佐賀県神埼市で昨年2月、陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが民家に墜落した事故で、陸自は27日、直接の原因となった回転翼関連部品の破断がなぜ起きたか断定できなかったとする最終調査結果を公表した。操縦や当時の整備には問題がなかったという。
陸自は昨年5月の中間調査で、主回転翼をつなぐ「メインローターヘッド」の主要部品のボルトが割れ、羽根が空中で分離して墜落したとしていた。その後の調査で、ヘッド内の部品のさび止めが劣化し、飛行中の振動で摩擦が起きて接するボルトに亀裂が入った可能性があることが分かった。ただ、亀裂は飛行前からあった可能性も残り、発生原因や時期は特定できなかった。
ヘッドは2006年から使用し、11年に不具合の修理を外注。陸自が12年から約5年4カ月間保管し、ヘリに再搭載した直後の試験飛行で事故は起きた。
陸自は再発防止策として、長期保管によるさび止めの劣化を防ぐため、保管コンテナを木製から金属製に変更。加えて、超音波を用いた検査などで異常の有無を確認する。