長崎道で大型バスなど3台絡む事故 乗客ら12人搬送 重傷者なし 佐賀

4日午後4時45分ごろ、長崎自動車道の金立(きんりゅう)サービスエリア(佐賀市金立町金立)付近の上り線で、大型観光バスの運転手と名乗る男性から「追い越し車線で前の車に追突した」と119番があった。事故にはバスと乗用車2台が絡んでおり、6~89歳の12人が搬送された。いずれもけがの程度は重くないという。
佐賀県警によると、バスが渋滞で停車していた乗用車に追突し、玉突きでさらに前の乗用車に追突した。2台の乗用車には5人と4人、バスには乗員・乗客44人がそれぞれ乗車しており、乗用車に乗っていた9人全員とバスの3人が搬送された。バスは西鉄観光バス(福岡市)が運行し、佐賀県内から北九州市に向かう途中だった。【川畑岳志、平川昌範】

渋滞の高速道路で大型バス追突か、子ども含む12人搬送…佐賀市の金立SA付近

4日午後4時45分頃、佐賀市金立(きんりゅう)町の長崎自動車道上り線・金立サービスエリア付近で、大型観光バスと乗用車2台が絡む事故が発生した。子どもを含む計12人が搬送されたが、いずれも軽傷という。
佐賀県警高速隊によると、追い越し車線を走行していたバスが、渋滞で停止していた乗用車に追突。弾みで、その前の乗用車も巻き込まれる玉突き事故となったとみられるという。
バスには乗客42人と乗員2人の計44人が乗っており、同県武雄市内などを訪れ、福岡県内に戻る途中だったという。同隊が事故の原因を調べている。

綾瀬市 乗用車が突っ込み、店舗兼住宅が全焼 50代の運転手が骨折

4日午前2時5分ごろ、神奈川県綾瀬市吉岡の店舗兼住宅(木造2階建て)に乗用車が突っ込み、火が出ていると通行人から110番通報があった。
大和署によると、この火災で店舗兼住宅が全焼し、隣家の駐車スペースの屋根も焼いた。乗用車を運転していた50代の男性が骨折のけがを負った。
店舗兼住宅に暮らす自営業男性(90)ら家人は当時、外出して不在だった。
署は乗用車が突っ込んだ経緯などを調べている。現場は片側1車線の県道沿い。

相模原 仲裁のタクシー運転手を突き飛ばし、重傷を負わせた疑い 男を逮捕

相模原署は4日、傷害の疑いで、相模原市中央区千代田3丁目、自称運送業の男(35)を逮捕した。
逮捕容疑は、同日午前2時半ごろ、自宅近くの路上で、海老名市に住むタクシー運転手の男性(74)を突き飛ばして転倒させ、頭頂骨骨折や急性硬膜外血腫などの重傷を負わせた、としている。
署によると、男は当時飲酒しており、男性のタクシーに友人と乗車。友人と口論になり、降車後に仲裁しようとした男性を突き飛ばしたとみられる。男は「運転手を振り払ったような記憶はあるが、細かくは覚えていない」などと供述している。

「インフルで寝ていた」川崎ストーカー殺人 白井秀征容疑者が遺族に語っていた仰天アリバイ

4月30日夜、川崎市川崎区の住宅街にある一軒家。その家の地下収納スペースでボストンバッグに入った性別不明の遺体を神奈川県警の捜査員が発見した。司法解剖の結果などから、遺体は昨年12月20日から行方不明になっていた岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)であると判明。県警は5月3日、岡崎さんの元交際相手でこの家の住人の白井秀征容疑者(27)を死体遺棄容疑で逮捕した。
ほぼ毎日続いた白井容疑者のストーキング
岡崎さんの家族は「彩咲陽は容疑者からストーカー被害にあっていたのに警察が捜査してくれなかった」と口を揃え、怒りの矛先を白井容疑者とともに神奈川県警に向けている。
彩咲陽さんの父親はこう語る。
「彩咲陽の交際相手だった白井が、破局後にストーカーとなった。自宅を訪ねてくるようになり、彩咲陽は祖母宅に避難していました」
時に白井容疑者に見つかってしまうこともあった。
「繰り返し暴力や連れ去りがあり、彩咲陽は買ったばかりのスマホを容疑者に取り上げられた上、勝手に売却されたこともありました。白井のストーキングはほぼ毎日。いつ寝ているのかというくらい、夜中から朝方まで。だからずっと、家族みんなで彩咲陽を守っていました」
彩咲陽さん本人も昨年12月以降、行方不明になるまでの10日の間に警察に9回も電話をかけていた。しかし、昨年12月20日に事態は急変する。その頃、彩咲陽さんと同居していた祖母が振り返る。
白井容疑者から突然かかってきた電話
「朝起きると彩咲陽の姿が見えず、嫌な予感がして電話をしたが出ませんでした。少し経ってから、LINEで『買い物に出てる』と連絡が来たので『ちゃんとしなさいよ』と返信をして……それっきり。2日後の22日夕方、1階の荷物置きにしている部屋のカーテンが揺れているので近づくと、ガラスが割られて窓が半分開いていました。ガラスの横の壁には大きな手形のような汚れも付いていたので“誘拐だ”と思い、すぐに警察を呼びました」
川崎臨港署の警察官4人が祖母宅に臨場した。しかし、警察は写真を撮ったり、鑑識したりすることなく引き上げたという。
祖母が続ける。
「現場を見た警察官からは『(この状況なら)外から割るのはありえない』と彩咲陽の自作自演のように説明されました。その間にも私は、彩咲陽にLINEで『捜索願出すから』と送ったのですが、『大丈夫だからほっといて』と返信がありました。さらにその返信から1分後に白井から突然電話がかかってきて、『僕は17日からインフルエンザにかかって家で寝ています』と聞いてもいないことを話してきました」
家族は、彩咲陽さんのLINEの返信も白井容疑者の偽装工作ではないかと疑っている。父親は警察への憤りを隠さない。
「12月20日以降、白井が犯人だとなんとなくわかっていたので、ストーカーとして1回捕まえて調べて欲しいと警察に電話で伝えましたが、(彩咲陽さん)本人の訴えがないとできないと相手にされませんでした」
彩咲陽さんの亡骸は5日に遺族のもとに帰るという。
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(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)

【独自】県知事20人、献金ずさん記載 個人名義も企業所在地

国会議員の政治団体に寄付した個人献金者の住所表記が実態と異なる例が相次いで発覚した問題で、県知事20人の団体が2021~23年に受けた個人献金でも同様の記載が計610件(総額3629万1千円分)見つかった。共同通信が4日までに各団体の政治資金収支報告書を独自に調べ、寄付者が代表や役員を務める企業・団体の所在地などが書かれているケースを集計した。国会議員に加え、地方自治体の首長側への個人献金でもずさんな処理が判明した。
寄付者の企業が県発注工事を落札したり、県と随意契約を結んだりしていた例もあった。企業・団体献金の受け皿となる政党支部を持たない知事が、後援会などを「抜け道」に事実上の企業献金と疑われかねない寄付を得ていたことになる。
4月1日時点の都道府県知事を調査し、うち20人が代表の団体で実態と違う記載が見つかった。最多は大野元裕・埼玉県知事の団体の317件(計458万円分)。長崎の大石賢吾知事の78件(計681万円分)、長野の阿部守一知事の43件(計84万円分)などが続いた。

川崎女性遺棄、識者も県警批判 未然防止の趣旨理解せず

川崎市川崎区の住宅で一部白骨化した遺体が見つかった事件で、死亡した岡崎彩咲陽さん(20)は失踪直前「自宅付近をうろつかれている」と自ら通報するなど、神奈川県警にストーカー被害を繰り返し訴えていた。遺族は「SOSを出していたのに」と県警の対応を疑問視する。識者も「犯罪を未然に防ぐというストーカー規制法の趣旨を理解していない」と批判。県警内部の情報共有にも問題があった可能性があると話した。
県警は、白井秀征容疑者(27)と連絡を取らないようアドバイスし、パトカーでの警戒も実施。人身安全対策課は3日「必要な措置を講じてきた」と説明した。ただ、ストーカー被害の相談を受けているとの認識が当初なく、規制法に基づく警告は出していなかった。岡崎さんの父鉄也さん(51)は「最初から最後まで『ストーカーで捕まえてくれ』と言っていたのに…」と不信感を強める。
ストーカー問題に取り組むNPO法人「ヒューマニティ」の小早川明子理事は「規制法は行政処分を出すなど、犯罪を未然に防ぐことが目玉だ。この視点を有効に生かしてほしかった」と話す。

“警察かたる詐欺電話”に番組スタッフが出てみたら 相手は「捕まえる」と脅し文句も… 巧妙な“だましの手口”とは

最近被害が急増している警察をかたる詐欺電話。何を、どのように要求されるのか。番組スタッフにもかかってきた、詐欺電話に出て分かった「だましの手口」とは。
(愛知県 大村秀章 知事)「特殊詐欺の手口は、簡単に見破れないほど巧妙化している。年齢を問わず、誰もがターゲットになる可能性がある」
愛知県ではことしに入り特殊詐欺の被害が急増していて、3月末までの被害額は実に13億6000万円。去年の倍に上ります。
特に今増えているのが、警察をかたり、金をだまし取ろうとする国際電話。
詐欺電話は幅広い年代に…中国出身の人にも
(80代) 「(かかってきたことが)あります。自宅の電話にもあります。これ(スマホ)でもありますけど、外国の数字とか…」 「(Q:国際電話?)国際電話。初めから取らないです」
(30代)「中国の番号からかかってきたことがあります。出たことはないです。これオーストリア。怪しいなと思います。知らない番号は基本出ないです」
中国出身の女性は…
(中国出身(40代)) 「(詐欺電話は)たくさんあります。あり過ぎてびっくりしました。『お久しぶりです』とか中国語で話してきて、『日本で困っていて電話しました』って…。『私の名前言えますか?』って(聞くと)、『王さんですよね?』って…、(私は)王じゃないし!」 「(Q:警察官をかたる詐欺電話が増えているが…)それは中国は昔からあるから。1回(電話が)あって、日本でも始まったと思って。『古いですよ』と言ったら、相手は『ん?』と言って」
“警察を名乗る男”の電話に出てみたら…
ことし3月、番組スタッフのもとに1本の電話が…
その実際の音声が…
(通話相手)「もしもし…私、岡山県警捜査二課のタナカといいます」
「岡山県警捜査二課のタナカ」を名乗る男。スタッフの名前や住所も知っていました。犯罪の証拠物件からスタッフ名義のカードが見つかり、関与が疑われると話します。
(ニセ岡山県警)「これからこの事件について、詳しく説明していきたいと思うんですけど。お時間をつくっていただけるのは、お間違いなかったでしょうか?」 (番組スタッフ)「どのくらいかかるんですかね?」 (ニセ岡山県警)「だいたい1時間から1時間半くらいですかね」 (番組スタッフ)「そんなには、ないかなぁ…」 (ニセ岡山県警)「じゃあ捕まえに行きます」 (番組スタッフ)「捕まえるって…」
番組スタッフの対応に態度がひょう変…
(ニセ岡山県警)「うん、捕まえるよ。逮捕」 (番組スタッフ)「捕まえるって、幼稚園児みたいな話ですね」 (ニセ岡山県警)「逮捕・起訴」 (番組スタッフ)「何の容疑で?」
(ニセ岡山県警)「は…?」 (番組スタッフ)「その前に捜査するなら、捜査する義務があるでしょう?」 (ニセ岡山県警)「その前にじゃねぇんだよ!」 (番組スタッフ)「『その前にじゃねぇんだよ』って、どういうことですか?」 (ニセ岡山県警)「その前にじゃにないです、はい…」
(番組スタッフ)「『その前にじゃねぇんだよ』って言いましたね?」 (ニセ岡山県警)「はい、言いましたよ」 (番組スタッフ)「これ、岡山県警に言いますよ?岡山県警の捜査二課って言いましたね?」 (ニセ岡山県警)「はい…」 (番組スタッフ)「岡山県警の捜査二課の電話番号を教えてください」 (ニセ岡山県警)「(電話を切る)」
通話時間は、47分41秒。相手は金を要求する前に一方的に電話を切りました。
警察からと思わせるための『110』
こういった特殊詐欺の調査や対策を請け負う名古屋市中区の「トビラシステムズ」。番組スタッフが受けた電話についてこう話します。
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん) 「(番号の)頭が『+』で始まって、『+88』から始まっていて、これは日本国内ではなく海外の電話番号。末尾が『110』となっていて、警察では末尾が『0110』や『110』など、110番を思わせる番号が使われることが多いが、警察からの電話だと思わせるために、末尾に『110』を使った番号」
詐欺電話は、以前は「050」から始まるIP電話が多かったものの、おととしあたりから追跡しにくい、国際電話が急増。
さらに、警察を連想させる末尾「0110」からの着信は、去年に比べ約850倍にも増えています。
先月には、ミャンマーを拠点に、警察官をかたる詐欺電話で現金をだまし取った疑いで、日本人の男2人が逮捕されるなど大規模な詐欺組織は、今や海外から狙っているのです。
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん) 「警察をかたることで権威を示されるので、それで信じる一つの要因になってしまう」
詐欺電話 やりとりの実態は…
これはトビラシステムズが記録した詐欺電話。発信元は中国の成都です。
(ニセ携帯電話会社)「はい、こちら(携帯会社名)カスタマーセンター担当ヒラモトがお伺いいたします」 (調査会社の女性)「あ…もしもし」 (ニセ携帯電話会社)「この番号から迷惑メールの送信、また被害の通報を受けていまして。携帯電話の不正利用・不正契約がされている可能性があります」 (調査会社の女性)「はい」 (ニセ携帯電話会社)「福岡県警察本部捜査二課に内線番号で緊急通報としておつなぎいたします」
こう話すと、携帯電話会社から「内線」で「福岡県警」に電話をつなぐ「ありえない展開」に。
(ニセ福岡県警1)「福岡県警本部。事件ですか?事故ですか?」 (調査会社の女性)「事件です」
この詐欺電話、携帯電話会社・福岡県警・警視庁といった複数の人物が次々登場する「劇場型」と呼ばれる手口。警察官を名乗る男に指示され、LINEのビデオ通話でやりとりを続けることに。
すると…
(警察官を名乗る男)「いったんですね、私が警察手帳見せますね」
男が偽物の警察手帳を見せてきます。
巧妙に不安をあおる詐欺の手口
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん) 「偽物の警察手帳を見せるとか、偽物の逮捕状を見せて信じ込ませる。そのためにビデオ通話を悪用する手口」
さらに、事態は急展開。
(ニセ警視庁)「こちら警視庁にのヤマザキ。緊急連絡になります」 (ニセ福岡県警1)「こちらサトウ。どうぞ」
(ニセ警視庁)「別件にて捜査中のマネーロンダリング事件に関与あり。大規模なマネーロンダリング事件の口座関与のため、直ちに取り調べを行い調書は検察および警視庁に送信願います。また本事件の捜査を拒否した場合、特別捜査本部が強制捜査をし、逮捕・拘留・口座凍結となります。どうぞ」
(ニセ福岡県警1)「犯罪に使った銀行の通帳とキャッシュカードが200点以上押収されています。その中からですね…(女性の名前)さん名義のカードと通帳が検察官に押収されています。こちらって身に覚えないですか?」 (調査会社の女性)「身に覚えないですね」
犯罪に関与したと逮捕をちらつかせ、不安を煽るニセ警察官。
そして…
別のスタッフが受けた詐欺電話でも…
(ニセ福岡県警1)「捜査をするにあたって、金融リストの作成を行います。そうしましたら、おおよそでいいので(口座に)入っている金額を伝えてください」 (調査会社の女性)「300万円ぐらいだったと思いますね」
最終的には捜査の名目で、指定された口座にいったん300万円を振り込むよう要求してきました。
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん) 「『あなたが犯罪に巻き込まれている、容疑がかかっている』ということで、『あなたのお金の流れを調査します』ということで、専用の口座に振り込むよう指示される。信じてしまうと、そこに振り込んでお金をだまし取られる」
そしてもう一つ、これは別の番組スタッフが受けた詐欺電話です。
(通話相手)「お疲れさまです。外で大丈夫ですか?今イヤホンか何か付けられている状態ですか?」 (番組スタッフ)「今イヤホン付けて電話しています」 (通話相手)「うん、分かりました」
警察官をかたる男は“LINE”を通じて、指定口座に220万円を振り込むよう指示してきました。
怪しいと思ったら接点を持たない
(ニセ岐阜県警)「さっそくやって終わらせてしまいましょう。UFJ(銀行)のアプリ、起動させていただけますか?」 (番組スタッフ)「はい、起動させました」 (ニセ岐阜県警)「では宛先をお伝えします。×××銀行×××支店普通口座…。口座名義人を確認して、こちらに教えてください」
(番組スタッフ)「岐阜県警の方でしたよね?名前だけもう一回聞いていいですか?すみません、不安なので…」 (ニセ岐阜県警)「オオクラサトシと申します」 (番組スタッフ)「さっき警察に行ったんですけど…詐欺ですよね?これ (ニセ岐阜県警)「…。(電話切られる)」 (番組スタッフ)「切れちゃいました」
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん) 「話せば話すほど相手の巧妙な話術に乗せられてしまうので、接点を持たない。怪しいなと思ったらすぐ切る」
トビラシステムズでは、先月から国際電話と末尾が「0110」の番号に自動で警告文を表示したり、着信拒否したりする詐欺対策のサービスも始めています。
警察をかたり、金をだまし取る悪質な詐欺電話。携帯電話を持っているだけで誰もが被害者になりうる状況が広がっています。

〈川崎・20歳女性行方不明〉窓が割られ手形が残っていても「事件性ナシ」神奈川県警は家族の必死の訴えを黙殺…疑惑のタトゥー“ストーカー”男はすでに渡米か

〈〈川崎・20歳女性行方不明〉嫉妬からDV・拉致を繰り返した顔面タトゥーの元カレ…窓ガラスを割られて彩咲陽さんが行方不明になっても県警は「事件性はありませんね」 〉から続く
川崎市川崎区の岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)失踪に絡み、同区在住のストーカー男Aの自宅から性別不明の白骨遺体が見つかった事件では、後手に回った神奈川県警の対応が注目を集めている。♯3で報じた、彩咲陽さんと同居していた祖母の姉が語るストーカー男や県警との「暗闘」の一部始終をお届けする。
〈画像あり〉「アメリカがいい」と逃避先を提案する母とAのやり取り、彩咲陽さんがDVされた証拠写真、バーナーで焼かれ割られた窓ガラス
Aのお母さんに警察に通報された
彩咲陽さんは昨年12月9日から失踪当日の同20日までの短期間に、川崎臨港署に9回にわたって警察に電話をかけている。これは後に彩咲陽さんの父親が携帯電話の通話記録を調べて判明したことだ。
さらに同22日に自宅1階の窓ガラスが破られているのに家族が気づく。だが、彩咲陽さんがAに拉致された可能性が高いと訴えるも、神奈川県警川崎臨港署の刑事は冷淡だったという。
「写真を見てわかる通り、ガラスはきれいにバーナーで焼き切られて破片が室内に散らばっていた。それなのに現場に来た女性の刑事さんは『これは部屋の中からガラス割ってますね』とか言って写真も撮らないし、もちろん指紋の採取もしなかった。
普通は外から衝撃を加えて割れたガラスは部屋の中に飛散すると思うんだけど、違いますかね。窓ガラスの下にはブロックが2つ重ねてあって、足跡も確認できたから『ここに登ってガラス割ったに違いないから調べてくれ』とお願いしたのに、『事件性ありませんね』と何もせず帰っていったんです。壁には手形までついていたのにですよ」
はたして、シロウトにはわからないプロの刑事の見方があるのだろうか。その判断に口を挟むつもりはないが、業を煮やして独自の捜索に乗り出した家族の前に立ちはだかったのは、またしても捜査のプロだった。
「1月6日になって、あの子の弟とお友達がAのウチに乗り込んでピンポンをしつこく鳴らしたんですよ。弟がピンポン鳴らしてる間に、アサヒのお友達がAの部屋を凝視していたら、電気が点いたり消えたりパチパチしてたんです。
もしかしてアサヒがSOS出してるんじゃないかと思ったらしいんだけど、逆にAのお母さんに警察に通報されて。その時も臨港署からお巡りさんが来て、注意されて終わったようです」
「アサヒの携帯から『疲れただけだから』ってLINEが入ってきた」
彩咲陽さんの失踪とともに、しつこいほど周辺をうろついていたAも姿を見せなくなったが、母親と暮らす自宅を根城に偽装工作に腐心していた形跡があるという。
「そもそもアサヒがいなくなってからすぐにAの携帯にもじゃんじゃん電話したけど全く反応しなかったんで、アサヒの携帯に『このまま連絡取れないと警察に捜索願出すよ』ってわざとLINEしたんですよ。
ぜったいAはアサヒの携帯を取り上げていて、それを見ると思ったから。案の定、12月22日にAからこっちに電話がかかってきて『アサヒから僕に電話がかかってきて、ウチに居場所がないって言ってました』とか言うんですよ。
そしてすぐに、アサヒの携帯から『疲れただけだから』ってLINEが入ってきた。この経緯は、翌日に来た女性刑事にもちゃんと伝えましたが、これもまったく相手にされなかった」
〈慎重な姿勢〉を貫く県警に対し、家族は執念で「独自捜査」を続け、ついにAと母親の「逃亡計画」の証拠をつかんだ。それが写真にあるメッセージのやり取りだ。
「アサヒのお父さんは探偵に頼んだり、自分でAの自宅周辺を張り込んだりしていて、3月ごろにAを見つけてスマホを取り上げたんですよ。そこにAと(彼の)母親とのメッセージのやり取りがあったんで、それを保存したのがこれです。
アメリカに逃亡するとかなんとか書いてあるでしょう。アサヒの父親はこれも警察に持っていって『アメリカに逃げると言っている。逃さないでください』と必死に食い下がったんですよ」
しかし、またしても県警は〈慎重に〉これをスルー。いつの間にはAは粗いザルの目からこぼれるように川崎市内からいなくなっていた。その後、捜査が進んだ鍵は、意外にも例の自転車だった(♯3参照)。
「Aに持って来させたものの、また盗まれてなくなったアサヒの自転車の盗難届をアサヒの祖母が出してたんですよ。その後、4月10日ぐらいにAの家の近くで見つかって、お父さんが呼ばれて。自転車のカゴの中にアサヒが失踪した直前に使ってた財布とその中に自転車の鍵が入ってた。
お父さんがさすがにこれはおかしいから、Aの指紋があるかどうか採取してくれと(警察に)頼んだんです。それで『指紋は出た』ときいています。この日を境にAとは連絡が取れなくなりました。すでに出国しているという情報もあります」
4月30日、ようやく県警はストーカー規制法違反の疑いで家宅捜索に入り、ボストンバッグに入った遺体を床下収納から発見した。
はたして「A」は本当にアメリカに逃亡したのか、そしてAの自宅から見つかった遺体は誰なのか…。〈慎重な捜査〉で定評のある神奈川県警は遺体の身元もなかなか発表しない。捜査の底力が、問われている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

地元に産科医院がない沖縄・恩納村 妊婦に最大3万円分のタクシー券を配布 村外通院の負担を軽減へ

沖縄県恩納村は4月1日から、妊婦を対象に、最大3万円分のタクシー共通クーポン券を配布している。村内に産科がないため妊婦は村外への通院を余儀なくされており、負担を減らす目的で始めた。取り組みは県内初という。(北部報道部・比嘉海人)
タクシー券は、妊娠届け出時に2万円、妊娠8カ月の面談時に1万円を配布する。沖東交通や第一交通産業のグループなど、県ハイヤー・タクシー協会に加入するタクシー会社で利用できる。
恩納村の住民台帳に登録している人で、今年4月1日以降に妊娠届を村に提出した妊婦が対象となる。村によると4月25日時点で、7件の申請があったという。村の「恩納村妊婦健康診査受診等支援事業」で、財源はふるさと納税。年間利用者を80人と見込み、予算総額は240万円。
産科のない村内の妊婦の多くは車やバスで、うるま市や沖縄市、名護市の病院まで通っている。
昨年度、村が妊婦を対象に実施したアンケートでは、「医療機関まで遠い」「つわりなど体調が悪いときに移動が不安」などの声が寄せられたという。村が交通費を助成する案に「利用したい」と答えたのは3割だった。
村内には運転免許証を持っていない外国人や移住者も多い。村は妊婦の負担を減らし、定住促進につなげたい考えだ。
村健康保険課健康づくり係の職員で、保育士の大城健さんは「病院が遠く不安を感じる妊婦さんも多い。今後も支援を手厚くしていきたい」と話した。
問い合わせは同課、電話098(966)1217。