任期満了に伴う滋賀県知事選(7月10日投開票)が22日、告示された。3選を目指す現職の三日月大造氏(51)と、共産党新人で元甲賀市議の小西喜代次氏(72)が立候補を届け出て、2人による争いが確定した。県政の継続か刷新かを争点に、18日間の選挙戦が始まった。
新型コロナウイルスで打撃を受けた社会経済活動の回復や人口減少時代の自治のあり方、地域公共交通の維持などが問われる。
三日月候補は「健康しが」をスローガンに、コロナ対策や県内初となる高等専門学校設置に道筋を付けた2期の実績を掲げ、子ども・子育て支援や道路、河川の整備、産業の誘致などを訴えた。県議会4会派や経済団体の代表者らでつくる「健康で元気な滋賀をつくる会」が選挙母体になる。
小西候補は3年後の国民スポーツ大会(滋賀国体)を縮小するほか、大戸川ダム建設を中止してコロナ対策や教育、福祉を優先すると主張。中学卒業までの医療費無償化を掲げる。1970年以来52年ぶりの共産公認候補として、党の公約を交えながら憲法の理念を生かす県政を主張する。
期日前投票は23日から各市役所や町役場、商業施設などで始まる。期間中に支所などに増設され、県内71カ所で投票できる。