新型コロナウイルスについて、東京医科大・濱田篤郎特任教授が産経新聞の取材に応じ、全国で急拡大する現在の状況について見解を示した。
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新型コロナウイルスの新規感染者数は増加しており、10万人当たりで東京と大阪は800人を超えている。おおむね100人に1人が感染者で、誰にとっても感染は身近な状況だといえる。ただ、増加率は鈍化傾向にあり、間もなくピークを迎える可能性が高い。
全国に先駆けて感染が拡大し、蔓延防止等重点措置が適用された広島、山口、沖縄の3県では感染者数が減少に向かっており、一定の効果が出たといえるだろう。今後を見通すうえで参考になる。
これからの懸念は重症者数だ。感染第5波などの経験から、感染者数の増加から、少し遅れて重症者数が増えると分かっている。
すでに重症患者の病床使用率は全国的に上昇傾向にあり、重症者が増える段階に入ったとみられる。重点措置が適用されている神奈川や埼玉、愛知、和歌山などは急激に跳ね上がっており、警戒が必要だが、適用されていない奈良や高知も周辺と比べて高く、要注意だ。医療現場の逼迫(ひっぱく)が懸念される。
感染者数がピークを越えても、高齢者の間での感染拡大が続けば重症者はさらに増える恐れもある。