国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終え、今月上旬に帰国した宇宙航空研究開発機構( JAXA (ジャクサ))の若田光一・宇宙飛行士(59)が24日、東京都内で記者会見を開いた。若田さんは「月探査に向けた日本の技術を実証できた」と手応えを語った。
若田さんは昨年10月~今年3月の滞在中、月の重力を模擬した環境でのデータの取得など月探査を見据えた実験を行った。「日本の優れた技術で月探査に貢献し、日本人が月面に立つ日を夢見ている」と述べた。
飛行5回目にして初挑戦した船外活動については「美しい地球を見ながら作業ができ、この仕事を続けてきて良かったと思えた」と振り返った。ISSの端まで移動し、新型太陽光パネルの取り付けに向けた作業をした若田さんは「眼前に広がる星々や月が、我々をさらに遠くの有人宇宙探査に導いているようだった」と話し、笑顔を見せた。