生後3か月の娘に67か所の傷…「一緒に死ぬしかないと思った」車椅子有名インフルエンサー・内藤沙月被告(29)が事件前日に発していた“SOS”

「娘と一緒にいるためには、一緒に死ぬしかないと思った」──法廷でときおり声を震わせながらそう語ったのは、生後3か月の長女・優愛ちゃんを殺害したとして殺人罪に問われている内藤沙月被告(29)だ。
10月21日、東京地裁で開かれた裁判員裁判の初公判。内藤被告は裁判長から起訴内容に間違いがないかを問われると、「ないです」と認めた。
事件が発覚したのは昨年11月4日午前6時40分ごろ。東京都世田谷区の自宅マンションから内藤被告自ら「ごめんなさい。私は死ねなかった。赤ちゃんをやった」と110番通報し、駆けつけた警察官が浴室で優愛ちゃんを発見。その場で死亡が確認された。
全国紙社会部記者が明かす。
「起訴状によると、内藤被告は自宅浴室の浴槽で優愛ちゃんの首や胸などを包丁で何度も切りつけ、出血性ショックで死亡させたとされます。逮捕時は『十数か所』と報じられた傷について、検察側は鋭利な刃物による傷が計67か所にのぼると指摘しました。
一方の弁護側は、先天性の障害がある内藤被告が、夫との離婚や親権をめぐる話し合いで『親権をとれる見込みがなく、精神的に追い詰められていた』として無理心中を図ったと主張し、行政から適切な支援を受けられなかったとも訴えました。被告人質問では『何の罪もない娘を殺してしまって申し訳なかった』と謝罪する場面もありました」
「ママになりました」報告の裏で
骨がもろく折れやすい難病・骨形成不全症を生まれつき抱え、車椅子での日常をYouTubeなどで発信してきた内藤被告。チャンネル登録者は約2万人(当時)にのぼり、昨年9月には「ママになりました」と報告。ブログにも「無事に娘を抱けたことが本当に幸せです」とよろこびを綴っていた。
「過去には別の男性と結婚して子どもを授かったものの、死産を経験していました。昨年3月に再婚し、その相手との間に生まれたのが優愛ちゃんです。事件は、夫が不在の時に起きた」(前出・全国紙社会部記者)
通報の数時間前に〈もうげんかい〉
内藤被告は、SNSに幸せそうな投稿をするなかで、離婚の話し合いを進めていたという。通報の数時間前にあたる11月4日午前4時ごろ、内藤被告はインスタグラムのストーリーズを連投。自ら切り出した離婚を撤回して仲直りを申し出たが、拒まれた経緯を明かしたうえで、こう綴った(いずれも原文ママ)。
〈もともと離婚するなら赤ちゃんは私が連れてくで了解得たのに〉
〈親権の争いてきに女は有利だとは思うけど私一人だと面倒見れないよねってなるし実家に帰ってお世話できる環境でもないしどうしたらいいんだろ〉
〈さつきはなんもできないって言われたし〉
そして最後の投稿は、〈もうげんかいごめんね 弱くて、よわいままで みーんなありがとうございました もうSNSは続けることはないかな〉という言葉で締めくくられていた。
「無事に娘を抱けた」とよろこんでいた母親は、なぜ我が子の命を奪うに至ったのか──。弁護側が訴えた”支援の空白”も含め、法廷での真相解明が待たれる。