首相、靖国神社に真榊を奉納 春季例大祭、参拝は見送り

高市早苗首相は21日、東京・九段北の靖国神社で始まった春季例大祭に合わせ「内閣総理大臣 高市早苗」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納した。関係者によると、23日までの期間中の参拝は見送る方向だ。参拝すれば、関係が冷え込む中国や、改善基調が続く韓国の反発を招くのは必至で、外交問題化するのを避ける狙いとみられる。
昨年10月の高市内閣発足後、初の例大祭を迎えた。例大祭では歴代首相が真榊を奉納しており、高市首相も踏襲した形だ。過去には閣僚在任中も終戦の日や春秋の例大祭に合わせ参拝していた。だが首相就任直前だった昨年10月の秋季例大祭では参拝せず、私費で玉串料を納めていた。
森英介衆院議長、関口昌一参院議長の他、閣僚では上野賢一郎厚生労働相、赤間二郎防災担当相、城内実経済財政担当相が真榊を奉納した。
日本維新の会の藤田文武共同代表、中司宏幹事長らは参拝した。参拝後、藤田氏は記者団に「英霊が命懸けで守ってくれた日本に私たちが生かされている。定期的に自分の胸に問うのが政治家のあるべき姿だ」と述べた。

【京都男児遺棄事件】なぜ〝臭い〟でバレなかったのか 遺体移動の謎を法医学者が徹底解説

京都府南丹市の小学生・安達結希さん(11)の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された養父・安達優季容疑者(37)が遺体を移動させていたことに衝撃が広がっている。そんなことをすれば逆にバレそうなものだが、どうやって運んでいたのか。
優季容疑者は市内の複数か所に遺体を運んで隠した疑いを持たれている。遺体の臭いによって周囲から気付かれそうだが――。
結希さんは3月23日に行方不明となり、4月13日に市内の山林で遺体で発見された。それまでに容疑者は市内の公衆トイレ周辺などにも遺体を置いたとされる。
法医学の第一人者で、連続ドラマの医療監修もしてきた千葉大学法医学教室の岩瀬博太郎教授は、遺体の臭いを周囲が気付くかどうかについて「気温によります。あとはご遺体が置かれた場所が日陰かそうでないかにもよります」と話す。
気温の目安は20度だという。南丹市の3月下旬~4月上旬のおおよその気温は最高20度ほど、最低5度ほど。
岩瀬教授は「南丹市の春の気温であれば死後3日~1週間くらいから臭いがしてくると思います」と指摘。遺体をビニール袋などに入れれば臭いを漏らしづらいという。「通常、10度ほどであればご遺体は腐敗しにくく長持ちします。といっても多少臭いはする。見た目でいうと、1か月たっても原形をそれなりにとどめたままのケースもあります」
一般的な冷蔵庫で、室温がおおよそ5度以下の冷蔵室で肉や魚を保存できることを思えば分かりやすいとした。
「20度ほどになると急激に腐敗が進みやすくなります。死後1週間くらいすれば、ご遺体は膨れ上がったり、緑色に変色したり、身元が分からなくなるくらい腐敗します。夏であれば、2日もすれば臭いがします」
京都府警は結希さんの行方不明時の捜索で情報提供を求めた際、身長134・5センチのやせ形としていた。体重には触れられなかったが、小5男児の平均体重を踏まえれば30キロ前後だったとされる。
岩瀬教授はこれまで自身が検証したケースで「犯人はご遺体をスーツケースに入れることもありました」という。結希さんのように「130センチ台であれば入ります」と指摘した。
容疑者としては過ごしやすい気候で遺体の腐敗が進みにくかったこともあり、複数か所に運べた可能性があるが、悪事が許されるはずはなく、府警が容疑者の行動履歴を丁寧に洗い出すなどして遺体の発見につなげた。

「こんなことまで注意喚起をしなくてはならないのか」 川崎市、新人職員がSNSで研修資料拡散で市長苦言

川崎市の福田紀彦市長は20日の定例会見で、新規採用職員が不特定多数が閲覧できるLINE(ライン)のオープンチャットに研修用資料の写真を投稿し、外部に拡散する事態が起きていたことを明らかにした。情報の取り扱いについて「認識がまだ非常に甘い。意識を深めることをやっていかないといけない」と、全庁的な課題として再発防止策を講ずる必要性を指摘した。
市人材育成課によると、外部からの指摘を受けた16日夕に、写真が転載されているX(旧ツイッター)の投稿を確認。新規採用者向けの実施要領で、日程や目的のほか、外部講師の氏名や勤務先が写り込んでいた。福田市長は「こんなことまで注意喚起をしなくてはならないのか。驚きを隠せない」と苦言を呈した。

新幹線、トンネルで停車も 海沿い眠れぬ夜再び 青森で震度5強

また眠れない夜が続く――。三陸沖で20日に発生したマグニチュード(M)7・7の地震。最大震度5強を観測した青森県をはじめ北海道、岩手県の太平洋側に津波警報が発表され次々と津波到着の一報が伝えられるなか、東日本大震災の記憶が残る海辺の住民らは高台に避難するなどしながら不安そうに事態を見守った。気象庁は夜に、2025年12月以来の北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表。今後1週間程度、巨大地震への注意や備えを促す。
海沿いによぎる震災の記憶
「15年前の東日本大震災ほどではなかったが、強い揺れだった。津波警報が解除されるまでしばらくここから動けないだろう。自宅が海のすぐそばなので心配だ」
岩手県釜石市の高台にある薬師公園に避難してきた同県山田町の男性(35)は顔を曇らせた。高台には地震発生直後から近くにある大型商業施設などから避難する人が参集。防災無線から津波警報の発表を知らせるサイレンが鳴り響くなか、スマートフォンで連絡を取ったり地震や津波の状況を確認したりしていた。
前岩手県大槌(おおつち)町長で行政書士の碇川豊さん(75)は高台にある町内の自宅で仕事中、大きな揺れに襲われた。棚の茶わんやコップが落ちるほどの激しさで、外に出て遠くから海を眺めると、海岸の防潮堤に波がぶつかり波紋が広がっているように見えたという。「防潮堤を越えるほどの波ではなかったが、やはり東日本大震災を思い出した」と話した。
80センチの津波を観測した岩手県久慈市の50歳代の男性会社員は、「久慈港は会社から50メートルぐらい離れたところにあるが、海水が少し引いているようだった。第1波は低かったようだが、第2波、第3波が心配だ。普段よりも道が混んでおり、車で避難しているのだなと思った」と振り返る。
震度4を観測した北海道函館市の函館駅前は防災無線が鳴り響き、「海岸には近づかないでください」などとアナウンスされた。駅構内にいた兵庫県のイラストレーターの男性(50)は「列車の写真を撮るため、陸橋の上にいた。橋の上だったので、すごく揺れて怖かった」と不安そうな様子。市内にある「函館山ロープウェイ」は一時運転を見合わせ、施設内は多くの観光客でごった返した。再開を待つ列に並んでいた名古屋市の会社員、吉田晃一さん(55)は「地震自体は気付かなかったが、防災無線が怖かった」と語った。
新幹線、一時停電も
地震の影響で東北新幹線は一時的な停電が発生。20分ほどで送電は再開されたが、その後も東京―新青森間は運転を一時見合わせた。新青森から東京へ向かう新幹線に乗っていた毎日新聞社員(51)によると、岩手県二戸市の二戸駅を出てすぐのトンネル内で車内の照明が落ちて緊急の照明に切り替わった。数秒後に乗客の携帯電話から緊急地震速報が鳴り始め、そのままトンネルの中で停車した。
その後、車掌が「けがされた方はいますか」と車内を回っていたが、特段混乱はなかったという。停電が解消されて列車は最寄り駅まで移動しそこで待機。「停電で空調が止まり蒸し暑くなったので少し気分が悪くなったが、すぐに電車が動き始めてよかった」と振り返った。
避難者、続々
各地で避難指示も出た。
震度5弱を観測した青森県おいらせ町は津波警報の発表直後、東日本大震災で浸水した範囲と同じ地域を対象に避難指示を出した。避難所6カ所を開設し、直後から数十人の住民が避難した場所もあった。担当者は「横揺れが長く続いた。物が机から落ちるほどではなかった」と振り返った。
釜石市の市立釜石小体育館には、午後6時時点で周辺住民ら約200人が避難。近くに住む女性(70)は地震の後、貴重品をリュックサックに入れて高台の公園に上がった後、市職員の指示で移動した。東日本大震災当時は5カ月ほど避難生活を送ったといい、「先週末も長野で大きな地震があり、不安に思っていた。避難が長時間にならないでほしい」と声を落とした。【奥田伸一、佐藤岳幸、遠藤大志、高山純二】

住民や事業者の防災対応=「後発地震注意情報」―内閣府

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を受け、内閣府が発表した住民や事業者が今後1週間取るべき防災対応は次の通り。
【住民】地震による揺れを感じたり、津波警報などが発表されたりした場合、速やかに避難できる態勢の維持▽現金や身分証明書、常備薬などの常時携帯▽安全な避難場所・避難経路の確認▽避難態勢を維持するなどした上で社会経済活動を継続▽偽・誤情報の拡散は絶対に行わず、食料品や生活必需品の必要以上な買いだめは控える
【事業者】避難場所や避難経路、誘導手順の確認の徹底▽従業員や施設利用者への正確かつ迅速な情報伝達▽交通機関や学校を含め、従業員や利用者が直ちに避難できる態勢を維持した上で、社会経済活動を継続。 [時事通信社]

「スロースリップ発生か」専門家は続発を警戒 青森で震度5強

20日、三陸沖で発生したマグニチュード(M)7・7の地震。専門家は、周辺の地震活動が活発化していると口をそろえ、警戒を呼び掛けた。
京都大防災研究所の西村卓也教授(測地学)は「太平洋プレートと陸側のプレートの境界で起こる逆断層型の地震。昨年から活動が高まっている海溝型の地震で、地震が続発する可能性もあり、しばらく注意が必要だ」と話した。
八木勇治・筑波大教授(地震学)も「プレート境界型地震の可能性が高い」と指摘。「短い時間で立て続けに大地震が起こることもある」と強調した。
東京大の内田直希教授(地震学)は、プレート同士がゆっくりずれ動く「スロースリップ」が震源域周辺で発生していたとみる。
スロースリップが起きる周辺では地震が起きやすくなる。今回の震源域の南側では、2025年11月9日にM6・9、今年3月26日にM6・7の地震が起きるなど地震活動が活発化しているという。
内田教授は「震源域の南側ではスロースリップに伴って地震活動が活発化していたと考えられる。この南側のすべりが、北側にも影響して今回の地震が起きた可能性が高い」とみる。その上で「今後も周辺で地震が起きる可能性はあり、十分な備えが必要だ」と注意を呼びかけた。
東北大大学院の日野亮太教授(海底地震学)は今回の震源域の近くにある、1968年の十勝沖地震(M7・9)で破壊された固着域に注目する。「固着域は三つに分かれているとされ、25年12月の青森県東方沖の地震(M7・5)で北側の一部が壊れた。今回の地震の詳細な解析はこれからだが、南側が破壊されたのでは」と分析する。
さらに中央には、94年の三陸はるか沖地震(M7・6)で壊れた固着域があるとされる。日野教授は「真ん中はそのまま割れ残っているとみられる。役者がどんどんそろっており、最後の固着域が今後心配な状況になりつつある」と話した。
北海道・三陸沖後発地震注意情報は今後1週間の注意を呼び掛けているが、佐竹健治・東京大名誉教授(地震学)は「昨年秋から地震活動が起きていることを考えれば、もう少し長い期間備える必要がある。海域で再び地震が起きればまた津波が起きる可能性がある」と注意を促した。【寺町六花、河内敏康、垂水友里香、岡田英】

東北新幹線 東京~新青森駅間で運転見合わせ 再開は午後9時頃の見通し

JR東日本によりますと、地震の影響で東北新幹線は東京駅と新青森駅の間で、運転を見合わせています。
東京駅と八戸駅の間では運転再開に向けた準備をしていて、当初、再開は午後8時半ごろを見込んでいましたが、設備の確認に時間を要しているとして、午後9時頃の見通しに変更されました。
一方、津波警報が発表されているため八戸駅と七戸十和田駅の間で線路設備の確認ができず、八戸駅から新青森駅の間は運転再開の見通しが立っていないということです。
運転再開後も仙台駅と新青森駅の間では速度を落として運転するため、最終列車まで大幅な遅れや運休が発生するとしています。
また秋田新幹線は盛岡駅と秋田駅の間で折り返し運転を行っています。
一方、上越・北陸の各新幹線は平常通り運転しているということです。

福島県内10市町にも「北海道・三陸沖後発地震注意情報」 気象庁が発表

20日午後4時52分ごろに三陸沖で発生した地震を受けて、気象庁は午後7時30分に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。
この情報は一度大きな地震が発生すると、その周辺で大きな地震が続く場合があることから、あらかじめ備えの再確認とすぐに避難できる準備を呼びかけるものです。2011年3月の東日本大震災のときは、9日にM7.3の地震が発生した3日後の11日にM9.0の巨大地震が発生しています。
いわき市、大熊町、新地町、相馬市、富岡町、浪江町、楢葉町、広野町、双葉町、南相馬市
北海道沖合の日本海溝沿いを震源とする地震と、三陸沖の日本海溝沿いを震源とする地震の2つの巨大地震が想定されていて、政府の被害想定では最大津波波高が約30メートル、最大死者は約19万9000人と試算されています。福島県沿岸では日本海溝沿いの地震の場合10~20メートル、千島海溝沿いの地震の場合は5~10メートルの津波が襲来すると想定されています(いずれも最悪のケース)。
ただ政府は、防災対策や迅速な避難で死者を8割減らせることができると試算しています。
気象庁は1週間程度は、社会・経済活動を継続したうえで、地震や津波の備えをするよう呼びかけています。
まずは、迅速な避難ができるよう
・すぐに逃げられる服装で就寝
・子どもや要配慮者と同じ部屋で寝る
・避難場所や避難経路の再確認
・家族との連絡手段の再確認
・家具の固定
・非常持出品を常に持ち歩く
・水や飲料等といった備蓄の再確認
・今の時期であれば、防寒対策も必要です
また揺れによる備えとして
・今回の地震で損壊した建物や崩れやすいところには近づかない
・土砂崩れの危険性が高まっている場所には近づかない
気象庁は社会・経済活動に混乱を招かないためにも、インターネットやSNSなどで偽情報の拡散は絶対に行わないで欲しいと呼びかけています。後発地震情報は、巨大地震が必ず起こったり、社会・経済活動を制限したりすることを発表しているものではなく、命を守るための日頃の備えを呼びかけるものです。冷静に情報を見極めつつ、食料や日用品などの必要以上の買いだめは控えましょう。また誤った情報をもとに対象自治体の風評を招かない姿勢も必要です。

地震の揺れで転倒し、1人がけが 青森震度5強で消防庁発表

青森県で震度5強が観測された20日の地震で、総務省消防庁は青森県東北町で1人がけがをしたと発表した。揺れで転倒したとされ、地元消防が対応している。
この地震では北海道や青森県、岩手県、宮城県、福島県の5道県で、計17万1957人に避難指示が出されている。
気象庁は、北海道太平洋沿岸中部、青森県太平洋沿岸、岩手県に津波警報を発表している。

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」とは?気象庁が発表 東海3県でも最大震度2を観測 青森県で震度5強の地震

青森で最大震度5強 東海地方では最大震度2を観測
20日午後5時前に青森県で発生した地震を受けて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されました。東海3県は対象エリアではありませんが、根室沖から三陸沖にかけてマグニチュード8クラス以上の規模の地震が発生する可能性が、平時より高まっていることを念頭に、備えの再確認をお願いします。
20日午後4時53分ごろ、青森県三陸沖で発生した地震は、青森県階上町で震度5強を観測し、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは速報値で7.5となっています。
東海地方では愛知県弥富市・愛西市・飛島村で震度2を観測しました。また、以下の地域で震度1を観測しています。
東海3県で震度1を観測した場所は?
■愛知県 名古屋千種区・東区・北区・中村区・昭和区・瑞穂区・熱田区・中川区・港区・南区・一宮市・春日井市・津島市・刈谷市・安城市・常滑市・稲沢市・東海市・大府市・知立市・尾張旭市・高浜市・清須市・みよし市・あま市・東郷町・大治町・蟹江町・東浦町・武豊町
■岐阜県 中津川市・岐阜市・羽島市・海津市・輪之内町・安八町・大野町
■三重県 桑名市・鈴鹿市・木曽岬町・朝日町・川越町
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」 とは?
気象庁は午後7時半から会見を行い「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。
この情報は、去年12月に青森県東方沖で発生した地震を受けて初めて発表されました。発表は、今回で2回目です。
この情報は、北日本の太平洋沖で基準以上の規模の地震が起きたとき、そのあとに「より規模の大きな地震」が起きる可能性が平時より高まっていると評価された場合に注意を呼びかけるものです。
気象庁は、今後1週間程度今回と同じ規模以上の地震の発生への注意と備えを呼びかけています。
東海3県は、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の対象エリアではありませんが、東日本大震災では名古屋市で震度4を観測し、愛知県外海と伊勢・三河湾、三重県南部に津波警報が発表されました。
根室沖から三陸沖にかけてマグニチュード8クラス以上の規模の地震が発生する可能性が、平時より高まっていることを念頭に、備えの再確認をお願いします。