小学生ひき逃げは「なかった」 大阪府警が捜査を打ち切り

堺市西区の路上で4日、登校中の児童が車と接触して負傷したとされたひき逃げ事件について、大阪府警西堺署は10日、「車との接触はなかった」と判断して捜査を打ち切ったと明らかにした。
署は4日、同日午前7時50分ごろ、西区北条町2丁の市道で、小学2年の男児3人が登校中に1人が転倒して軽傷を負ったと発表。後ろから来た車と接触したとみて、この車を特定して運転手から事情を聴いていた。
捜査の結果、車には接触した痕跡がなく、運転手も「通過する前に児童が転んでいた」と説明。児童も「転ぶ前には車に気づいていなかった」と話したことから、車が転倒を誘発した事故の可能性もないと結論付けた。【榊原愛実】