温度管理の異常示すアラーム鳴ったが…ワクチン移し替えて隠蔽、市長給与減額へ

東京都小金井市の職員が新型コロナウイルスワクチンの輸送時に起きたトラブルを

隠蔽
(いんぺい)し、大量のワクチンが廃棄された問題で、西岡真一郎市長は8月30日、自身の9月分の給与を10%(9万6500円)減額すると発表した。9月の市議会に関連条例案を提出する。
市によると、今年6月、ワクチンを運ぶ際に温度管理の異常を示すアラームが鳴ったが、職員は上司らに報告しなかった。職員はさらに、問題が発覚しないようにするため、冷凍庫に残っていたワクチンを移し替えた。このワクチンは品質を確保できないことから処分された。市は当初、廃棄したのは約6300人分としていたが、約8400人分と修正した。
西岡市長は記者会見で、減額について「責任の所在を明確にする」などと説明した。