外来には今も368人が通院。感染から5年以上たっている人もおり、長期化が懸念される。働いていた人の半数は休職や退職などを余儀なくされていた。抑うつ症状の悪化もみられた。
新型コロナは23年5月、感染症法上の位置づけが引き下げられたが、感染の波は繰り返し、後遺症の患者も出続けているとされる。
専門外来では、時間をかけて患者から経過を聞き取る問診を重視。検査結果も踏まえて診断するといい、大塚教授は「後遺症は身体、精神などの要因が複雑に絡み合って起こると考えられる。これからも患者さんの苦悩に伴走する姿勢が求められる」と話す。
新型コロナの後遺症に対する「診療の手引き」の編集に携わった岡部信彦・川崎市健康安全研究所参与の話「後遺症には依然としてわからないことも多く、診療、研究の継続が重要で、岡山大病院の長期の取り組みは非常に貴重といえる。今後も患者一人ひとりに寄り添う診療を続けていただきたい」
◆ブレーンフォグ=医学的な用語ではなく、脳に霧がかかったように、頭がぼーっとする状態を指す。記憶障害や集中力低下のほか、頭痛などが起こることもあり、仕事や生活に支障を来す。詳細なメカニズムはわかっていない。
仕事に支障「公的支援を」…症状3年超の男性
2022年の年末に新型コロナウイルスに感染した中国地方の男性(60歳代)は3年以上たった今も、ブレーンフォグに悩んでいる。漢字が頭に浮かばなかったり、簡単な暗算ができなかったりするという。
感染から2、3週間で、せきなどの症状は改善したが、体調は戻らなかった。最初の違和感は、物忘れだった。たびたび、ロッカーに携帯電話を置きっ放しにした。認知症を疑って脳の検査を受けたものの、異常は見つからなかった。
仕事をスムーズにできなくなり、定年の延長を断念して退職した。様々なことを調べ、昨年4月、岡山大の専門外来を受診。新型コロナ後遺症と診断された。自身に起こっていることの理由がわかり、ホッとしたが、治る見通しは立たない。薬を飲みながら、毎月2回、話したり、書いたりするリハビリを受けている。
男性は再就職先を探しており、「仕事がないのは厳しい。私と同じように苦しんでいる人が他にもいると思う。公的支援があれば助かる」と話した。
高市一強の裏で自民党内に漂う「反高市」ムード 麻生・鈴木ラインと小林鷹之氏らの自民党執行部が「高市包囲網」 首相の“看板政策”にも次々と反旗
先の衆院選を圧勝に導いた高市早苗・首相は、自民党で「一強体制」を築いたように見えたが、ここにきて異変が起きている。党執行部や側近との対立が深まり、看板政策をめぐる反発も表面化している。そうしたなか、解体されたはずの「派閥」までもが息を吹き返し、もともと無派閥の高市首相への包囲網となりつつある。”獅子身中の虫”だらけとなった党内では、誰が、何を狙っているのか――。【全3回の第1回】
麻生・鈴木ラインが掌握する自民党執行部と火花
総選挙で延期されていた自民党大会が4月12日に開かれた。会場には早苗グッズなどが当たるカプセルトイが20台並べられ、ゲストの世良公則がヒット曲「燃えろいい女」のサビを「燃えろ、サナエ~」と歌うと首相も立ち上がってノリノリ。党をあげた「サナ活」で異様な盛り上がりとなった。
この「高市一強」を誇示する演出とは裏腹に党内は「反高市」の不穏なムードが漂っている。
党大会の前々日、高市首相は官邸で麻生太郎・副総裁、その義弟の鈴木俊一・幹事長、萩生田光一・幹事長代行と1時間ほど昼食を共にした。
「総理と党執行部の緊張関係が高まっているため、萩生田さんが『麻生さん、鈴木さんとメシを食って腹を割って話をしたほうが良い』と総理に勧めたと聞いている。しかし、話は全く弾まなかったようです」(官邸スタッフ)
総選挙での圧勝以来、高市首相と麻生・鈴木ラインが掌握する自民党執行部は水面下で激しく火花を散らしている。
「選挙後の人事で総理が麻生氏を衆院議長に”棚上げ”しようと工作して不興を買ったのをはじめ、鈴木幹事長ら執行部に『予算案の年度内成立』を命じ、国会運営を担う梶山弘志・国対委員長が強く反対すると、総理は相当、腹に据えかねた様子だった。鈴木幹事長や萩生田さんがなだめたが、梶山さんのほうが、国会運営の現実がわかっていない総理と距離を置くようになったという」(自民党ベテラン議員)
3月の訪米前にはコバホークこと小林鷹之・政調会長とも衝突した。
小林氏はNHKの『日曜討論』(3月15日)でホルムズ海峡を通る船舶の護衛に自衛隊艦船を派遣することに、「紛争が続いている状況では慎重に判断すべきだ」と反対論を展開。後日、小林氏は官邸に呼び出されたという。
「総理は自衛隊派遣の可能性を探っていたが、小林政調会長ら執行部は強硬に反対した。党執行部の賛成が得られず、総理は日米首脳会談で派遣の約束をすることを断念することとなった」(前出の自民党ベテラン議員)
首相、靖国神社に真榊を奉納 春季例大祭、参拝は見送り
高市早苗首相は21日、東京・九段北の靖国神社で始まった春季例大祭に合わせ「内閣総理大臣 高市早苗」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納した。関係者によると、23日までの期間中の参拝は見送る方向だ。参拝すれば、関係が冷え込む中国や、改善基調が続く韓国の反発を招くのは必至で、外交問題化するのを避ける狙いとみられる。
昨年10月の高市内閣発足後、初の例大祭を迎えた。例大祭では歴代首相が真榊を奉納しており、高市首相も踏襲した形だ。過去には閣僚在任中も終戦の日や春秋の例大祭に合わせ参拝していた。だが首相就任直前だった昨年10月の秋季例大祭では参拝せず、私費で玉串料を納めていた。
森英介衆院議長、関口昌一参院議長の他、閣僚では上野賢一郎厚生労働相、赤間二郎防災担当相、城内実経済財政担当相が真榊を奉納した。
日本維新の会の藤田文武共同代表、中司宏幹事長らは参拝した。参拝後、藤田氏は記者団に「英霊が命懸けで守ってくれた日本に私たちが生かされている。定期的に自分の胸に問うのが政治家のあるべき姿だ」と述べた。
【京都男児遺棄事件】なぜ〝臭い〟でバレなかったのか 遺体移動の謎を法医学者が徹底解説
京都府南丹市の小学生・安達結希さん(11)の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された養父・安達優季容疑者(37)が遺体を移動させていたことに衝撃が広がっている。そんなことをすれば逆にバレそうなものだが、どうやって運んでいたのか。
優季容疑者は市内の複数か所に遺体を運んで隠した疑いを持たれている。遺体の臭いによって周囲から気付かれそうだが――。
結希さんは3月23日に行方不明となり、4月13日に市内の山林で遺体で発見された。それまでに容疑者は市内の公衆トイレ周辺などにも遺体を置いたとされる。
法医学の第一人者で、連続ドラマの医療監修もしてきた千葉大学法医学教室の岩瀬博太郎教授は、遺体の臭いを周囲が気付くかどうかについて「気温によります。あとはご遺体が置かれた場所が日陰かそうでないかにもよります」と話す。
気温の目安は20度だという。南丹市の3月下旬~4月上旬のおおよその気温は最高20度ほど、最低5度ほど。
岩瀬教授は「南丹市の春の気温であれば死後3日~1週間くらいから臭いがしてくると思います」と指摘。遺体をビニール袋などに入れれば臭いを漏らしづらいという。「通常、10度ほどであればご遺体は腐敗しにくく長持ちします。といっても多少臭いはする。見た目でいうと、1か月たっても原形をそれなりにとどめたままのケースもあります」
一般的な冷蔵庫で、室温がおおよそ5度以下の冷蔵室で肉や魚を保存できることを思えば分かりやすいとした。
「20度ほどになると急激に腐敗が進みやすくなります。死後1週間くらいすれば、ご遺体は膨れ上がったり、緑色に変色したり、身元が分からなくなるくらい腐敗します。夏であれば、2日もすれば臭いがします」
京都府警は結希さんの行方不明時の捜索で情報提供を求めた際、身長134・5センチのやせ形としていた。体重には触れられなかったが、小5男児の平均体重を踏まえれば30キロ前後だったとされる。
岩瀬教授はこれまで自身が検証したケースで「犯人はご遺体をスーツケースに入れることもありました」という。結希さんのように「130センチ台であれば入ります」と指摘した。
容疑者としては過ごしやすい気候で遺体の腐敗が進みにくかったこともあり、複数か所に運べた可能性があるが、悪事が許されるはずはなく、府警が容疑者の行動履歴を丁寧に洗い出すなどして遺体の発見につなげた。
「こんなことまで注意喚起をしなくてはならないのか」 川崎市、新人職員がSNSで研修資料拡散で市長苦言
川崎市の福田紀彦市長は20日の定例会見で、新規採用職員が不特定多数が閲覧できるLINE(ライン)のオープンチャットに研修用資料の写真を投稿し、外部に拡散する事態が起きていたことを明らかにした。情報の取り扱いについて「認識がまだ非常に甘い。意識を深めることをやっていかないといけない」と、全庁的な課題として再発防止策を講ずる必要性を指摘した。
市人材育成課によると、外部からの指摘を受けた16日夕に、写真が転載されているX(旧ツイッター)の投稿を確認。新規採用者向けの実施要領で、日程や目的のほか、外部講師の氏名や勤務先が写り込んでいた。福田市長は「こんなことまで注意喚起をしなくてはならないのか。驚きを隠せない」と苦言を呈した。
新幹線、トンネルで停車も 海沿い眠れぬ夜再び 青森で震度5強
また眠れない夜が続く――。三陸沖で20日に発生したマグニチュード(M)7・7の地震。最大震度5強を観測した青森県をはじめ北海道、岩手県の太平洋側に津波警報が発表され次々と津波到着の一報が伝えられるなか、東日本大震災の記憶が残る海辺の住民らは高台に避難するなどしながら不安そうに事態を見守った。気象庁は夜に、2025年12月以来の北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表。今後1週間程度、巨大地震への注意や備えを促す。
海沿いによぎる震災の記憶
「15年前の東日本大震災ほどではなかったが、強い揺れだった。津波警報が解除されるまでしばらくここから動けないだろう。自宅が海のすぐそばなので心配だ」
岩手県釜石市の高台にある薬師公園に避難してきた同県山田町の男性(35)は顔を曇らせた。高台には地震発生直後から近くにある大型商業施設などから避難する人が参集。防災無線から津波警報の発表を知らせるサイレンが鳴り響くなか、スマートフォンで連絡を取ったり地震や津波の状況を確認したりしていた。
前岩手県大槌(おおつち)町長で行政書士の碇川豊さん(75)は高台にある町内の自宅で仕事中、大きな揺れに襲われた。棚の茶わんやコップが落ちるほどの激しさで、外に出て遠くから海を眺めると、海岸の防潮堤に波がぶつかり波紋が広がっているように見えたという。「防潮堤を越えるほどの波ではなかったが、やはり東日本大震災を思い出した」と話した。
80センチの津波を観測した岩手県久慈市の50歳代の男性会社員は、「久慈港は会社から50メートルぐらい離れたところにあるが、海水が少し引いているようだった。第1波は低かったようだが、第2波、第3波が心配だ。普段よりも道が混んでおり、車で避難しているのだなと思った」と振り返る。
震度4を観測した北海道函館市の函館駅前は防災無線が鳴り響き、「海岸には近づかないでください」などとアナウンスされた。駅構内にいた兵庫県のイラストレーターの男性(50)は「列車の写真を撮るため、陸橋の上にいた。橋の上だったので、すごく揺れて怖かった」と不安そうな様子。市内にある「函館山ロープウェイ」は一時運転を見合わせ、施設内は多くの観光客でごった返した。再開を待つ列に並んでいた名古屋市の会社員、吉田晃一さん(55)は「地震自体は気付かなかったが、防災無線が怖かった」と語った。
新幹線、一時停電も
地震の影響で東北新幹線は一時的な停電が発生。20分ほどで送電は再開されたが、その後も東京―新青森間は運転を一時見合わせた。新青森から東京へ向かう新幹線に乗っていた毎日新聞社員(51)によると、岩手県二戸市の二戸駅を出てすぐのトンネル内で車内の照明が落ちて緊急の照明に切り替わった。数秒後に乗客の携帯電話から緊急地震速報が鳴り始め、そのままトンネルの中で停車した。
その後、車掌が「けがされた方はいますか」と車内を回っていたが、特段混乱はなかったという。停電が解消されて列車は最寄り駅まで移動しそこで待機。「停電で空調が止まり蒸し暑くなったので少し気分が悪くなったが、すぐに電車が動き始めてよかった」と振り返った。
避難者、続々
各地で避難指示も出た。
震度5弱を観測した青森県おいらせ町は津波警報の発表直後、東日本大震災で浸水した範囲と同じ地域を対象に避難指示を出した。避難所6カ所を開設し、直後から数十人の住民が避難した場所もあった。担当者は「横揺れが長く続いた。物が机から落ちるほどではなかった」と振り返った。
釜石市の市立釜石小体育館には、午後6時時点で周辺住民ら約200人が避難。近くに住む女性(70)は地震の後、貴重品をリュックサックに入れて高台の公園に上がった後、市職員の指示で移動した。東日本大震災当時は5カ月ほど避難生活を送ったといい、「先週末も長野で大きな地震があり、不安に思っていた。避難が長時間にならないでほしい」と声を落とした。【奥田伸一、佐藤岳幸、遠藤大志、高山純二】
住民や事業者の防災対応=「後発地震注意情報」―内閣府
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を受け、内閣府が発表した住民や事業者が今後1週間取るべき防災対応は次の通り。
【住民】地震による揺れを感じたり、津波警報などが発表されたりした場合、速やかに避難できる態勢の維持▽現金や身分証明書、常備薬などの常時携帯▽安全な避難場所・避難経路の確認▽避難態勢を維持するなどした上で社会経済活動を継続▽偽・誤情報の拡散は絶対に行わず、食料品や生活必需品の必要以上な買いだめは控える
【事業者】避難場所や避難経路、誘導手順の確認の徹底▽従業員や施設利用者への正確かつ迅速な情報伝達▽交通機関や学校を含め、従業員や利用者が直ちに避難できる態勢を維持した上で、社会経済活動を継続。 [時事通信社]
「スロースリップ発生か」専門家は続発を警戒 青森で震度5強
20日、三陸沖で発生したマグニチュード(M)7・7の地震。専門家は、周辺の地震活動が活発化していると口をそろえ、警戒を呼び掛けた。
京都大防災研究所の西村卓也教授(測地学)は「太平洋プレートと陸側のプレートの境界で起こる逆断層型の地震。昨年から活動が高まっている海溝型の地震で、地震が続発する可能性もあり、しばらく注意が必要だ」と話した。
八木勇治・筑波大教授(地震学)も「プレート境界型地震の可能性が高い」と指摘。「短い時間で立て続けに大地震が起こることもある」と強調した。
東京大の内田直希教授(地震学)は、プレート同士がゆっくりずれ動く「スロースリップ」が震源域周辺で発生していたとみる。
スロースリップが起きる周辺では地震が起きやすくなる。今回の震源域の南側では、2025年11月9日にM6・9、今年3月26日にM6・7の地震が起きるなど地震活動が活発化しているという。
内田教授は「震源域の南側ではスロースリップに伴って地震活動が活発化していたと考えられる。この南側のすべりが、北側にも影響して今回の地震が起きた可能性が高い」とみる。その上で「今後も周辺で地震が起きる可能性はあり、十分な備えが必要だ」と注意を呼びかけた。
東北大大学院の日野亮太教授(海底地震学)は今回の震源域の近くにある、1968年の十勝沖地震(M7・9)で破壊された固着域に注目する。「固着域は三つに分かれているとされ、25年12月の青森県東方沖の地震(M7・5)で北側の一部が壊れた。今回の地震の詳細な解析はこれからだが、南側が破壊されたのでは」と分析する。
さらに中央には、94年の三陸はるか沖地震(M7・6)で壊れた固着域があるとされる。日野教授は「真ん中はそのまま割れ残っているとみられる。役者がどんどんそろっており、最後の固着域が今後心配な状況になりつつある」と話した。
北海道・三陸沖後発地震注意情報は今後1週間の注意を呼び掛けているが、佐竹健治・東京大名誉教授(地震学)は「昨年秋から地震活動が起きていることを考えれば、もう少し長い期間備える必要がある。海域で再び地震が起きればまた津波が起きる可能性がある」と注意を促した。【寺町六花、河内敏康、垂水友里香、岡田英】