「デートしよう」佐川急便社員が顧客データ悪用 女性に繰り返し電話でストーカー行為か 「他にも数え切れないくらいやった」

佐川急便の社員の男が顧客データを悪用し、女性に繰り返し電話をかけた疑いで逮捕されました。
ストーカー規制法違反の疑いで逮捕されたのは、佐川急便の都内の営業所で働いていた社員、都木(たかぎ)徹信容疑者(38)です。
都木容疑者は2022年9月、面識のない30代の女性に対し、一週間で8回にわたり非通知で電話をかけた疑いがもたれています。
宅配便の顧客名簿から連絡先などの情報を得たという都木容疑者。 電話に出た女性に対し、「俺のこと誰だか分かる?会いたいからデートしようよ」などと話しかけていたといいます。
警察が都木容疑者の自宅を調べたところ、多数の顧客名簿が発見、押収されました。 さらに、都木容疑者のスマートフォンには、女性の名前をインターネットで検索していた履歴も残っていたということです。
容疑を認めている都木容疑者。警察の調べに「やったことは間違いない。5年以上前から他にも数え切れないくらいやった」と供述しています。
コロナ禍により、ネット通販のニーズが高まる中で起きた、今回の事件。 街の女性たちからは、「毎日のように利用しているので、すごく怖い」「宅配を頼むのをやめようかな」と怖がる声も。
15年以上にわたり、ストーカーの当事者を見てきた臨床心理士の藤井靖准教授は、こう分析します。
明星大学 藤井靖 准教授: 顔も知らない、どんな人かも分からない女性に対して電話をかけて、独特の快感・高揚感・スリルのようなものがあって、ゲームかのように軽い気持ちで繰り返していた可能性はあるかなと。 多数連絡する中で、容疑者の中で成功体験のようなことが、もし一度でもあったとすれば、その後の犯行につながっていったひとつの背景かもしれません
都木容疑者の逮捕について佐川急便は、「社員が逮捕されたことは把握しているが、詳細は確認中のためコメントは差し控える」としています。
(めざまし8 11月10日放送)