北海道むかわ町の山林で行方不明になっていた男性の遺体が発見された事件で、警察は、傷害の疑いで逮捕していた男を死体遺棄の容疑で再逮捕しました。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、 札幌市の会社役員大上文彦容疑者(49)です。
大上容疑者は、2025年8月3日、すでに死体遺棄の疑いで逮捕されている梅津悠希容疑者(36)と共謀のうえ、むかわ町の山林に札幌市に住む西村隆行さん(55)の遺体を遺棄した疑いがもたれています。
西村さんは8月2日夜、札幌市内で刃物で切り付けられたあと行方不明になっていて、大上容疑者は傷害の疑いで逮捕されていました。
警察は、大上容疑者と一緒に行動していたとみられる梅津容疑者の話に基づき、9月19日、むかわ町内で西村さんの遺体を発見しました。
警察によりますと、梅津容疑者は「埋めた現場で大上容疑者と会っている」と話しているということです。
警察は、大上容疑者の認否を明らかにしておらず、事件の経緯を詳しく調べています。
警視庁が意図的に「二つのうそ」 検察審査会が認定 大川原冤罪
化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪(えんざい)事件で、警視庁公安部の当時の捜査員2人に対する不起訴処分(容疑不十分)を「不当」とした東京第6検察審査会の議決が、公安部の実験内容と異なる二つのうそが意図的に公文書に記載されたと認定していることが判明した。うち一つについては「積極的な虚偽記載。捜査員の供述は信用できない」と厳しく批判している。
議決は17日付だが、検察審はまだ公表していない。検察審に審査を申し立てた大川原化工機の代理人弁護士は公表に先立って議決を受領しており、弁護士らの協力を得て毎日新聞が議決を独自に分析した。
公安部は大川原化工機の噴霧乾燥器が経済産業相の許可を得ずに不正輸出されたとみて2017年春に捜査を開始。不正輸出の立証には、噴霧乾燥器を空だきして細菌を殺菌できる高温度が維持される必要があると独自の解釈を打ち立て、民間企業の装置を借りて温度実験を複数回実施した。
議決は実験の捜査報告書を作成した巡査部長(当時)と、捜査を指揮した宮園勇人・元警部=定年退職=の2人に対する虚偽有印公文書作成・同行使容疑の不起訴を不当とした。
議決が虚偽としたのは①立件条件に達しない温度データを記載しなかった②温度が上がりづらい箇所について、公安部が設置した温度計とは別に民間企業代表が自発的に温度計を設置したと記載した――の2点。①について「立件ありき」で不利なデータを記載しないことは許されないと非難し、②は温度変化を気にしていた捜査員が代表から借りて温度計を設置したことが事実だとし「積極的な虚偽記載」と批判した。
当時を知る捜査関係者は毎日新聞に「立件するためには、報告書からあえて省いた温度が上がらなかった箇所を、別の測定器まで使って自分たちで積極的に測ったと記すわけにはいかず、社長が自発的に温度を計測したということにしたのだろう」と証言した。
議決は、巡査部長と元警部の共謀が成立し「虚偽公文書作成罪に該当する」と結論付けた。その上で「ぜひ検察官の手で本件を司法の場で明らかにすることができるよう、改めて検討されたい」と東京地検に処分の見直しを求めた。地検は再捜査し、起訴するかどうか改めて判断する。再び不起訴とした場合は捜査は終結する。【遠藤浩二】
「もうちょっと増やしてほしかった」万博・未利用チケットを『当日券』に交換 きょうは朝早くに受付終了し落胆の声も
大阪・関西万博の会場で、まだ使っていないチケットを正午以降に入場できる「当日券」と交換するサービスが始まりました。
チケット引換所前にできた長い列。閉幕が迫る万博では、予約がとれず購入したチケットで入場できないことが問題となっています。
そこで、博覧会協会は未利用のチケットを正午以降に入場できる「当日券」と交換する救済措置を27日から開始しました。
しかし、27日朝早くには、1日当たりの上限、数百枚分以上の人が並んだため受付を終了。張り出された紙を前に、肩を落とす人の姿が多く見られました。
(愛知県から)「もう入れないってことですよね。もうちょっと(数を)増やしてほしかった」
(香川県から)「朝5時に並ぶと引換できると伺ったので、(あしたの)朝5時に参ろうと思っています」
チケットの交換は閉幕前日の来月12日までです。
トクリュウ「ブラックアウト」トップら7人を金庫盗疑いで逮捕 報酬巡りトラブルも
民家に侵入し、現金約280万円が入った金庫などを盗んだとして、大阪府警は27日、住居侵入と窃盗の疑いで、フィリピン国籍の無職、タキワキ・マサキ・ラサイ容疑者(21)=愛知県豊橋市=ら男7人を逮捕したと発表した。タキワキ容疑者は愛知を拠点とする匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)「ブラックアウト」のリーダーとみられる。
他に逮捕されたのは、住居不定、無職、堀川愛樹容疑者(21)らブラックアウトのメンバーとみられる3人や、大阪府東大阪市の大学生、宮田晃希容疑者(22)ら。
7人の逮捕容疑は4月、共謀して和歌山県有田川町の民家に侵入し、現金280万円が入った金庫などを盗んだとしている。
府警によると、宮田容疑者のグループが「(金庫盗に)成功すれば一人200万円支払う」とブラックアウト側に打診。タキワキ容疑者がメンバーを集めて協力したという。
しかし事件後、報酬を巡ってタキワキ容疑者は宮田容疑者と対立。メンバーらと宮田容疑者らが出入りする東大阪市内のマンションに特殊警棒などを持って侵入し、凶器準備集合容疑などで逮捕されていた。
わなにかかったクマにとどめを刺そうとして転倒、右手かまれる…岐阜・飛騨の鳥獣被害対策実施隊員
岐阜県飛騨市は27日、市の鳥獣被害対策実施隊員の80歳代の男性が、わなにかかったツキノワグマにかまれるなどして負傷したと発表した。命に別条はないという。
発表によると、男性は同日午前11時10分頃、ほかの隊員と共に、わなにかかった雄のツキノワグマ(体長約1メートル35)に発砲し、とどめを刺そうとしたところ、クマが立ち上がったため、後ろに下がろうとして転倒。クマに頭部を引っかかれ、右手をかまれるなどした。
「語らずに死ねるか」 100歳の元兵士ら14人、最後の証言集会
第二次世界大戦の戦線を知る元兵士らの証言映像を収めて公開している「戦場体験放映保存の会」が主催し、過酷な戦場体験を語り継いできた集会が27日、最終回を迎えた。東京都千代田区の会場に「語らずに死ねるか」を合言葉に集まった100歳の元兵士ら14人が約800人を前にリレートーク形式で証言した。
保存の会は2004年に発足した。これまで全国の約1800人の証言映像を収録し、書き起こした内容などをホームページで公開。07~16年に証言集会「あの戦場体験を語り継ぐ集い」を計5回開催してきた。
この日の集会では冒頭、戦没者に黙とうをささげ、過去の証言映像の中から日中戦争やミッドウェー海戦などを経験した6人が証言する姿を上映した。その後、14人が壇上に上がって順番にマイクを握った。
鹿児島県姶良市から車椅子で参加した坂上多計二(たけじ)さん(100)はフィリピン・ミンダナオ島の海軍直営農場で農場指導をしていた。米軍の攻撃を受けてジャングルに逃げ込み、食料を探して徘徊(はいかい)した。遠目にほほえんでいるような日本兵を見かけて近寄ってみると死臭が漂っていて「地獄絵図のようだった」と語った。
茨城県土浦市の高等女学校時代に学徒動員で特攻機「桜花(おうか)」製造に加わった女性(96)は「自分の知っていることを残したい」と初めて大勢の前で証言した。桜花は「人間爆弾」と呼ばれた火薬ロケットで発進する特攻機で、女性は胴体の部品を担当。万力をつけてやすりをかけたり鋲(びょう)打ちをしたりしたが、何をつくっているかは知らされなかった。後に特攻機だと聞かされたといい、「帰ることのない飛行機を操縦する人の気持ちを思うと胸がいっぱいになった」と振り返った。
保存の会事務局長の中田順子さん(51)は「戦後80年の先につながる意見をもらった。戦争体験を語り継ぐことは容易ではないが、価値があると再確認した」と話した。今後は証言映像の書き起こしなどアーカイブ化に力を入れていくという。【椋田佳代】
5氏、党員票にらみ政策訴え=自民総裁選、唯一の週末
自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬した5候補は選挙戦で唯一の週末となった27日、党員票を意識して活動を展開した。
小泉進次郎農林水産相(44)は東京都内で郵便局長との対話集会を開催。「地域の暮らしを守り発展させるためには、郵便局の皆さんとの協力は不可欠だ」と強調した。集会後、記者団から父の純一郎元首相が進めた郵政民営化について問われ、「時代の変化とともに見直す」と語った。
林芳正官房長官(64)は衆院議員会館で若手経営者とオンライン対談。有権者の意見を聞く仕組みとして「デジタル国民対話プラットフォーム」の創設を掲げており、「国民とずれないように良い政策を作りたい」とアピールした。小林鷹之元経済安全保障担当相(50)は視察で北海道稚内市を訪れた。
5候補は27日夜、党のインターネット番組に出演した。茂木敏充前幹事長(69)は「地方は自治体の発注などに依存している」と指摘。賃上げを波及させるため、公共事業の価格について「コストに見合った形で上げていくのは当然だ」と語った。
小林氏は、賃上げに関し「もっと働きたいという方の権利も認めていくべきだ」と主張。安倍政権が推進した「働き方改革」に触れ、検証した上で見直しを検討する考えを示した。
高市早苗前経済安保相(64)は衆参両院選で大敗した党の立て直しに向け、「国民の声を伺うキャラバンを再開する。いろいろな産業と接している党員の声を集約するシステムを構築したい」と述べた。 [時事通信社]
増本慎也容疑者(31) 免許証更新者の10万円盗む 広島、容疑の巡査長を追送検 6月に同様の犯行で逮捕
運転免許証の更新手続きに来ていた男性から現金約10万円を盗んだとして、広島県警が窃盗容疑で同県警竹原署の巡査長、増本慎也容疑者(31)=広島市南区=を追送検していたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。追送検は19日付。
増本容疑者は6月にも、運転免許証の更新手続きで視力検査中だった女性(78)の財布から現金1万円を盗んだとして、窃盗容疑で8月に逮捕、その後起訴された。
追送検容疑は3月10日、当時勤務していた竹原署大崎上島分庁舎(同県大崎上島町)の駐車場で、運転免許証の更新に訪れていた町内の男性(75)から約10万円を盗んだとしている。捜査関係者によると、容疑を認めている。
《異例だった中国側の協力》福岡の一家4人が殺害→中国人留学生など延べ37名を逮捕…元特捜班長(77)が語る、配慮が求められた捜査
〈 「(中国に)行かれとったら終わりやった」一家4人を惨殺→中国人留学生はすでに出国…元特捜班長(77)が明かした、緊迫した逮捕までの数日間 〉から続く
2003年に発生した「福岡一家4人殺人事件」の捜査で、現場の捜査指揮を執っていた、福岡県警の元特捜班長であるQさん(77)。当時の捜査について、彼の話は続く。
Qさんによれば、03年8月6日に中国への出国直前に逮捕した、元専門学校留学生の魏巍(逮捕時23)が犯行に関わっていることが明らかになり、当初から捜査に携わっていた十数名の特捜班に加え、同人数の1個班が、捜査に加えられたのだという。
「新たに加えられた班は、中国公安当局との、捜査のやり取りで動くことになっていて、班長が中国に行きました」
中国公安当局に「処罰要請」
本連載の 第6回 で記したことだが、警察庁と福岡県警の捜査員らが中国・北京に行き、中国公安当局と捜査協議を始めたのが同年9月28日のこと。ここで日本の捜査当局は、中国公安当局に「処罰要請」を行った。
それから約2カ月後の11月25日には、中国公安当局の捜査員が福岡入りし、福岡県警と協議したうえで、殺害現場や死体遺棄現場を視察している。
さらに12月7日には、福岡県警の捜査員や福岡地検の検事らが中国へと向かい、中国国内で逮捕された、同事件の主犯である王亮(同21)と楊寧(同23)に対する、中国公安当局の聴取に初めて立ち会うのだ。
また、それと呼応するように、12月18日には中国公安当局の捜査員が福岡を訪れ、魏に対する福岡県警の聴取に立ち会っている。私はQさんに質問する。
「その新たに加わった特捜班が中国から王と楊の供述調書を持って帰るじゃないですか。その持って帰ってきたものと、日本で取った魏の調書の内容については、かなり整合性があったんですか?」
「そうそう」
異例だった中国側の協力
日本から行った捜査員や検事が王と楊の取り調べに立ち会い、持ち帰った調書は、日本側が事前に送付した、取り調べ項目に基づいて作成されていた。当然のことながら、日本の刑事訴訟法にある通りに、黙秘権の告知をしたうえで、供述内容を口述し、署名させるという手続を踏んだものである。それは中国語の原文で約100ページに及ぶ。私は事前に耳にしていたことを、確認のために尋ねる。
「この事件で見られたような中国側の協力というのは、けっこう異例のことだったんですよね?」
「そうそう、そうです」
「向うの捜査員もこちらに来ましたし、こちらからも向こうに行きましたし……」
「そう。けっこう協力的やったですね。事件そのものは、割れたら(犯人がわかったら)けっこう早かったですもんね。魏を逮捕してからは、けっこう早かったです。まあ、中国人もけっこう逮捕しましたけどね。一つの裏付けというか……」
Qさんはおおまかにしか記憶していなかったが、捜査本部は本件に関係して22の事件で、中国人留学生など延べ37名を逮捕していた。そのなかには魏が王や楊と出会うきっかけとなった、中国人向けインターネットカフェ「A計画」の店長だったK(逮捕時25)や、詳しくは改めて述べるが、魏が出国する時点で同棲していた、ホステスの王蘭(仮名、同22)なども含まれている。
明確に否定された「黒幕」説
「当時この事件を取材していた私の記憶では、王の周囲に中国の黒社会(反社勢力)と関係のある者がいる、という話が出てきたりしたんですが、そういう話は捜査のなかで出てきませんでしたか?」
「いや、それはないです。それはまったくないです」
「日本の暴力団との繋がりも?」
「ないです」
この事件については、当初から、家族4人の殺害が組み込まれた犯行態様だったため、カネ目当ての盗みというよりも、殺人が主目的ではないかとの話が、やたらと出ていたのだ。そこで囁かれていたのは、AさんもしくはAさん夫婦に恨みを抱いた「黒幕」がいて、日本の暴力団や中国の黒社会を通じて、中国人留学生3人を実行犯に仕立て上げ、事件を起こしたというものだった。
だが、Qさんはそのことを明確に否定する。
「これはですね、短絡的というか、(A家の前の駐車スペースに)ベンツがあるから、おカネがあるだろうということでやっとるじゃないですか。魏巍がですね、“落ちて”からはけっこう素直に供述しとったんですよ。それで日本人じゃ考えられんことをですね、たかがおカネの為にやっとるからね。やっぱ日本人と感覚が違うのかなって感じやったですね」
「おカネ目的であることは間違いないんやけど」
その回答を素直に受け入れることのできない私は、質問を重ねる。
「(Aさんの)ご遺族は、(金銭目的にもかかわらず)金目の物が室内に残っていた。それが解せないと話していましたが」
「あれは、Aさんが帰ってきたとき、(娘の)Dちゃんを人質に取っとるでしょ。けど、おカネがなかったんやないかなあ。ベンツに乗っとるからカネがあると思って押し入ったけど、本人を脅してみたらカネがない、と」
ならばと、私はさらに食い下がる。
「犯人たちはカードとかを盗って、(脅したAさんから)暗証番号も聞いていますけど、金融機関には行っていません。それはどういうことでしょう?」
「(自分のなかで)おカネの問題がそう記憶にないっちゅうことは、(Aさんに)おカネがなかったからのような気がするなあ。おカネに関しての話が記憶にないんですよね。おカネ目的であることは間違いないんやけど、(犯人たちの)感覚が違うんやないかなあ……」
そこで私は話を変え、魏の事情聴取について、どのような感想を抱いたか質問した。
「けっこう素直やったですよ。調べてみて(自供に至るまで)早かったです。通訳をつけて、うちの係官が調べたんですけどね、早かったという記憶があります」
「早いというのは、落ちて(自供を始めて)からですか?」
「はい。まあ、ポリは真っ黒、あとガサで(遺体に付けられた重しと同じ製品が)出る。そう日にちはかかってないですもんね。ただ、王と楊が(中国に)逃げとるから、それをどうするかっちゅうこと。大変やったのは、そっちの方ですね、どっちかと言うと……。で、中国で調べて、調書取って、その結果、もう他にはおらん、と。まあ、それが結論ですね」
久留米市へ向かった真の理由は?
「王と楊は中国では素直に取り調べに応じていたんですか?」
「調書を見る限りでは、喋っていたと思いますね」
「事件の前後の行動についても?」
「まあ、向こうでの調べ方はわからんですけど、けっこう話してますね」
そこで私は、この機会でなければわからないことを聞くことにした。
「犯行後、彼らが乗ったAさんの車は、久留米市の工場の駐車場で乗り捨てられていたのが発見されています。なんで彼らは久留米を選んだのですか?」
「それがわからんのですよね。漠然と行ったっちゅうか……」
Qさんに何かを隠すという雰囲気はなく、本当にわからないという表情を見せた。
「久留米というのは、誰かが知っている場所とかではないんですか?」
「いや、そうではないです」
この件については、日本で逮捕された魏は、あくまでも主犯の王と楊に命じられて、運転をしていたに過ぎない。つまり久留米市へ向かった真の理由を知っているのは、王か楊ということになる。だが、そこは中国での事情聴取において、さほど問題にはならなかったものと推測された。
私はQさんに、この事件の主犯は、王と楊のどちらだと認識していたか尋ねる。
「うーん、どっちかっちゅうと、楊寧ですかねえ……。ただ、どちらも主犯っていう感じやないんですよねえ。両者で話しよって、そのなかで決まっていったというか、どっちが主導してといったことではないと思います」
「日本における外国人の犯罪」で求められる配慮
事件発生から22年が経過しているうえに、過去の記憶を辿る作業である。事実について、ここで厳密な結論を出すことは難しい。私は同事件について、不可解だと感じていることを口にした。
「この事件は、カネ目当てのはずなのに、事前に殺人を前提とした、遺体遺棄用の手錠や重しを用意するなど、通常の事件とくらべると、おかしなことが多いじゃないですか。私としては納得してすっきりしたいんですが、なかなかそれができないもので……」
「まあ、普通日本人じゃ考えられんことをやっとるからね。普通なら、こう、段取りがあるんですけどね。バンバンバンとやっとるから。だから、まあちょっと、ハテナ(?)ってところもあるんですけどね」
不可解な部分はあるにはあるが、捜査を尽くした結果であり、納得のいく結論であるとのことだった。
「Qさんから見て、この事件の捜査で一番ご苦労なさったのは、どういう点でしたか?」
「うーん、この事件の場合、犯人が中国でも捕まっとるやないですか。そちらについて、警察庁や外務省とも協議することがあった。それがどう進められるか、わからなかったところでしょうね」
日本における外国人による犯罪であるため、その対応のいかんによっては、当該国との関係に影響を与えてしまう。そのことから、配慮が求められる捜査であったことが窺える。
私自身のかつての取材ノートには、来日した中国の公安当局関係者5人と、福岡県警捜査一課幹部が協議を行った結果、03年11月26日にこの事件は、「中国人3人による強盗目的の犯行と断定した」とだけ記されている。
(小野 一光)
苦情約500件で電話回線4本増設…既婚幹部職員とのラブホ面会問題に揺れる前橋市長 弁護士・県議経て同市初の女性トップ
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が、市幹部職員の既婚男性と2人で複数回ラブホテルで面会していた問題で、前橋市役所に25日夕方時点で約500件の問い合わせ、苦情電話が殺到していたことが分かった。
小川氏のホテル面会問題は、24日にニュースサイト「NEWSポストセブン」で報じられた。市長自身が同日夜、臨時記者会見を開き、「誤解を招く軽率な行動で深く反省している」と謝罪していた。
自身は未婚。男性が妻帯者と認識していたとした上で、ホテルでの面会は今年2月から10回以上に及んだと説明。男女の関係は否定し、「公私にわたる相談に乗ってもらっていた」と釈明していた。ホテルまで公用車を使ったケースもあったという。
市職員課によると、25日の電話500件のうち、9割が「お叱りの電話」だった。あまりに多すぎて業務に支障を来すレベルだったため、急きょ、同日午前中に電話回線を4本増設して対応したという。
小川市長は25日、通常通り市役所に登庁した。市によると、同日午後に予定されていた3件の対外的な公務を取りやめたという。26日は市議会の定例会が最終日を迎え、市長も本会議に登壇する予定だ。
小川市長は千葉県匝瑳(そうさ)市出身で、中央大学法学部卒。前橋市での司法修習を経て、2007年に弁護士登録された。11年に県議選に立候補し、初当選した。4期目の途中で辞職。24年2月の市長選では、自民、公明の推薦を受けて4選を目指した山本龍前市長を大差で破り、同市初の女性市長となった。
市長の公式ホームページによると、中学ではバレーボール部、高校では少林寺拳法部に所属。茶道も習い、「文武両道」を目指したという。
出処進退について、24日の会見では「第三者とも相談しながら考えたい」と述べるにとどめた。