新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されている中、ゴールデンウイーク(GW)が29日、本格的に始まる。長野県は「長野に来られない、楽しめない、遊べない」と平時とは正反対のアピール。観光地で往来自粛を呼び掛けてパトロールするほどの徹底ぶりで、既に各方面では「信州の観光はお休み中」に突入している。【島袋太輔、原奈摘、皆川真仁】
新幹線ほぼ空席
JR東日本によると、GW序盤の25、26日の北陸新幹線の自由席乗車率は上下線とも大半の便が3%以下。最大の26日午後0時24分東京発「はくたか563号」でも5%にとどまった。例年、GW期間中は一部の自由席で100%を超えており、前年の最も低い乗車率は70%だった。指定席の予約数は13日時点で前年同期比9割減で、空席が目立っている。
空港は全便運休
フジドリームエアラインズ(FDA)は28日から、県営松本空港(松本市)を発着する全便の運休を決めた。同社は「外出自粛要請がされており、利用者の減少が見込まれるため」と説明。4月1~15日の同空港の搭乗率は16・5%だった。5月17日まで運休を続け、期間中は5月の予約受け付けも停止するという。緊急事態宣言解除予定後の5月8日をめどに、運航再開の可否を判断する予定。
観光地は閑散と
24日、山ノ内町と群馬県草津町を結ぶ「志賀草津高原ルート」(国道292号)の冬季閉鎖が解除された。道路両側に巨大な雪の壁がそびえる「雪の回廊」が名物で、毎年多くの観光客が訪れるが、この日はまばら。山ノ内町観光連盟によると「町内の観光客は例年の半分以下」という。温泉に入る「スノーモンキー」で知られる地獄谷野猿公苑も18日から休業している。同町では宿泊施設2カ所で計5人の従業員の新型コロナウイルス感染が確認された。