厚生労働省の専門部会は20日、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、5~11歳の子供への接種を認めることを了承した。厚労省はすみやかに特例承認し、3月以降に接種が始まる見通し。
5~11歳を対象としたワクチンは、用量を12歳以上の3分の1に減らして2回接種する。ファイザーが昨年11月にこの年齢層への接種の拡大を申請していた。米国などではすでに接種が始まっている。
この年齢層を対象に実施された海外での約2300人規模の臨床試験では、2回接種後の発症予防効果は約90%だった。一方、主な副反応は接種部位の痛みや倦怠(けんたい)感などで、ほとんどが軽度から中等度だったと報告されている。
政府は変異株「オミクロン株」が若年層でも広がっているとして12歳未満の子供の早期の接種開始を目指している。