石破茂首相は3日、鹿児島県十島村で震度6弱を観測する地震があったのを受け、早急に被害状況を把握する▽自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって被災者の救命・救助の災害応急対策に全力で取り組む▽国民に避難や被害に関する情報提供を適時的確に行う――の3点を関係省庁に指示した。
林芳正官房長官は臨時の記者会見を開き「震度6弱を記録した悪石島島内にいる方全員の無事を確認し、物的被害についても現時点で被害なしとの報告を受けている」と明らかにした。島民の島外への避難については「十島村長は『検討の段階に入っている』と述べている。今後自治体とよく連携して、適切に対応していきたい」と述べた。
また林氏は「引き続き震度6弱程度の地震の発生に注意するとともに、揺れの強かった地域にお住まいの皆様は自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットの情報にも注意して行動するようにお願いする」と国民向けに呼びかけた。
政府は地震を受け、首相官邸の危機管理センターに設置していた情報連絡室を、官邸対策室に格上げした。【竹内望】