8日午後1時半ごろ、相模大野駅（相模原市）付近を走行していた小田急電鉄江ノ島線藤沢発相模大野行きの普通列車（6両編成）の乗客から「隣の車両から乗客が移動している。何かあったかもしれない」と110番があった。その直後、車内で複数の緊急停止ボタンが押され、列車は線路上に停車。乗客約150人が相模大野駅まで歩いて移動した。
神奈川県警相模原南署によると、列車が手前の中央林間駅に停車した際、3号車に駆け込み乗車をしてきた男性と、注意した乗客の男性との間で口論となった。騒ぎを知った別の乗客が2号車に移動し、それを見た人が110番したとみられる。同署が男性2人から経緯について事情を聴いている。
緊急停止した際、60代の女性が転倒し、病院に搬送された。
このトラブルの影響で、小田急線は全線で約1時間運転を見合わせ、約7万8000人に影響した。【牧野大輔、志村一也】