「死刑になりたかった」再逮捕の容疑者供述 埼玉の老人施設2人殺害

埼玉県鶴ケ島市の老人ホームで入所者2人が殺害された事件で、県警は1日、施設の元職員、木村斗哉(とうや)容疑者(22)を2人目に対する殺人容疑で再逮捕した。木村容疑者は「話したくない」として容疑を否認する一方、「死刑になりたかった」とも供述しているという。
これまでに別の入所者女性への殺人容疑や、事件前の窃盗容疑などで逮捕されており、逮捕は4回目。
今回の逮捕容疑は10月15日午前2時過ぎ、ホームの居室内で就寝していた上井アキ子さん(当時89歳)の首を絞めるなどして殺害したとされる。県警は、木村容疑者が自身のベルトで首を絞め、ナイフで刺したとみている。
木村容疑者はこれまで「施設や2人に恨みはない」と話していたが、その後「施設や2人に原因がある」などと話し、供述が変遷しているという。施設や2人が狙われる具体的な原因は判明しておらず、県警は慎重に動機を捜査している。【板鼻歳也、田原拓郎】