自民党の安倍元首相は26日放送のBSテレ東の番組で、岸田内閣の経済政策について「根本的な進む方向をアベノミクスから変えるべきではない」と述べ、成長重視の路線を維持するよう求めた。「社会主義的な味付けになっていくのではないかと取られると、市場も大変マイナスに反応する」とも指摘した。
防衛予算の対国内総生産(GDP)比については、中国の軍事的な台頭を踏まえ、「今年度もNATO(北大西洋条約機構)基準で1・24%ぐらいまで来た。世界で指標となるのは2%という時代に入っている」と強調。憲法改正を巡って、「(先の衆院選で)日本維新の会が大幅に議席を増やし、支持を高めている。来年の通常国会で議論が進むことを期待したい」と語った。