8日深夜、青森県で震度6強を観測した地震で初めて発表された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が16日午前0時で終了したことを受け、宮下宗一郎知事は「日常を取り戻すことが復旧の第一歩となる」などと述べ、県民に対して日頃の備えを強化しながら通常の生活を送るよう呼びかけた。
宮下知事は16日、被災した東通村の小田野沢漁港を視察前に、小田野沢漁協で記者会見した。後発地震注意情報の「特別な備え」の呼びかけが終了したことについて「県としていよいよ復旧の本格モードになってくる。県民が良い年を迎えられるよう全庁挙げて取り組む」と語った。
その上で、年末を迎え県民に対して「日常をしっかり取り戻してほしいと思う。日常の備えを強化する意味で、年越し用品に防災グッズの購入など日頃の備えを意識してほしい」と呼びかけた。
政府は今後、初めて発表された後発地震注意情報の情報発信のあり方や自治体の対応について課題検証を行う方針だが、注意情報が出た際どのような行動、備えをすればよいのか対応に苦慮した県民も多い。これについて宮下知事は「情報そのものの発信の仕方を含め、かなり課題があると思う。何をしたら良いのか分からないというのが受け止める側だったと思う。『こういうことをしてください』という具体的な対応を中心に発信することを国に心掛けてほしい」と指摘した。