「不安定だった」 愛知女児3人死亡、逮捕の母供述 死因は窒息

愛知県一宮市三ツ井1の住宅で10日夜、生後9カ月から5歳の姉妹3人が死亡しているのが見つかった。同県警一宮署は11日未明、3人の母親で、この家に住む無職、高桑姫華(ひめか)容疑者(27)を三女に対する殺人未遂容疑で緊急逮捕した。3人の首にはひものようなもので絞められた痕があり、司法解剖の結果、死因はいずれも首を圧迫されたことによる窒息だった。高桑容疑者は「殺してしまった。気持ちが不安定だった」と供述しているといい、同署は容疑を殺人に切り替えて調べる方針。
10日午後9時10分ごろ、高桑容疑者の夫(34)から「娘3人が倒れている」と119番があった。消防から連絡を受けた署員が駆けつけると、2階の部屋で長女の姫茉梨(ひまり)ちゃん(5)、次女の菜乃華(なのか)ちゃん(3)、三女の咲桜(さくら)ちゃん(0)が死亡しているのが見つかり、その場にいた高桑容疑者から事情を聴いた。
容疑は10日午前7時半ごろから午後9時5分ごろの間に、自宅で三女を何らかの方法で殺害しようとしたとしている。高桑容疑者の手首や首には刃物で切ったとみられる切り傷があり、同署は無理心中しようとした可能性もあるとみて、動機を調べている。
現場は名鉄一宮駅から南東約4キロの住宅街で、高桑容疑者は夫と娘3人の計5人で暮らしていた。真新しい自宅の前で簡易プールを広げて遊んだり、バーベキューを楽しんだりする姿を見ていたという近所の住民らは「仲むつまじい家族だと思っていた」と話し、驚きを隠せなかった。
住民らによると、一家は約5年前からこの家で暮らしていた。家族で頻繁に自宅近くの夫の実家を訪ねたり、高桑容疑者が長女を保育園に連れて行ったりする姿をよく見かけたという。近くに住む70代の男性は「3世代で一緒にいるところをよく見ていたので、常々『本当に幸せな家族だな』と思っていた。ただただ、びっくりした」という。40代の女性は「(高桑容疑者は)顔を合わせたらあいさつをしてくれていたし、こんな事件を起こす予兆は感じなかった」と話していた。
11日未明に警察などが駆けつけた後、自宅の外で高桑容疑者の夫が天を仰ぐ姿を見たという男性は「(夫の)気持ちを察すると胸が痛い」と声を落とした。【森田采花、藤顕一郎】