政府のインテリジェンス(情報活動)機能強化に向けた「国家情報会議」創設法が27日の参院本会議で成立し、「スパイ対策」が本格化する見通しとなった。国会前で「市民監視が強まる」などとプライバシーや思想の自由の侵害を懸念する抗議活動が連日開かれるなど、不安も広がっている。
市民団体が26、27日両日に開いた集会では、参加者が「私の情報を勝手に見るな」「自由を奪う法律いらない」と反対の声を上げた。
法案に反対する弁護士団体「自由法曹団」に所属する萩尾健太弁護士は、国の裁量であらゆる人々が監視対象になる恐れがあると指摘。「外国と取引する会社や、外国人を雇用する企業など、対象は限りない。民主主義と自由の問題だ」と訴えた。
比大統領夫妻迎え晩さん会=天皇陛下「平和な未来、共に」―悠仁さまが初出席・皇居
国賓として来日したフィリピンのマルコス大統領夫妻を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が27日夜、皇居・宮殿「豊明殿」で開かれた。天皇陛下はあいさつで、今年は両国の国交正常化70周年に当たることに触れ、「平和で可能性にあふれる未来を共に織りなし、繁栄していくことを期待いたします」と述べられた。
宮中晩さん会には秋篠宮ご夫妻ら皇族方、高市早苗首相や両国の閣僚ら約90人が出席。秋篠宮家の長男悠仁さま(19)=筑波大2年=も初めて出席した。
陛下は「両国の間には、過去に苦難の時期もありました」と歴史を振り返った上で、国交正常化以降は友好関係を確固たるものとしてきたと述べ、「信頼関係がますます深まることを切に願っております」と語った。
大統領は答辞で、両国の絆について「分断よりも友情を、孤立よりも連携を選んできた、フィリピン人と日本人の何世代にもわたる人々の歩みによって築かれてきた」と述べた。
同日午前には宮殿東庭で大統領夫妻の歓迎行事が行われた。その後、宮殿「竹の間」で両陛下と大統領夫妻が約20分間会見。宮内庁によると、会見後、陛下が中学3年生でオーストラリアを訪れた際にフィリピンの空港に立ち寄ったと明かし、「外国の地に足を踏み入れたのはフィリピンが最初」と話すと、大統領は「ぜひ本格的に来ていただきたい」と両陛下に同国訪問を招請した。
国賓歓迎行事は昨年3月のブラジル大統領以来で、令和では3例目。 [時事通信社]
再審証拠活用の罰則に反対、新聞協会が声明…報道除外求める「知る権利守る」
日本新聞協会は27日、国民の知る権利を守る観点から、刑事裁判の再審請求を求めた人らが、開示された証拠の写しを第三者に提供する「目的外使用」を罰則付きで禁じる規定の創設に反対し、報道機関への情報提供を禁止対象から除外するよう強く求める声明を公表した。
再審請求審は非公開で行われ、通常の刑事裁判に比べ証拠や審理の内容を外部から検証することが難しい。
声明は「目的外使用」を罰則付きで禁止すれば、再審請求者や弁護士らが証拠を公益目的で活用したり、報道機関に提供したりすることが困難になる、と指摘。規定は取材・報道の実質的な制限につながりかねず、「国民が再審事件の問題点を知る機会が損なわれることを深く危惧する」と懸念を示した。
また、同協会加盟社は、名誉やプライバシー、人権に十分配慮しながら報道活動を行っているとして、表現の自由や知る権利に奉仕する使命を負う報道機関への情報提供を一律に制限し、取材・報道活動を阻害することは「認められない」と表明した。
同協会は、同規定の創設が浮上した今年1月、同趣旨の見解を公表した。しかし国会で審議入りした刑事訴訟法改正案には、懸念が払拭されないまま罰則付きの禁止規定が盛り込まれたことで、改めて強く反対した。
原宿・竹下通りでみかじめ料要求=恐喝未遂容疑で自称組員ら2人逮捕―警視庁
東京・原宿の竹下通りにある洋服店で、「みかじめ料」名目で現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁原宿署は27日までに、恐喝未遂容疑で、自称特定抗争指定暴力団山口組系組員の千田凌平容疑者(34)=東京都東久留米市新川町=ら2人を逮捕した。
他に逮捕されたのは自称組関係者の井手著人容疑者(57)=西東京市東伏見。千田容疑者は「金は要求していない」と容疑を一部否認し、井手容疑者は否認しているという。
逮捕容疑は1月18日午後2時ごろ、東京都渋谷区神宮前の竹下通りにある洋服店で、経営者の60代男性に対し、「俺たちはやくざだ」「この辺りは俺たちのものだ」などと怒鳴り、みかじめ料名目で現金を脅し取ろうとした疑い。
同署によると、男性がその場で110番したため両容疑者は逃走。同署は竹下通りの他の店で同様の被害がないか調べる。 [時事通信社]
元シチズン幹部の男逮捕=腕時計横領容疑、400本超か―警視庁
倉庫に保管していた腕時計を横領したとして、警視庁捜査2課は27日、業務上横領の疑いで、大手時計メーカー「シチズン時計」(東京)の元幹部本間欣哉容疑者(57)=静岡県熱海市林ガ丘町=を逮捕した。「お金が欲しくてやった」と容疑を認めている。
同課によると、本間容疑者は同社で営業企画1課長や海外ブランド営業部長を務めていた2019年12月~24年4月ごろ、新宿駅付近の買い取り店などで、腕時計約420本(販売価格約9600万円相当)を売却し、計約3000万円以上を得ていたとみられる。同課は売却代金を飲食代や、交際相手との宿泊費用などに使ったとみて調べている。
逮捕容疑は19年12月~20年2月、子会社の倉庫で保管中だった腕時計8本(販売価格約220万円)を横領した疑い。
当時、時計の展示などのために在庫品を倉庫から持ち出すことが可能で、そうした在庫管理システムが悪用されたとみられる。
同容疑者は24年9月、上司に「出勤できない」などと伝えて失踪。シチズン時計の社内調査で在庫品が横領された疑いが発覚し、翌月に解雇した上で、同12月に警視庁に被害届を提出していた。昨年春ごろから熱海市内の旅館で働いていたところを見つかり逮捕された。
逮捕を受け、同社は「業務プロセスの見直しおよび内部管理体制の強化を実施した。コンプライアンス教育の徹底等を通じ、再発防止に努める」とのコメントを発表した。 [時事通信社]
【江別大学生暴行死裁判】瀧澤被告への被告人質問も 飛び蹴りした理由に「やらないと悪い雰囲気に…」
2年前、江別市の公園で男子大学生が暴行を受けて死亡し強盗致死などの罪で起訴された3人の裁判員裁判で被告の女が証言台に立ち被害者遺族に謝罪しました。
川村葉音被告)
「被害者の方に痛い思いや苦しい思いをさせて、大切な家族の命を奪ってしまい、申し訳ありませんでした」。
検察側から遺族への謝罪の言葉を求められ、このように話した川村葉音被告。
事件をめぐり初めて証言しました。
川村被告と瀧澤海裕被告ら3人は八木原亜麻被告と、主犯格とされる川口侑斗被告ら3人と共謀し、おととし江別市の公園で八木原被告の交際相手長谷知哉さんからクレジットカードなどを奪い死亡させたなどの罪に問われています。
午前10時半から札幌地裁で始まった3日目となる裁判員裁判では川村被告への被告人質問が行われました。
弁護人)
「川口さんからクレジットカードを使ってたばこを買ったりするように言われたのを断れなかったのはなぜですか」。
川村被告)
「キレたら怖いと思っていたから」。
きのう(26日)の裁判では、川村被告から長谷さんがボクシングの経験があると言われたことに煽られていると感じ腹を立てたという川口被告の供述調書が読み上げられていました。
検察官)
「被害者がボクシングをしていると言ったことについて、いま振り返るとどう思う」。
川村被告)
「それを聞いて川口さんがどういう気持ちになったのかは知らなかった。まずかったなと思います」。
きょう(27日)の裁判では瀧澤被告への被告人質問も行われました。
長谷さんに飛び蹴りした理由について聞かれた瀧澤被告は「暴力を振るっていなかったのは自分だけでやらないと悪い雰囲気になると思った」「置いていかれるのが怖かった」などと証言しました。
瀧澤被告への被告人質問はあす(27日)も行われます。
「生活保護で処方の薬」女子中高生2人に譲渡、容疑で「グリ下の薬屋さん」こと40歳男逮捕
大阪・ミナミのグリコ看板下「グリ下」で知り合った女子中高生2人に大量の薬を渡したとして、大阪府警少年課は27日、医薬品医療機器法違反容疑などで大阪府東大阪市島之内の無職、今川祐希容疑者(40)を逮捕した。容疑を認め、渡した薬は「生活保護で診察を受けて処方された」と供述しているという。
同課によると、今川容疑者はグリ下周辺で「薬屋さん」と呼ばれていた。府警は自宅から14種類、5000錠以上の薬を押収。大量の薬を所持していた経緯を調べている。
逮捕容疑は1月下旬、大阪市内のホテルで女子中学生(15)と女子高校生(17)に睡眠導入や向精神効果などがある計60錠の医薬品を譲り渡した上、2人を自宅に泊めたとしている。
同課によると、女子中高生2人はホテルやカラオケ店で20錠以上を服用したとみられる。2人は容疑者の自宅を出た後、電車内で昏睡状態にあるところを保護され、2人の説明などから容疑者の関与が浮上したという。
「大阪自民は職務放棄」=都構想巡り吉村氏が批判
大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会代表)は27日の定例記者会見で、「大阪都構想」を巡る自民党の地元組織の対応を「職務放棄」と批判した。自民側が都構想の具体案を話し合う法定協議会への参加を拒否する姿勢を示していることへの認識を問われて答えた。
自民の大阪市議団は、過去2度にわたり否決された住民投票で都構想に関する民意は示されたとして、法定協への参加を拒む方針。吉村氏は「反対であれば議論を戦わせることが重要だ」と強調した上で、府・市両議会で少数となっている自民の態度について、「国会での野党の審議拒否と一緒だ」と強く非難した。 [時事通信社]
辺野古事故の報道姿勢は「明らかにアンバランス」 参政党・神谷代表が指摘「もっと皆さん追及していただきたい」
参政党の神谷宗幣代表が2026年5月27日に開いた定例記者会見で、沖縄の辺野古沖で発生した船転覆・死亡事故をめぐるメディアの報道姿勢に対する見解を述べた。
複数報道によると、3月16日に平和学習中の同志社国際高校の生徒18人と乗組員を乗せた船2隻が転覆し、女子生徒と船長が死亡した。
「監督は逮捕されるわけですけど。船に乗せた船長は」
会見では質疑応答の際、フリーランス記者が辺野古事故は大手メディアによる報道が「必要最小限だった」と指摘し、神谷氏は見解を求められて「明らかにアンバランスだったなと思っております」と答えた。
神谷氏は、京都・南丹市で起きた男児遺棄事件や、プロ野球・巨人の阿部慎之助前監督が18歳長女への暴行容疑で逮捕・釈放された問題が大きく取り沙汰されたことを引き合いにしながら、
と問題視した。「これはもっと皆さん追及していただきたい」と訴えている。
「タレントの不祥事とかスキャンダルとかはやたら時間と紙面を割く」
神谷氏は続けて、
と指摘した。一方で、参政党の梅村みずほ参院議員に国会で追及するよう求めていたと説明し、「梅村議員がしっかりやっていただいたので。ある程度、国会でもこれだけオープンにやるわけですから、取り上げざるを得ないという環境を少しは協力できたのではないか」としている。下記のようにも述べた。
【解説】食い違う2人の証言 裁判員ら判断のポイントは 被告は具体的な説明必要に…旭川地裁
北海道旭川市で高校生を橋から転落させ、殺害したなどの罪に問われている23歳の女の裁判で、共犯の受刑者の女が出廷し、「被告が両手で押した」などと証言しました。
殺人などの罪に問われている内田梨瑚被告と、共犯ですでに判決が確定している小西優花受刑者の供述は真っ向から対立しています。
初公判で内田被告は、「私には殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と殺人について否認しています。
一方、5月27日の証人尋問で小西受刑者は、「梨瑚さんが肩甲骨のあたりを両手で押しました。(女子高校生の)姿が一瞬で消えました」と証言しました。
2人の証言が食い違っている状況ですが、裁判官や裁判員はどのように判断していくのでしょうか。
弁護士の中村先生によりますと、刑が確定している小西受刑者は、自身の裁判と同じ内容を迫真性をもって詳細にリアルに供述をしている。
反対尋問でも揺るがないとしたら、この証言は内田被告の判決の判断材料として重要視される。
内田被告は被告人質問で、小西受刑者の証言の「ここが違う」と具体的な説明をしていかないと苦しい立場に追い込まれていくだろう、としています。
29日の被告人質問で、内田被告がどのような説明をするのかが焦点となります。