非加熱製剤でエイズウイルス(HIV)に感染した血友病患者らが、国と製薬会社を訴えた訴訟が和解して30年となることを記念した集会が14日、東京都内で開かれた。上野賢一郎厚生労働相が出席し、「悲惨な被害を風化させず、再び発生させることのないよう、安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことを誓う」と語った。
東京の原告団代表の後藤智己さん(53)は開会のあいさつで、「被害者が元の生活を送れるようにするには、社会福祉の面で課題があり、救済の在り方を見直す必要がある」と訴えた。
集会には被害者や遺族ら約320人が出席。これまでに亡くなった700人以上の被害者に黙とうをささげ、献花した。
弁護団や遺族らが裁判の経緯や当時の思いなどを振り返った。和解後に17歳の息子を亡くした佐藤隆さんは「命を守るはずの薬で、未来が奪われることへの猛烈な怒りは30年たった今も胸を去ることはない」と悲痛な思いを明かした。 [時事通信社]