上京直後に下見か 受験生訪れるまでの間、少年が東大訪れる 東大前刺傷

大学入学共通テスト初日に試験会場の東京大学(東京都文京区)の前で、受験生ら3人が包丁で刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された名古屋市の私立高2年の少年(17)が、高速バスで上京してから犯行までの約2時間半の間に東大前を訪れていたとみられることが17日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁少年事件課は受験生が訪れるのを待つまでの間、事前に現場の状況を確認しようとしたとみている。警視庁は同日、少年を送検した。
捜査関係者によると、少年は14日朝、家を出たまま登校せず、行方不明となった。14日夜に名古屋を出て高速バスで東京に向かい、15日午前6時ごろに東京駅に到着した。
その後、午前8時半ごろに東大前で男性(72)や受験生の女子生徒(17)と男子生徒(18)を刺したが、それまでの約2時間半の間に、東大前を訪れていたとみられる。
少年は「医者になるため東大を目指していたが、1年くらい前から成績があがらず自信をなくした。人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと思った」などと供述。確保された際には、犯行に使用した包丁(刃渡り約12センチ)のほか、ナイフ(同約6センチ)や折り畳み式ノコギリ(同約21センチ)を所持していた。
また、栄養ドリンクのビンなどで自作した可燃性液体を入れた火炎瓶のようなものなども約20本持っていたといい、直前には東京メトロの車内や東大前構内で着火剤に火を付けて投げ捨て放火しようとしていたとされる。
共通テストは午前9時半からの開始で、少年事件課は、少年が受験生が多く訪れる時間帯を待つまでの間に、確実に犯行を実行するため、現場を事前に確かめた可能性があるとみて詳しい状況を確認している。