「父の日」の20日、奈良市の特別養護老人ホーム「平城園」で、頭の部分が透明になった特殊な防護服を着た家族が、入所する父親にプレゼントを手渡した。
平城園では、昨年12月から対面での面会を中止し、オンラインのみとしてきた。しかし、「直接触れ合う喜びにはかなわない」として、新型コロナウイルス対策の防護服を開発したテント製造大手・太陽工業(大阪市)から父の日前後に無償で借り受け、希望者に使ってもらっている。入所している男性(100)は、娘夫婦と約半年ぶりに面会。足用のクッションなどをもらい、「生きているうちに会えるとは思わなかった。夢みたいや」と笑顔を見せた。