奈良県平群町が多額の改修費を理由に廃止を決めた町営プールについて、「改修費には不要な工事が含まれていた」などとして、8月31日に住民らがプールの存続を求めて監査請求しました。 奈良県平群町は去年12月、29年前に開業した町営プールについて「老朽化で改修に5億4000万円かかる」として廃止を決めました。 しかし、町が算出した改修費は廃止の5年前に試算された額だったことが発覚。プールではそれ以降に水を浄化する『ろ過ポンプ』が取り替えられたり、幼児用プールも全面補修されたりしていました。 住民グループによりますと、改修費にはプール水槽の全面改修など不要な工事費が含まれていて、「改修費の算出はずさんで廃止の正当な理由は見当たらない」などとして、8月31日にプールの存続を求めて監査請求を行いました。 (平群町の住民グループ 須藤啓二さん) 「非常に大事な施設ですので、それが慎重な審議もされずに廃止ということになったというのは非常に悲しい出来事と感じています」 平群町は取材に対して「再調査を行う」と回答しています。