女子大生の自転車に「気持ち悪いメモ」元・共産党千葉役員の男を再逮捕 トイレ盗撮から体液事件「怖がる姿想像した」 過去には選挙出馬も

千葉県市川市の駐輪場で、女子大生の自転車に脅迫文を置いた上で、自分の体液をつけた疑いで、元・日本共産党千葉県委員会の役員の男が再逮捕された。男は、すでに別の盗撮事件で逮捕されていて、自転車の体液とDNA型が一致し、犯行が特定されたという。
大西航容疑者(42)は、去年10月20日、市川市内の駅の駐輪場で、18歳の女子大生の自転車の前カゴに、性的な内容の脅迫文を置いた上で、サドルに自分の体液をつけた疑いがもたれている。逮捕容疑は、脅迫と器物損壊だった。
翌21日朝、女子大生の母親から「駅の駐輪場に止めていた娘の自転車のサドルに、液体のようなものがかけられている。前カゴには気持悪いメモが入れられていた」などと千葉県警市川署に通報があったという。
警察官が調べたところ、メモはA4の紙1枚で、パソコンを使って書かれていた。わいせつかつ、性的な表現で、危害を加えるような内容だったという。市川署が、防犯カメラの画像解析などを進めていたところ、サドルに残されていた体液と、別件で逮捕されていた大西容疑者のDNA型が一致したという。
大西容疑者は、去年10月23日夜、JR西千葉駅構内の女性用トイレで、個室の中にいた女子高生をスマホで盗撮した疑いで、すでに逮捕されていたのだった。
犯行時、大西容疑者は、隠れることなく、女性用トイレの通路から、堂々と、個室の扉の上にスマホをかざして、中にいる女子高生を盗撮していたという。
逮捕された大西容疑者は、悪びれることなく、「トイレに侵入し、用を足している女性の姿を盗撮したことに間違いない」と容疑を認めていた。そもそも、このトイレ盗撮が発覚した経緯もまた”盗撮”だった。
大西容疑者は、去年11月21日、JR千葉駅で、女性をスマホで撮影する”盗撮騒ぎ”を起こし、身柄を確保されていたのだ。その際、スマホには、女性の後ろ姿しか映っていなかったため、事件化は見送られた。
ところが、千葉中央署が、スマホの中身を詳しく調べたところ、トイレ盗撮の動画を発見。被害者を割り出し、今年1月、逮捕にこぎつけたという。盗撮騒ぎから、トイレ盗撮が発覚。さらに、女子大生に対する脅迫・体液事件が明らかになった形だ。
日本共産党千葉県委員会で書記長を務めていた大西容疑者は、盗撮事件を受けて除名されている。
女子大生に対する脅迫・体液事件について、大西容疑者は、容疑を認めた上で、「被害者を驚かせたかった」と話しているという。2人に面識はなかったが、大西容疑者が、一方的に、女子大生が使用している自転車と認識した上で、犯行に及んだとみられている。
また、動機について、「被害者が怖がっているところを想像した」などと話している大西容疑者。2017年の総選挙では、日本共産党から、千葉県内の選挙区に出馬し、落選していたそうだ。