大学入学共通テストの試験会場だった東京大(東京都文京区)近くの路上で15日、受験生の高校3年の男女2人と男性(72)が刃物で切りつけられた事件で、現場に近い東京メトロ南北線東大前駅構内に9カ所程度、ボヤの痕跡があることが捜査関係者への取材で判明した。警視庁少年事件課は、殺人未遂容疑で逮捕した私立高校2年の少年(17)=名古屋市=が、放火など他の方法でも無差別襲撃を計画していたとみて調べる。
事件は15日午前8時半ごろ、文京区弥生1の東大農学部のある弥生キャンパスの農正門付近で発生。その直前の同8時25分ごろに現場から約70メートル離れた東大前駅構内でボヤ騒ぎがあった。
捜査関係者によると、駅構内にはホームや改札付近、地上出口に向かう階段など8~9カ所で何かが燃えたような痕跡があった。駅の防犯カメラには、少年とみられる人物が火のついた着火剤のようなものを持つ様子が映っていた。少年事件課は、少年が駅構内に着火剤を次々と投げ捨てていったとみている。【柿崎誠】