駐日パレスチナ常駐総代表部のシアム大使は14日、2025年大阪・関西万博に参加予定の各国担当者向けに大阪市内で開かれた会議に出席した。これに先立ち、記者団の取材に応じ「パレスチナ人は逆境に負けない力があると伝えるために来た」と強調。イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの侵攻を理由にパビリオン出展から撤退する可能性を否定した。
シアム氏は「パレスチナで起きているのは戦争ではない。民間人に対するジェノサイド(大量虐殺)だ」とし、イスラエルを強く非難した。
万博では「私たちが存在しているということを世界に伝えたい」とした上で、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に絡めて「私たちは『いのち』が欲しい。皆さんと同じように生きたい」と訴えた。
[時事通信社]