貨幣処理機大手「グローリー」の子会社で、コインロッカー販売を手掛ける「グローリーサービス」(大阪市北区)の元社員が約3億9千万円を着服したとして逮捕された事件で、大阪府警天満署は4日、さらに約7億9千万円を着服したとする業務上横領容疑で、同社の経理担当だった元総務課長代理、多田兼司被告(49)=懲戒解雇、同罪で起訴=を再逮捕した。「競馬に使った」と容疑を認めている。
再逮捕容疑は昨年4~12月、計161回にわたりインターネットバンキングを使ってサービス社の口座から計約7億9千万円を自身の口座に送金し、着服したとしている。
同署によると、送金には会社内にある業務用のパソコンを使っており、1回の振り込みで8千万円を送金していたこともあった。平成21年からの13年間で総額約23億円を着服したとみられ、同署は業務上横領罪の時効(7年)にかからない部分について裏付けを進めている。