高校時代から長距離砲として大きな期待をかけられ、プロ野球の世界に飛び込んだ男。
園部聡容疑者：（2013年ドラフト会議） 結構有名な選手もいるんで、それに溶け込めるように頑張っていきたいなっていうふうには思います。
あれから10年。21日、警察から出てきたその男には、かつての精悍な面影はなく、大きくその風貌を変えていた。
「決算の時期になって…」知人女性から現金詐取
詐欺の疑いで20日に逮捕されたのは、オリックス・バファローズの元選手、園部聡容疑者（27）。
園部容疑者は、会社役員の加賀裕也容疑者（27）と共謀し、2022年3月に20代の女性に対し、会社の起業支援を装って現金55万円をだまし取った疑いが持たれている。
「決算の時期になってお金を整理しなくちゃならない」
女性にこう言って、自分の銀行口座に金を振り込ませていたという園部容疑者。
高校野球の強豪校として知られる福島県の聖光学院高校出身で、高校時代はホームラン打者として名をはせ、甲子園でもアーチを放っていた。
そして2013年に、ドラフト会議でオリックスの指名を受け、念願のプロ野球の道へと進んだ。
園部聡容疑者：（2013年ドラフト会議） ほっとはしました。ほっとしました。
しかし、プロに入ってからはケガの影響もあり、目立った成績を残せないまま2018年に自由契約となっていた。
“共犯”加賀容疑者とは高校の同級生
知人男性は、かつての園部容疑者について次のように語る。
園部容疑者の知人： なんとなく真面目ではない雰囲気はどことなく漂っている人ではありますね。どこかこう、天狗になっているっていうか。
園部容疑者は、高校卒業後は母校との関係も疎遠になり、OB会などの場に顔を出すことはなかったという。一方で、共犯とみられる加賀容疑者とは高校の同級生であることが分っている。
園部容疑者を知る人によると、プロ野球を引退したあとは、ユーチューバーや野球教室で仕事をしていたということで、都内の1K、およそ10万円ほどの家賃の部屋に、1人で暮らしていたという。
警察は園部容疑者らについて余罪があるとみて、詳しく調べている。
（「イット！」6月21日放送より）