2025年度に実施された1300万人規模の健康診断の結果について、誤って記載して受診者に知らせた「誤通知」を調べたところ、少なくとも延べ1019人分あったことが毎日新聞の調査で判明した。
単純計算すると、誤通知が届く確率は、1万2500分の1程度だった。
健診は受診者の病気の予防や早期発見につなげる役割を担う一方、結果の誤通知で病気を見逃したとするトラブルも起きている。
健診結果の誤通知に関する統計はなく、実態は不明だった。
そこで毎日新聞は、中小企業の従業員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)を通じて実施された健診に着目。協会けんぽは医療機関に健診を委託し、誤通知が確認された場合に都度発表しており、これらを基に誤通知の発生規模を調べた。
25年度に協会けんぽを通じて実施された健診は計1281万8528人分。このうち26年9月末までに誤通知があったと発表されたのは少なくとも72件(延べ1019人分)あった。
誤通知の主な原因は、9割超が医療機関側の確認不足だった。
健診システムの設定ミス、担当者間の引き継ぎ時の誤認も確認された。
「胃部X線」で結果表示に漏れがあった▽判定区分を誤った▽検査項目の数値を取り違え、病気の疑いを誤判定して不要な受診を案内した――事例も含まれていた。【斉藤朋恵】