大飯差し止め判決の元裁判長 「私が原発を止めた理由」とは

元福井地裁裁判長の樋口英明さんが「私が原発を止めた理由」(旬報社)を出版した。「多くの原発の耐震性が一般住宅より低く、その低さの根拠が不可能とされている地震予知に基づくことは間違いなく電力会社が最も国民に知られたくない事実」と指摘している。東京電力福島第1原発事故から間もなく10年。今もなお多くの人が避難を続け、古里に帰れない現実がある中、「事故から学ぶもの」を鋭く問いかけている。【塩田敏夫】
三重県出身。京都大法学部卒業後、35年間裁判官を務めた。2014年5月、福井地裁裁判長として関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを命じる判決を出した。「3・11」以降、原発運転の差し止めは初めて。さらに15年4月、高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働差し止めの仮処分決定を出した。17年に名古屋家裁部総括判事で定年退官した後、与謝野町をはじめ、全国で講演活動を続けている。
「裁判官は弁明せず」。こんな格言がある通り、裁判官は自分が関わった裁判については論評しないのが伝統だ。しかし、樋口さんは伝統を破った。その理由について「原発の危険性があまりにも明らかだった」と断言している。
樋口さんも3・11以前は「原発は安全」と思っていた。福島第1原発事故の甚大さを知った後も、「原発はそれなりに安全に、すなわち事故発生確率を抑えて造られているはず」と思っていたという。それが「原発の耐震性」でひっくり返る。
「原発における事故確率が低いことは、原発に高い耐震性があること」だが、阪神大震災を契機に地震観測網が整備されるようになった結果、「現在の原発が全く見当違いの低い耐震性で設計、建造されたことが判明した」と指摘。「桁違いに危険な状況では、原発を止めるしかない。感情の問題ではなく、論理の問題」と言い切っている。
現在は新型コロナウイルス感染症や所得・教育格差などさまざまな問題が議論されているが、「原発の過酷事故が一度起きると、こうした社会問題を議論したテーブルはテーブルごとひっくり返る。原発は最も重要な問題」と警鐘を鳴らしている。
伊方原発判決、黒い雨訴訟も検証
原発運転が許されない理由は「極めてシンプルで当たり前」という。原発事故がもたらす被害は極めて重大▽これゆえに原発には高度の安全性が求められる▽地震大国・日本では原発の高度の安全性があるということは、原発の高度の耐震性があることにほかならない▽わが国の原発の耐震性は極めて低い▽よって原発の運転は許されない――との論理展開だ。
本書では、「奇跡が重ならなければ東日本が壊滅した」とされる福島第1原発事故をはじめ、伊方原発最高裁判決の影響、広島地裁の「黒い雨訴訟判決」などについても「理性と良識」を貫いてきた裁判官の目で詳細に検証している。
樋口さんは「原発の本当の危険性を知ってしまった以上、それを皆さんに伝えるのが自分の責任」という。「裁判では法の精神を体現せよ」。先輩裁判官の教えを胸に刻んで歩んできたことを振り返り、後輩の裁判官にエールを送った。
「裁判官の本分は、ひとつの仕事が社会の一隅を照らすことにあるのかもしれない。しかしごくまれには、社会全体が進むべき道を照らす仕事が与えられることもある。毅然としてその本分を尽くしていただきたい」

“つまらない男”野上農水相の面の皮 「鶏卵汚職」処分で大嘘答弁

「野上大臣の答弁、嘘じゃないですか! 謝罪して撤回しますか?」

2日の衆院予算委員会で、野上農相が野党から厳しい追及を受けた。鶏卵汚職の省内処分をめぐる調査について、嘘っぱち答弁をしていたからだ。

鶏卵汚職の発覚は昨年12月。農水省による省内処分の発表は先月25日だ。贈収賄事件で在宅起訴された吉川元農相とアキタフーズ前代表の会食に同席した事務次官ら幹部職員6人について、国家公務員倫理規程に違反するとして減給などの処分にし、野上大臣は大臣給与を1カ月自主返納となった。

しかし、発覚から3カ月も経っているのに、調査対象は吉川が大臣在任中の生産局長、畜産部の室長級以上など限定的。問題とされたアニマルウェルフェア関連部署などはスルーだった。

そこで、1日の衆院予算委で立憲民主党の本多平直議員が「真相隠しと調査の遅延。総務省の陰に隠れてごまかし切れるとわれわれをバカにしている」と追及すると、野上大臣は「(人事院の国家公務員)倫理審査会から指導を受けた上でやった調査で妥当だ」と答弁したが、事実無根だった。

2日の予算委で立憲民主の大西健介議員から事実関係を問われた審査会事務局長は、「倫理審査会から調査範囲を詳細に指示することはなく、調査主体である農林水産省の判断によって進められていくもの」と野上大臣の答弁をハッキリ否定。大西から詰め寄られた野上大臣は、「指導いただくということではなく、どのような形で進めていくかをやりとり」「範囲についてこちらから提示をして異論がないということで、処分案について了承をいただいた」などと説明を変遷させ、謝罪も訂正も拒んだ。永田町で「つまらない男」と評されているが、相当な鉄面皮だ。

参院議員の野上氏は当選3回。安倍政権で官房副長官を3年務めて初入閣した。

「口が堅く、出しゃばらない。出る杭は打たれがちな参院の立場をわきまえている半面、父親の影響もあるのかもしれません。安倍派(現細田派)の衆院議員だった野上徹氏は、安倍晋太郎外相の外遊に同行した際、写真撮影時に身を乗り出したことで世間の不評を買い、直後の総選挙で落選して永田町に戻ることはなかった」(与党関係者)

参院でもガンガン追及しなきゃダメだ。

母親「虐待疑われるのが嫌で、幼稚園辞めさせた」…5歳餓死

福岡県

篠栗
( ささぐり ) 町で昨年4月、5歳の男児が餓死し、母親と知人の女が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された事件で、男児が死亡する約3か月前に幼稚園を退園したことについて、母親が「職員に虐待を疑われるのが嫌で辞めさせた。知人の女に退園を勧められた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。すでに町などが虐待を疑って支援をしていた時期で、県警は、関係機関の介入を阻む意図があったとみて調べる。
発表によると、逮捕されたのは篠栗町尾仲の母親・


( いかり ) 利恵(39)、知人の赤堀恵美子(48)両容疑者。2人は共謀し、2019年8月頃から碇容疑者の三男・翔士郎ちゃんに食事を与えないなどし、20年4月、碇容疑者の自宅マンションで重度の低栄養状態だった翔士郎ちゃんを放置して死亡させた疑い。翔士郎ちゃんは、体重が同年代の半分の約10キロしかなかった。碇容疑者は容疑を認め、赤堀容疑者は「一切やっていない」と否認している。
赤堀容疑者は、碇容疑者ら母子の生活費を管理するなどし、碇容疑者は赤堀容疑者から言われるままに行動していたとみられる。碇容疑者は翔士郎ちゃんを含む子ども3人と暮らし、赤堀容疑者から渡されたパンや米など限られた食料を分けて食べていた。
捜査関係者らによると、翔士郎ちゃんは19年10月頃から幼稚園を休みがちになり、行事を欠席することも増えたことから、園は碇容疑者宅を訪問。しかし、赤堀容疑者はこれに抗議。それまでは、赤堀容疑者が翔士郎ちゃんを送迎していたが、同11月を最後に翔士郎ちゃんは通園しなくなり、20年1月に退園した。
一家を巡っては、19年9月、小学校に通う翔士郎ちゃんの兄2人の体重が減っていることに気づいた学校側が町に連絡。児童相談所や町などでつくる「要保護児童対策地域協議会」が19年11月以降、兄弟3人への対応を話し合う会合を開いていた。関係者によると、その後も、園や町職員らが碇容疑者宅を訪問した際に赤堀容疑者が現れ、「母親(碇容疑者)は対人恐怖症だ」として面会を遠ざけるなどしていたという。
捜査関係者によると、碇容疑者は生活保護などで月20万円前後の収入があったとされるが、貯金も含め赤堀容疑者に1000万円超を渡していたとみられ、所持金はほとんどなかった。赤堀容疑者はパチンコ店に頻繁に通う姿が目撃されていたという。

メルカリ売買装い超高金利融資か 出資法違反容疑で男逮捕

「メルカリで出品中の商品を購入すれば、商品の代わりに現金を送る」と、SNSなどで融資希望者を募り、応じた名古屋市や広島市の客に現金を貸し付けて法定金利を超える利息を受け取ったとして、大阪府警は3日までに、出資法違反(超高金利など)の疑いで、千葉県佐倉市、無職小倉一容疑者(48)を逮捕した。
府警などによると、小倉容疑者はフリーマーケットアプリのメルカリにダミーの商品を出品。購入者は毎月の携帯電話料金とともに後日、代金が引き落とされる形式などで決済していた。小倉容疑者はこの決済額より少ない現金を振り込み、差額を利息として得ていたとみられる。

現金輸送車襲い男逃走、茨城 けが人・被害金なし

3日午前10時55分ごろ、茨城県境町のドン・キホーテ境大橋店で、現金輸送車の警備員をスタンガンのようなものを持った男が襲った。警備員が抵抗し、男は何も取らずに自転車で逃走した。けが人はいなかった。境署は強盗未遂事件として男の行方を追っている。
境署によると、輸送車の警備員は2人で、うち1人が売上金を車に乗せている最中に男が現れ、無言で脚にスタンガンのようなものを押しつけた。周囲を警戒していたもう1人の警備員が一緒に抵抗し、男は逃走した。
男は40~50代で小太り、黒色ジャンパーにベージュのズボン、灰色のフルフェースヘルメット姿だった。

公衆トイレの蛇口・便器配管、相次ぎ盗難か…被害額30万円

北九州市は2日、市内4公園の公衆トイレで、一部の金属製配管などが抜き取られたと発表した。今後、各公園を管理する区役所が窃盗容疑で警察署に被害届を提出する方針。
発表では、門司区の上馬寄北公園や小倉北区の足立3丁目公園などのトイレにある便器に水を流すための外付け配管(約30~40センチ)や手洗い場の蛇口などが盗まれたとみられるという。被害総額は約30万円。
市からトイレ清掃を委託された民間業者がなくなっているのに気付いて発覚。市は、同様の被害がないか他の公園についても調べる。

警官と偽った刑務官、少女とホテルへ…祖父「男性を調べて」警察に相談

佐賀県警は2日、鹿児島県湧水町中津川、鹿児島刑務所刑務官、畑山蓮容疑者(22)を強制性交容疑で逮捕した。
発表によると、畑山容疑者は1月6~7日、福岡市内のホテルで、佐賀県内の少女(10歳代)が13歳未満と知りながら、わいせつな行為をした疑い。容疑を認めているという。
畑山容疑者は昨年12月頃、SNSを通じて少女と知り合った。少女に対して身分を警察官と偽っており、少女の祖父が2月中旬、「孫と付き合っている男性について調べてもらいたい」と警察署に相談し、発覚した。
同所の山口賢治所長は「事実関係が確認でき次第、適切に対処する」とのコメントを出した。

コロナ後が逆に不安な人々が実は少なくない訳 生活や仕事の自律性、非日常を失うという反動

国内で新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が始まった。接種が先行している海外では、有効性が高いとの研究結果も出されるなど、コロナ収束に向けた楽観的な空気も生まれつつある。 そんな中、コロナ収束に対して不安を口にする人々が目立ってきている。これは「コロナロス」という言葉に見事に象徴されている。もちろん、接種が行われたからといってすぐに収束することはなく、これまでの感染症対策も引き続き徹底する必要はあるが、そのメドがついたことで収束が現実味を増したことが影響している。 ■「コロナロス」に込められた意味合い もともと「コロナロス」は、最初の緊急事態宣言が発出された昨年4月あたりからネット上でささやかれ始めたもの。自粛とテレワークの快適さになじんだ人々が、コロナの収束により以前のライフスタイルに戻ることを、恐れる心理を見透かした意味合いがあった。また、業種によってはコロナでかえって潤った人たちを揶揄する意味合いも含まれていたようである。感染者数が鈍化するたびに話題に上ることが多かった。昨年の段階では、まだ少数の人々の間で共有されていた感覚だが、ワクチンの接種が追い風となって一般化しそうな気配がある。 このようなコロナロス、正確に言えば、「コロナが収束した後の世界に不安を覚える」理由は、主に2つあることが推測できる。 ①コロナを理由に可能になっていた生活や仕事の自律性が失われること ②コロナの只中にいることで生じていた非日常的な感覚が失われること 1年前、WHO(世界保健機関)がパンデミック(世界的な大流行)を宣言し、日本で緊急事態宣言が発出されると、不要不急の外出自粛、出勤者7割減などといった行動変容を促す強い要請により、フルリモート勤務への移行や飲み会の禁止など従来の慣習を大きく変える動きが拡大した。 以降、多かれ少なかれ新しい状況に自分を適応させる努力が、物心両面でなされたはずである。いわば「非常時への適応」が広く推奨されたわけである。だが、当たり前だがコロナが収束すれば、今度は「日常への適応」が必要になる。これは自然災害などに遭遇したストレス反応の経過における「再適応期」に当たる問題として捉えられる。 ■4段階の心理的回復プロセスに当てはめると 災害の心理的回復プロセスは、一般的に「英雄期」「ハネムーン期」「幻滅期」「再建期」の4つに分けられるという。 ① 英雄期・・・災害当初、自分と家族、近隣の人々のために誰もが必死になる時期(災害直後)

国内で新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が始まった。接種が先行している海外では、有効性が高いとの研究結果も出されるなど、コロナ収束に向けた楽観的な空気も生まれつつある。
そんな中、コロナ収束に対して不安を口にする人々が目立ってきている。これは「コロナロス」という言葉に見事に象徴されている。もちろん、接種が行われたからといってすぐに収束することはなく、これまでの感染症対策も引き続き徹底する必要はあるが、そのメドがついたことで収束が現実味を増したことが影響している。
■「コロナロス」に込められた意味合い
もともと「コロナロス」は、最初の緊急事態宣言が発出された昨年4月あたりからネット上でささやかれ始めたもの。自粛とテレワークの快適さになじんだ人々が、コロナの収束により以前のライフスタイルに戻ることを、恐れる心理を見透かした意味合いがあった。また、業種によってはコロナでかえって潤った人たちを揶揄する意味合いも含まれていたようである。感染者数が鈍化するたびに話題に上ることが多かった。昨年の段階では、まだ少数の人々の間で共有されていた感覚だが、ワクチンの接種が追い風となって一般化しそうな気配がある。
このようなコロナロス、正確に言えば、「コロナが収束した後の世界に不安を覚える」理由は、主に2つあることが推測できる。
①コロナを理由に可能になっていた生活や仕事の自律性が失われること ②コロナの只中にいることで生じていた非日常的な感覚が失われること
1年前、WHO(世界保健機関)がパンデミック(世界的な大流行)を宣言し、日本で緊急事態宣言が発出されると、不要不急の外出自粛、出勤者7割減などといった行動変容を促す強い要請により、フルリモート勤務への移行や飲み会の禁止など従来の慣習を大きく変える動きが拡大した。
以降、多かれ少なかれ新しい状況に自分を適応させる努力が、物心両面でなされたはずである。いわば「非常時への適応」が広く推奨されたわけである。だが、当たり前だがコロナが収束すれば、今度は「日常への適応」が必要になる。これは自然災害などに遭遇したストレス反応の経過における「再適応期」に当たる問題として捉えられる。
■4段階の心理的回復プロセスに当てはめると
災害の心理的回復プロセスは、一般的に「英雄期」「ハネムーン期」「幻滅期」「再建期」の4つに分けられるという。
① 英雄期・・・災害当初、自分と家族、近隣の人々のために誰もが必死になる時期(災害直後)

兵庫県西宮市で発砲か、シャッターに4発の痕

3日午前2時10分ごろ、兵庫県西宮市久保町で「4回くらい銃声のような大きな音がした」と住民から110番があった。駆け付けた警察官が、近くの運送会社社員寮の1階入り口部分で、金属製のシャッターに弾痕のようなへこみが4カ所あるのを発見した。兵庫県警は拳銃が発砲されたとみて捜査を始めた。けが人はなかった。
県警西宮署によると、銃撃されたとみられる社員寮は2階建てで、当時2階部分には寮の住人が複数いたという。付近の路上には銃弾とみられる金属片が散らばっていた。
近所の女性(65)は「朝からパトカーが何台もきて何ごとかと思った。孫の学校もこのあたりなので通学が心配」と不安そうに話した。
現場は阪神電鉄西宮駅から南に約1キロの住宅街。

教諭、女性のスカートの下に足差し入れ…自宅から靴装着用?のカメラ押収

愛知県警岡崎署は2日、同県岡崎市福岡町、県立岡崎商業高校教諭の男(44)を県迷惑行為防止条例違反容疑で逮捕した。
発表によると、男は2月16日、同市内の商業施設で女性(27)の後ろからスカートの下に左足を差し入れた疑い。防犯カメラの映像から突き止めた。男は「自分がやったかどうかわからない」と容疑を否認しているという。
同署で自宅を捜索したところ、靴に装着できる小型カメラ数台がみつかり、押収した。同様の余罪があるとみて調べる。