22日午前10時ごろ、名古屋市中区錦3のホテル名古屋ガーデンパレスの地下駐車場で「煙が出ている」と119番があった。市消防局によると、二酸化炭素ガスを発生させる消火設備からガスが充満したとみられ、岐阜市日野西2の作業員、玉田謙さん(51)が死亡。ほかに同僚の作業員やホテル従業員ら10人が救急搬送された。火災は確認されておらず、愛知県警中署などは消火設備が作動した原因や死因を調べている。
同署によると、玉田さんは当時、作業員4人で駐車場のメンテナンスをしていた。宿泊客にけが人はいなかったという。
消火設備は放水するタイプではなく、二酸化炭素ガスを放出して酸素濃度を下げて消火する仕組み。同署などは玉田さんが酸欠状態になった可能性もあるとみて調べている。
現場は飲食店が建ち並ぶ同市中心部の繁華街。消防車や救急車計39台が出動し、一時騒然となった。ホテル1階にあるレストランで働く女性(56)は「火災報知機の音がなり、内線でロビーに避難するように言われた。2時間以上待機したが、何が起きているか分からず、怖かった」と話していた。【高井瞳、井口慎太郎】