昨年12月、阪神バス(兵庫県尼崎市)の路線バスが駅に併設された商業施設に突っ込んだ事故で、兵庫県警西宮署は16日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、バスを運転していた兵庫県尼崎市の男性(60)を神戸地検尼崎支部に書類送検した。男性は「停車する際、ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と容疑を認めている。同署は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
書類送検容疑は昨年12月13日午後4時35分ごろ、運転操作を誤って阪神西宮駅(同県西宮市田中町)のバスロータリーに併設する商業施設「エビスタ西宮」に突っ込み、通行人やバスの乗客ら16~76歳の女性4人に軽傷を負わせたとしている。
同署によると、バスは定刻より10分遅れで駅に到着。男性は調べに対し「(時間通りに)停留所に止まれなかったことで少し気が焦ってしまった」と述べたという。署は事故当時、男性を同容疑で現行犯逮捕したが、その後釈放し、任意で事情を聴いていた。