奄美地方で記録的な大雨の影響が続いています。奄美大島の宇検村では、道路が寸断されて孤立状態が続く6つ集落と行き来する定期船の運航が23日から始まりました。一方で、海に流れ込んだ土砂による影響も出始めています。宇検村では23日から湯湾港と孤立集落を結ぶ定期船の運航が始まりました。村では集落につながる道路で土砂崩れが発生し、屋鈍、阿室、平田、佐念、名柄、部連の6つの集落が孤立状態となっています。孤立集落につながる道路では流れ込んだ土砂の撤去が進められているものの、一般車両は通れず、一部の区間で緊急車両のみが通行できる状況です。村は道路が復旧するまでの間、住民の買い物や通勤のため23日から1日9便定期船を運航します。(孤立集落の住民 岩切慎弥さん)「買い物と郵便局に用事で来た。3歳と1歳の子どもが保育園に行けず家で遊んでいる」なお、普段はごみ収集車で回収する集落のごみも漁船で回収するということです。そのほか、断水が、瀬戸内町油井の一部、およそ30世帯で続いています。九州電力送配電によりますと停電は23日午前11時すぎにおおむね解消したということです。復旧が進みつつある一方で、漁港などに影響も・・・。第十管区海上保安本部が22日、上空から被害を調査したところ、大和村、宇検村、瀬戸内町の6か所で、がけ崩れが確認されました。写真をみると海に土砂が流れ出しているようにみえます。飛行機から撮影された奄美空港付近の映像では、海が茶色く濁っている様子がわかります。同様の光景は大和村の名音漁港でも。(名音漁港を利用している 山田正一さん)「大雨で山からの土砂が流れ込んできて。いつも船が出入りするところが、満潮のときで膝上40センチの水位になって、船の行く道をふさいでしまった」川から流れ出した土砂が港の入り口に堆積し、船の出入りを塞いでいます。名音漁港は7隻の船が利用していて、この時期はキハダマグロやハマダイなどの漁が行われているほか、観光客がヨットやカヤックをする姿もみられるといいます。(山田正一さん)「もう身動きがとれず漁にも出られない。きのうからみんなで話し合っている」大和村では海の状況をみながら今後、漁港の関係者らと対応を検討する予定です。奄美地方の北部と南部では24日にかけて局地的に発達した雨雲の影響をうける予想のため、引き続き土砂災害に注意が必要です。