「イオンモール宇城」の男性客死亡=崩落した天井の下敷き―熊本地震

イオンは2日、熊本県宇城市の商業施設「イオンモール宇城」で、崩落した天井の下敷きになった状態で発見された男性客について、死亡が確認されたと発表した。「ご遺族の皆さまに深くおわび申し上げる」とコメントを出した。
イオンによると、地震発生後、従業員は来店客を屋外に誘導し、館内に残った人がいないか目視で確認した。先月31日、改めて安全確認をしたところ、男性を発見した。
男性は1階ソファにあおむけで倒れており、同日、宇城広域連合消防本部に救助され、心肺停止状態で病院に搬送されていた。 [時事通信社]

《熊本地震イオンモール爆発》母親ら遺族が涙の告白60分「優しい子でした」「原因究明をしてほしい」

「玖瑠美は一番上の長女で、本当にしっかりした、優しい子でした。爆発がなかったら、今でも生きていたと思う……。なんでこんなことになったのか、はっきりしてほしいなという思いです」
涙で言葉に詰まりながら、「週刊文春」記者に悲痛な胸中を明かしたのは、7月28日に起きた「イオンモール熊本」爆発事故で大竹玖瑠美さん(22)を亡くした母親だ。大地震のあと、一度は助かった命がなぜ、失われてしまったのか。
7月28日午後4時27分頃に発生し、熊本県で最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」。地震後に大爆発が起きたイオンモール熊本(同県嘉島町)では、テナント(専門店)従業員計7人の死亡が確認された。
あの時、無理にでも止めていたら…
大竹さんは爆発の犠牲者の1人で、当日はテナントの雑貨店で勤務していた。今回、悲しみに暮れる大竹さんの遺族が「週刊文春」の取材に応じ、重い口を開いた。
「玖瑠美は地震後、館内から避難して家族に『大丈夫』と連絡していました。それなのに再び館内に戻り、爆発に巻き込まれた……。私たち身内は無念で、悔しい気持ちでいっぱいです」
そう語るのは、亡くなった大竹さんの親族男性だ。憔悴しきった表情で続ける。
「あの日『クレア』(イオンモール熊本の地元での愛称)には玖瑠美のおばといとこも来ており、3人は避難した駐車場で顔を合わせたそうです。その際に玖瑠美は『レジの売上を金庫に入れに行かんといかん』と告げて、館内に戻ろうとした。おばといとこは止めましたが、結局、同僚と2人で『会社の人に頼まれたから』と言って店に戻った。これが最期になってしまいました。私たち親族は『あの時、無理にでも止めていたら……』と胸を痛めています」
避難した際、玖瑠美さんは母にLINEで身の安全を報告していた。しかし爆発後、連絡が途絶える。既読はつかず、電話にも応答がない。スマホのGPS追跡アプリ「whoo」で母と共有していた位置情報は、イオン館内を示したまま動かなくなった。
「すぐに親族一同で駆けつけました。『スマホを中に置き忘れただけかもしれない』と祈りながら、夜通し続いた救助作業を見守っていました」(同前)
だが、消防関係者から告げられたのは、無情な知らせだった。
「大変残念な結果ですが、遺体は大竹玖瑠美さんで間違いないと思います。店の近くに二人の女性が倒れていて、その付近から大竹さんの身分証が見つかった」
身元はDNA型鑑定によって特定され、大竹さんと同僚女性であることが確認された。
◇ ◇ ◇
父を亡くしてからは、長女として家族を支えた
22歳の若さで亡くなった大竹さんについて、親族の男性はこう表現する。
「玖瑠美は3人きょうだいの長女で、年齢的にも一番上でした。弟や妹の面倒見もよく、友人たちからも愛されていた。とても明るく、気さくで、いつもニコニコしている、そんな子ですよ。本当にしっかりした、いい子でした」
熊本県出身で、高校卒業後は地元企業に就職した。3年前に父を亡くしてからは、長女として家族を支えた。
「父が亡くなったあと、ようやく家族が前を向いて立ち直ろうとしていた。そんな矢先に起きたのが、今回の出来事です。実家で暮らしていた玖瑠美は、母をはじめ、家族を支える存在でもありました」(同前)
ごく普通の、今風の若者でもあった。
「玖瑠美はアイドルのファンで、『推し』はHey! Say! JUMPの山田涼介くんとSixTONESの京本大我くん。11月にコンサートがあると言って、航空券などをセットで予約していたようです。とても楽しみにしていたのに……」(同前)
親族男性が明かす「取材に応じた理由」
遺族には今回、取材に応じた明確な理由があるという。
「遺族として、なぜ亡くなったのか、まだ納得できていません。こうして実名と顔写真を提供することで、真相究明に近づきたい。今後は同じような事故が起こらないようにしたいという思いもあります」(同前)
冒頭で涙ながらに言葉を紡いだ玖瑠美さんの母も、次のように話している。
「このままじゃ玖瑠美が報われないと思うから、しっかりと原因究明をしてほしいという気持ちです」
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「週刊文春」では、令和8年熊本地震に関する取材を続けています。情報提供は 文春リークス までお寄せください。
(「週刊文春」編集部/週刊文春)

熊本地震後 車中泊の女性 熱中症疑いで死亡

熊本地震の後、車中泊をしていた県内の70代女性が、熱中症の疑いで死亡していたことが分かりました。今回の地震で、初めての災害関連死の可能性があります。
【映像】車中泊の女性 熱中症疑いで死亡 災害関連死か
県によりますと、女性は先月30日、止まっている車の中で見つかり、熱中症の疑いで病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
女性は車中泊をしていましたが、発見時には車のガソリンが切れた状態でした。
正式に認定されれば、今回の地震で初めての災害関連死となります。地震による死者は、関連を確認中の人を含め、38人となっています。
連日、猛暑日が続く熊本では、あすは40度と観測史上初めての酷暑日となる予想です。(ANNニュース)

爆発前、館内へ戻るよう指示 イオン熊本の店舗運営会社

「イオンモール熊本」(熊本県嘉島町)の爆発で、女性従業員2人が死亡した雑貨店の運営会社「ハビタ」の幹部2人が2日、報道陣の取材に応じ、亡くなった2人が地震後に一時避難してから、売上金を金庫に移すため、会社側が館内に戻るよう指示したと明らかにした。1人の通夜に参列した際、遺族に謝罪し一連の経緯をまとめた書面を渡した。
遺族によると、亡くなった1人は熊本市の大竹玖瑠美さん(22)。7月28日の地震後、いったん外に出たが、館内に戻るのが目撃されていた。
会社側から謝罪を受けた大竹さんの母親は「(娘は)帰ってこないんですよ」と泣きながら訴えた。
通夜には多くの友人らが訪れ、大竹さんを悼んだ。ハビタの営業部長は報道陣の取材に「今から考えると、命に代えるものではない」と述べた。
ハビタのホームページによると、同社は1976年創業。熊本など九州で十数店舗を運営している。爆発は28日午後5時50分ごろ発生。2人を含め計7人が死亡した。
イオンは29日に開いた会見で7人が館内にいた理由は不明としていた。

「実家、写真よりひどかった」「早く店開けたい」地震から5日、先行き不透明な片付け続く

熊本県で最大震度7を観測した地震から5日、被災者はそれぞれに自宅や店舗の片づけを進めた。自宅横を流れる川からポンプで水をくみ上げる仕組みを整えた人も。ただ、先行きが不透明だと語る人が少なくなく、店舗経営者は厳しい表情を浮かべた。
今月1日に自宅が築28年を迎えたという同県宇城市の竹宮勝さん(73)は、ガレージや自宅の片付けが落ち着き始めたという。停電は解消され、断水は続くものの、自宅横を流れる川から水をエンジンポンプですくい上げてトイレ用の水として使用。ただ、飲み水などは足りておらず、プレハブ小屋の片づけなどが今後も続く。
同県氷川町では、福岡県に住む女性会社員(34)が実家の片づけを手伝っていた。送られてきた被災状況の写真より実際はひどかったといい、自分の部屋があった2階には上がることができていない。「先のことはわからない。少しでも手伝いができれば」と話した。
熊本県八代市で居酒屋「やまだ」を営む山田竜正さん(50)は、強い日差しの中で店の食器を洗っていた。昼間は暑いため、朝と夜に店の片づけをしているという。「早く店を開けたいが、来てくれるか分からないし、難しい」とつぶやいた。
「割れた皿や酒瓶が片付かないことには前に進めない。個人ではどうにもならない量だ」と嘆くのは、同市でレストランバー城を約40年、営んできた麦田勇人さん(66)。店の一部が崩れてしまい、日光が差し込む。
雨対策のためブルーシートを何枚も買ってきたが、全てを覆うことはできなかったという。生活に使う水も足りておらず「毎日この生活は疲れる」と漏らした。

銀座線が運転再開 トンネル内で「火花が見えた」一時銀座~浅草駅間で見合わせ

東京メトロ銀座線のトンネル内で「火花が見えた」として、一時、銀座駅と浅草駅の間で運転を見合わせていましたが、2日午後9時半すぎに全線で運転を再開したということです。
東京メトロによりますと、2日午後7時すぎ、銀座線で、走行中の運転士から、神田駅から末広町駅の間のトンネルで「火花が見えた」と連絡がありました。
銀座線は一時、銀座駅と浅草駅の間で運転を見合わせていましたが、午後9時半すぎに全線で運転を再開したということです。

10年前も車中泊した男性「暑さが違う」「しんどい」…高齢者死亡、熱中症への警戒呼びかけも市担当者「全容把握難しい」

熊本地震の被災者は連日、厳しい暑さの中での避難生活を強いられている。車中泊をする人も多く、2日には車中泊をしていた高齢者が熱中症の疑いで死亡したことが明らかとなった。熊本県内では3日も40度以上の「酷暑日」が予想されており、命を守る対応と支援が求められている。(山本光慶、木元悠吾、足立壮)
車中泊で亡くなったのは同県氷川町の70歳代女性で、親族らによると女性は一人暮らし。連絡が取れず、心配した妹が7月30日夜に自宅を訪ねたところ、エンジンが停止した車内でぐったりした状態で見つかったという。近所で車中泊をしていた60歳代男性は「30日夜は空調を18度に設定しても蒸し暑かった」と話した。
持病を抱えながら車中泊を続ける人もいる。「他の被災者や職員に迷惑をかけたくない」。同県宇城市の広域拠点避難所の駐車場に止めた車で避難生活を送る男性(55)がつぶやいた。右脚に障害があり、車いすや松葉づえがないと移動できず、ほとんどの時間を車内で過ごしているという。
車は避難中に損傷した道路の段差に乗り上げ、タイヤがパンク。何とか避難所にたどり着いたが車は動かせない。事情を知った人が携行缶でガソリンを届けてくれた日もあったが、節約のためエンジンを止める時間もあるという。
暑さに我慢できなくなると約100メートル移動して避難所で涼み、水や食料を持って車に戻る。腎不全を患い、人工透析も週3日行っており、水分の取り過ぎにも気をつけている。「10年前の地震でも車中泊をしたが、暑さが一番の違い。しんどいです」と口にした。
気象庁によると、3日は熊本市で酷暑日が予想されている。同庁は「こまめに水分を補給し、体を冷やすなどして過ごしてほしい」と呼びかけている。

【速報】高市内閣の支持率59.2% 先月調査から6.7ポイント下落 JNN世論調査

最新のJNNの世論調査で、高市内閣の支持率が先月の調査から6.7ポイント下落して59.2%でした。一方、「支持しない」と答えた人は、先月から6.8ポイント上昇して37.6%でした。
各党の支持率は以下の通り。 自民 30.9%(1.4↓) 維新 2.9%(0.3↓) 国民 3.0%(0.3↑) 中道 1.9%(2.6↓) 立憲 2.4%(1.0↑) 参政 2.7%(1.2↓) 公明 1.4%(0.5↑) みらい 1.4%(0.0→) 共産 2.3%(0.1↑) れいわ 0.9%(0.4↑) 保守 0.4%(0.6↓) 社民 0.2%(0.0→) その他 0.4%(0.2↑) 支持なし46.4%(4.6↑)
【調査方法】 JNNではコンピュータで無作為に数字を組み合わせ、固定電話と携帯電話両方をかけて行う「RDD方式」を採用しています。8月1日(土)、2日(日)に全国18歳以上の男女2851人〔固定791人、携帯2060人〕に調査を行い、そのうち36.2%にあたる1033人から有効な回答を得ました。その内訳は固定電話457人、携帯576人でした。
インターネットによる調査は、「その分野に関心がある人」が多く回答する傾向があるため、調査結果には偏りが生じます。より「有権者の縮図」に近づけるためにも、JNNでは電話による調査を実施しています。無作為に選んだ方々に対し、機械による自動音声で調査を行うのではなく、調査員が直接聞き取りを行っています。固定電話も年齢層が偏らないよう、お住まいの方から乱数で指定させて頂いたお一人を選んで、質問させて頂いています。

車2台衝突、女性1人死亡 2人重体、千葉・柏

2日午後3時20分ごろ、千葉県柏市大室の市道で、乗用車同士が正面衝突した。柏署によると、2台には計8人が乗っており、90代ぐらいの女性が死亡。7人が搬送された病院で治療を受けており、成人女性2人が意識不明の重体という。死亡した女性が乗っていた車は衝突後、田んぼに転落した。
女性は助手席におり、40代ぐらいの女性が運転。60代ぐらいの女性と10歳以下とみられる子ども2人を含む計5人が乗っていた。
もう一方には40代ぐらいの男女と10代とみられる男性の計3人が乗っていた。
署によると、現場は中央線のない幅約5メートルの直線道路。

屋根をつたい懸命の救助、瓦の破片で窓破り男性の腕をつかんで引きずり出す…近隣男性「助けたい一心だった」

今回の地震で全・半壊などの被害が出た熊本県内の住宅は、現状で1500棟超に上る。倒壊した住宅に取り残された住民もおり、近隣住民らによる懸命の救助活動が行われた。
「家がつぶれてっぞー」
地震発生から間もない28日午後5時頃、帰宅したばかりの同県八代市の会社員高山浩さん(39)は、外から叫ぶ声が聞こえたためすぐに飛び出し、声がした方に走った。
同市を襲った震度6強の揺れで、近くの民家が玄関の天井が地面につくまで大きく傾き、崩れていた。近づくと物音がした。
「誰かいる」。高山さんは同様に駆け付けた近くの介護施設の男性職員と2人で屋根をつたい、2階部分からのぞくと、せり上がった床と家財の隙間に住人の60歳代男性がかがんだ状態で取り残されていた。高山さんは屋根瓦の破片で窓を破り、2人で男性の腕をつかんで引きずり出した。「助けたい一心だった」と振り返る。
男性は意識があり、「姉と父が1階にいる」と助けを求めた。高山さんたちは外から何度も呼びかけたが、返事は聞こえなかった。
市などによると、夜になり消防や警察が救出した60歳代女性は、一命を取り留めた。30日には90歳代男性も1階部分から助け出されたが、意識がなく、31日に死亡が発表された。
高山さんはこの90歳代男性と顔なじみだったといい、「全員が生きていてほしかった」と悔しそうに語った。(日下翔己)