地震活動が活発になっている鹿児島県トカラ列島の悪石島では、5日午前6時半ごろ、震度5強の揺れを観測する地震がありました。気象庁は、当分の間は最大震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、5日午前6時29分ごろ、十島村の悪石島で震度5強を観測する地震がありました。さらに、小宝島と奄美市でも震度3を観測しています。
当初、地震の規模を示すマグニチュードは5.3、震源の深さは20キロと発表されていましたが、その後の精査で、マグニチュードは5.4、震源の深さは19キロに、それぞれ修正されました。
悪石島では今月3日にも震度6弱を観測する地震が発生するなど、地震活動が非常に活発な状態が続いています。
気象庁は午前8時半から会見を開き、揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害などの危険が高まっているとして、注意を呼びかけました。
また、SNSなどで“7月5日に大きな地震が起きる”という噂が広まっていることについて、「全くの偶然だ」とした上で、日本は多いときには震度1以上の地震が一日10回以上発生する地震国で、「予言がたまたま当たる時はあるが、因果関係はない」と強調しました。
トカラ列島では先月21日以降から地震が活発になり、5日午前7時までに震度1以上の揺れを1303回観測しています。これまでの群発地震活動に比べても地震の回数が多くなっていますが、気象庁は、要因は分からないとしています。